イギリスで習う本場のアフタヌーンティー(2)『歴史とマナー』 ~Sena.Y(イギリス大学留学生)


前回はロンドンのジュリアナ先生のお宅にお邪魔して、アフタヌーンティー教室を体験してきました。今回はアフタヌーンティーの歴史とマナーについてご紹介。日本でアフタヌーンティーを楽しむときのヒントをお届けいたします。
 
英国アフタヌーンティ4
 

歴史~アフタヌーンティーの誕生~

イギリスのヴィクトリア時代、ベッドフォード公爵7世夫人のアナ(1783-1857)によってアフタヌーンティーが作られました。その当時、女性は一人で外を出歩くことができず、規制が厳しかったため、家にいる時間が長かったのです。
 
あるときアナは昼食と夕食の間のちょうど午後4時くらいにお腹が空いてしまい、紅茶とバター付パン、ケーキを食べました。そうしたところ、それが非常に楽しく最高のひとときだと感じ、アナは徐々にお友達をお茶会に招待するようになりました。
 
女性だけで楽しむことができるアフタヌーンティーは徐々に上流階級の間で流行し、ティーガウンというお茶会専用のゆったりとしたドレスもできました。
 

アフタヌーンティーとハイティーの違い

女性に自由をもたらしたアフタヌーンティーは1844年にロンドンで最初の公共ティールームができてから上流階級だけでなく、ようやく庶民の間にも流行し始めました。しかし一般の方は日中は労働をしているため、午後4時ごろにはアフタヌーンティーが出来ず、家に帰る頃には夕飯の時間でした。
 
しかし、流行に乗ってアフタヌーンティーを家で楽しみたい労働階級層の人々は夕飯と一緒にティータイムをすることを始めました。
 
上流階級の人々はローテーブルとソファでアフタヌーンティーをしていましたが、労働階級の人々は夕食を食べながらティータイムを楽しむので高い机(ハイテーブル)と椅子が必要でした。
 
高い机で夕食と共に食べるのがハイティー、ソファで夕方に食べるのがアフタヌーンティーとされました。つまり、ハイティーのハイは高級という意味ではなく、高い机という意味なのです。
 
英国アフタヌーンティ5
 

アフタヌーンティーのマナー

まずは食べる順番。基本的に三段プレートでサーブされた場合は一番下から上に向かって食べるので、一番下に用意されているサンドイッチから食べ始めます。きゅうりのサンドイッチはアフタヌーンティーには欠かせません。自分で作るときは忘れないようにしましょう。
 
サンドイッチの次はスコーンです。ナイフで横半分に切り、お皿に取ったジャムとクリームを乗せて食べます。大きいスコーンの場合はさらに縦半分に切ってからいただきましょう。スコーンの後の順番は自由です。
 
紅茶はお茶会の場合、主催者がみなさんに好みを聞きながら入れていきますが、お店では出された紅茶を自分でカップに注いで飲みます。この際、ミルクと紅茶のどちらを先に入れればよいか悩むところですが、現在は特に決まりはありません。
 
昔は陶器がもろかったため、熱い紅茶を先に入れると割れてしまうのでミルクが先でした。最近では丈夫な陶器が主流なので好みで構いません。スプーンで混ぜる際には、カップにぶつからないように手前と奥に2・3回行き来させてカップの奥にスプーンを置きます。
 
 
いかがでしたか?「繊細さと美しさ」はアフタヌーンティーの伝統的なスタイルを表す最適な言葉で、日本の茶道のように、細かい気配りとおもてなしの心が大切です。アフタヌーンティーの基本のマナーをおさえていれば、あとはあなたらしくいただくことが楽しいアフタヌーンティーにしてくれます。是非参考にしてみてくださいね。
 
文:Sena.Y(イギリス大学留学生)
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