アメリカ就職〜その幸運は偶然ではないんです! ~田村さつき(GJJ株式会社代表取締役)


「キャリアの8割は偶然の出来事できまる。」Planned Happenstance Theory(計画的偶発性理論)を提唱したスタンフォード大学のクランボルツ教授は、こう言っています。
 
私は、海外就職サポートをはじめてからというもの、まさに目の前で起こるこの現象に毎度毎度驚かされています。
 
「ラッキーでした!」
「いいタイミングでした!」
「これがご縁なんですね!」
「たまたまですよ~!」
 
人によって表現の仕方は様々なのだけど、彼らが感じていることは同じことなのだと思います。
 
今回は、私の本『アジア海外就職~そして旅立った彼らたち~』に登場する「上海→アメリカ就職を実現したひとの今・・・」について書いてみます。
 

幸運を必然にした行動とは?

彼の本命はドイツ就職。ちょうど中国との問題が浮上しはじめた頃に上海へ渡り、何かと大変な思いをしながらも、上海のマーケットで営業経験を積む。その後わずか2年足らずでアメリカ就職を実現。
 
アメリカ就職希望者は驚くほどに多いものです。彼らに私は、常々この話をします。そのたびに “アメリカンドリーム”という言葉が浮かんできます。このお話はまさに「その幸運は偶然ではないんです!」という言葉がぴったりなお話なのです。
 
重要な事実は、決して彼が帰国子女でもなければ、特別なキャリアを持っているというわけでもなかったということ。これをPlanned Happenstance Theory理論に基づいて解明致します。
 
(1)Curiosity(好奇心を持ち、広げる)
ドイツに就職したいと思った。でも、上海もおもしろそうだと思った!
 
(2)Persistence(すぐには諦めない)
上海に就職することが彼のゴールではないし、ドイツ就職を諦めたわけでもなかった!
 
(3)Flexibility (状況の変化に伴い、一度意思決定したことでもそれに応じて臨機応変に変化させれば良いと思う)
アメリカ就職のチャンスが到来。ドイツではないけれど、行ってみよう!
 
(4)Optimism(批判的なコメントよりも、たった一人の前向きなコメントに心を置いてみる)
メディアでは中国批判がうずめくなか、多少給料が安くても、彼は渡っていった!
 
(5)Risk-taking(失敗するものだと考え、今ある何かを失う可能性よりも、新しく得られる何かにかけてみる)
アメリカ就職はビザが厳しく期限の定めがあり、リスクもある。でも!新しく得られる何かにかけてみようと思った!
 

そしていま。

ビザ期限が残りわずかとなり、ドイツへの就職活動を行いつつも、彼はアメリカでの新しい選択肢を得ることになりました。ビザ期限がきれた後、アメリカで働くためのスポンサーが見つかったのです。彼の日々の努力の結果です。
 
アメリカ就職までのサクセスストーリーがここにあります。もしも彼があのとき上海に行かなかったらこのキャリアを積むことはなかったのです。そしてもしも、彼があのときアメリカに行かなければ今のキャリアを積むこともなかったのです。
 
でも、きっと彼はこう言うでしょう。「ドイツ就職は諦めません。」と・・・。
 

ハワイの就職エージェント社長が語るには。

ハワイの現地エージェントの社長さんが私にこんなことを言いました。
 
「“アメリカはビザが難しいっていうから~。”最初っから諦めている人は相手にしません。私共は ”あなただからビザをとります” と言える可能性のある会社と、そう言わせられるような人材を探し続けているのです。」
 
じ~んと来るお言葉を頂いた帰り道、夕暮れ時に歩いたハワイのこの景色を思い出すと、今でも熱い思いがこみ上げてきます。
アメリカ就職
 
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文:田村さつき(GJJ株式会社代表取締役)
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