TOEIC(R)テスト高得点者の7割はスピーキング力不足で「英語を話して業務を行うのは難しい」。


株式会社アルクは日本人の英語スピーキング力に関する調査結果(※)を発表。社会人や大学生で「英語を使って業務や学業が行える」人はまだ約1割 と少なく、リスニング力・リーディング力とスピーキング力とのバランスがあまり良くないという課題が浮かび上がった。全体として英語スピーキング力は上昇の兆しがあり、特に製造業の一部業種や大学生で上昇傾向があるという結果になった。
 
また、TOEIC(R)テストスコアとの相関をみると、TOEIC(R)テストで730点以上のスコアを習得できるリスニング・リーディング力がある人でもその約7割が英語を話して業務を行うのは難しいことが分かった。
 
※ 『アルク英語教育実態レポート(Vol.7)日本人の英語スピーキング能力-リスニング・リーディング力との関係性に見る英語運用能力の実態-』
英語スピーキング力の測定には電話で受験できる英語のスピーキングテスト「TSST(Telephone Standard Speaking Test)」を使用し2004年から2015年12月までにTSST(Telephone Standard Speaking Test)を受験した人のうち、 TOEIC(R)テストスコアを持つ25,559人が調査対象。
 

スピーキングが得意な人はリスニング・リーディング力も高い。しかしその逆は・・・

スピーキング力の面で英語を使って業務や学業を遂行できるTSSTレベル6以上の人の約9割は、 TOEIC(R)テストスコア730点以上で、 リスニング・リーディング力の面でも、 英語を使って業務を行うことに大きな支障はないレベルであった。一方で、TOEIC(R)テストスコアが730点以上の人のうち、スピーキング力の面で英語を使って業務や学業を行えるTSSTレベル6以上を取得しているのは31.3%にとどまった。
 
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英語スピーキング能力が高いのは金融系の業種と海運業

分析対象とした23業種中、金融系の業種や海運業で、他業種に比べて英語を使って仕事ができるTSSTレベル6~9の割合が高く、TSSTレベル平均も高かった。一方、製造業に属する業種については、あまり英語が話せないTSSTレベル1~3の割合が高く、TSSTレベル平均も低かった。
 
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TOEIC(R)テスト高得点者の課題はリスニング・リーディング力とスピーキング力のバランス

TOEIC(R)テストで730点以上のスコアを習得できるリスニング・リーディング力がある人でもその約7割がTSST5以下。英語を使って業務を行うのは難しいことが分かった。
この傾向は、 業種別に見ると「銀行業」に顕著に表れており、TOEIC(R)テストのスコアが730点以上の人の割合は「銀行業」では最も高く約7割を占めたが、「銀行業」のTSSTレベル6以上の人の割合は約2割。英語を使って業務を行うのに必要なリスニング・リーディング力が高い人が多い割に「英語を使って業務を行う」ためのスピーキング力が足りない人の割合が高かった(図6)。
 
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大学生受験者の英語スピーキング能力は?

2011年から2015年にかけて、大学生受験者のTSSTレベル、TOEIC(R)テストスコアの双方において高スコア層の割合が増加、平均も高まっている。なお、TSST受験を導入している大学・大学院はグローバル化に積極的な傾向が強い。
 
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(留学プレス編集部)
 


2016-06-27 | Posted in ニュースNo Comments » 

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