ドイツの電車に安く乗れる「バーンカード」。秘密の3つの活用法。~Misa Kitaguchi(ドイツ留学生)


ドイツに長期留学する学生の多くが購入する、ドイツ国鉄(Deutsche Bahn)の切符割引カード「BahnCard(バーンカード)」。このカードを持っていれば、ドイツ国内外を電車で移動するときに切符を安く購入することができます。
 
バーンカードには、正規価格から25%割引になる「バーンカード25」、50%割引になる「バーンカード50」、100%割引(全額免除)になる「バーンカード100」の3種類があります。有効期限は一年なので、長期の留学をする学生にぴったりのカードです。
 
ドイツ留学 バーンカード
 
このバーンカード、うまく使えば電車代をさらに節約したり、電車以外の交通費にも割引を適用したりすることができるのです。ということで今回は、バーンカードを活用して交通費をさらに安く済ませる3つのポイントをご紹介します。
 

割引価格からさらに割引、ダブル割引制度

ドイツ留学 鉄道
 
バーンカードを使うと、正規価格(Normalpreis)から割引された価格で切符を購入できますが、出発日3日前までであれば、早割価格(Sparangebot)からさらに割引が適用された「ダブル割引価格」で切符を購入できることがあります。割引価格からさらにまた割引してもらえるなんてお得な制度、知っておいて損はありませんね。
 
このダブル割引制度は、従来バーンカード25にのみ付いていた制度でした。私は留学中、バーンカード25を持っていたのですが、それはこの割引制度があったからです。バーンカード50を使って半額で切符を購入するよりも、バーンカード25のダブル割引制度を活用して切符を購入する方が結果的に安くなると見積もりました。
 
しかし、先日ドイツ国鉄が発表した内容によれば、今年の8月1日からはバーンカード50にもダブル割引制度が適用されるとのことです。適用される対象者が拡大されて、ますますこのお得な制度を使う人も増えそうですね。
 

隠れた特典、シティーチケット(City-Ticket)

ドイツ留学 バーンカード
 
バーンカードで購入した切符には、時々「City+」という文字が入っていることがあります。バーンカードの特典である「City-Ticket(シティーチケット)」のことを指しています。
 
これは、出発地から到着地までが100km以上離れている距離を移動する場合、出発地もしくは到着地がシティーチケットの適用対象都市であれば付いてくる特典です。具体的には、旅行の出発日及び到着日に限り、電車の到着駅から目的地への移動で乗るバス・トラム・Sバーン(地上鉄道)・Uバーン(地下鉄道)が無料になります。
 
シティーチケットの適用対象都市は、ベルリン、ミュンヘン、ニュルンベルク、ハイデルベルクなど、ドイツ国内の124都市が該当します。特典が適用される対象都市かどうかは、ドイツ国鉄のサイトで調べることができます。
 
この特典、本当はバスやトラムを使って到着駅から宿等へ移動する時の交通費を保障してくれる制度なのですが、市内交通1日券として使用しても、私の場合は特に問題ありませんでした。1日券の値段は約1000円以上するので、シティーチケットを代用するとかなり交通費を浮かせることができます。
 
到着日は長時間の移動で疲れているかもしれませんが、無料で市内を移動できるのであれば、少し頑張って外出してみようという気になりますね。
 

電車以外の市内交通も割引に

バーンカード4
 
バーンカードは電車だけではなく、実はバスやトラムなど市内交通を利用する時にも使えます。
 
例えば、私の留学していた街ドイツ・ハイデルベルクには、通常の市内交通券とは別に「BC-Ticket」というチケットがあります。BCとは、バーンカード(BahnCard)の頭文字をとったもの。通常2ユーロかかる距離を、1.5ユーロで移動することができます。通常料金とBC-Ticketの差額は、移動する距離が長いほど大きくなるので、遠出をする時には積極的に活用していくべきです。
 
たとえ50セントでも、積み重なれば大きな額になりますから、割引がきくところではどんどんバーンカードを使っていくのが良いですね。
 
ドイツ留学 バーンカード
 

持っておいて損はないカード!

少し前までは、ドイツ国内の主な移動手段は電車でした。というのも、電車が走っている区間は長距離バスの運行を禁止するという法律があったからです。
 
しかし2013年に法改正が行われ、長距離バスが自由化されてからは、格安で移動できる長距離バスの利用者がぐんと増えました。これまで移動するのに電車で約2000円かかっていた区間を、格安バスならたったの約500円で移動できてしまうようになったのです。
 
そのため、ドイツ国鉄は今までに様々なキャンペーンを行って、利用者数の回復に努めてきました。例えば、短期滞在者向けに有効期限を3カ月に設定したお試しバーンカード「Probe BahnCard」の発売などが挙げられます。
 
そして先日、ドイツ国鉄はいよいよバーンカード発売価格の大幅値下げに踏み切りました。切符が半額になるバーンカード50の若者向け価格を、これまでは127ユーロだったのに対し、今年の8月1日からは69ユーロに下げると発表したのです。
 
格安バスに比べてコストが高いからと敬遠されてきた電車も、これからは若者を中心に移動手段として利用されるケースが増えそうですね。
 
節約してお金を浮かすことができれば、その分おいしいものを食べたり、博物館などの施設を訪れたりと、より楽しみを増やすことができます。ぜひ皆さんも一工夫して、旅を一層充実させたものにしてみませんか。
 
※注意事項
(1) バーンカードには通常料金のほか、26歳以下の学生などが対象の割引料金があります。値段が大きく異なって来るので、購入の際には注意しましょう。
(2) バーンカードの有効期限は1年となっていますが、放っておくと自動更新されて、翌年度の費用が請求されます。インターネットで簡単に解約手続きができますので、契約終了日の6週間前までに手続きをすることを忘れないよう気を付けましょう。
 
文:Misa Kitaguchi(ドイツ留学生)
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