アメリカ流夏休みの過ごし方・米版夏祭り『カウンティフェア』で遊ぼう! ~Chie Ogawa(アメリカ在住ライター)


アメリカの多くの学校では6月から夏休みが始まります。地域によりますが、大体2か月半から3カ月も続く長い夏休み。子供達にとっては最高の時です。
 
アメリカではこの長い夏休みを楽しく過ごす為に、たくさんのイベントが至る所で開催されています。今回はその一例として、アメリカ各地で開催されるカウンティフェア(County Fair)の魅力について紹介します。
 
カウンティ・フェア
 

カウンティフェアとは

アメリカでは毎年夏になるとカウンティ(郡)ごとにフェアが行われます。日本でいう夏祭りのようなもので、期間は大体1週間。コンサートライブやデモリッション・ダービー(廃車寸前の車どうしをぶつかり合わせ、最終的には車が動かなくなるまで行われるレース)、移動遊園地、屋台、ゲーム、4-H、家畜の品評会、農耕トラクターの展示会、その他にもたくさんのイベントが1週間通して行われます。
 
今回ご紹介するのは、インディアナ州エルクハート郡のフェア。この地域最大級の規模を誇るフェアです。
 

移動遊園地は子供たちのパラダイス

子供達の目的はなんといっても乗り物。小さい子供向けのライドから大人まで楽しめるライドまで、思いっきり遊べます。
 
乗り物はチケット制で、一人25ドルで乗り放題のパス(リストバンド)も購入でき、乗り物系重視のティーンや家族に人気があります。待ち時間もそんなになく、次から次へと乗れるので、大型遊園地よりお得な場合も。
 
カウンティ・フェア
 
カウンティ・フェア
 

屋台に欠かせない「アノ」飲み物とは?

もちろん、フェアフードも魅力の一つ。ホットドッグやハンバーガー、ステーキ、スイーツなど何種類も屋台が並び、どれにしようか迷うほど。どれも高カロリーですが、この時ばかりは気にせず楽しみます。
 
カウンティ・フェア
 
カウンティ・フェア
 
忘れてはいけないのが、レモネード。
 
最初にカップを買えば、何度でも同じカップに半額でお代わりを入れてもらえます。どこの店でも同じシステムなので、とても便利です。フェアごとにカップのデザインは違います。ちなみに我が家は3年前くらいから同じカップを使いまわしています。お店から何も言われることなく、普通にレモネードを半額料金で入れてもらえています。
 
このレモネードを飲みながら、フェアフードを食べ歩くのも楽しみの一つです。
 
座って食べられる場所もいくつも用意してあります。教会が運営しているところだと格安で食べられるので、家族連れにはいいでしょう。
 
↓こちらはFunnel cake(ファンネルケーキ)と呼ばれるもの。ワッフル生地を揚げてあり、粉砂糖をかけたり、オプションでフルーツシロップをかけたりアイスクリームを乗せることもできます。
ファンネルケーキ
 

次世代の人材育成プログラムも開催

フェアでは、遊ぶだけでなく、他にも様々なプログラムがあります。
 
そのカウンティ(郡)に属する学生が参加する4-H(※)と呼ばれるプロジェクトの展示場も見どころの一つ。
 
毎年この時期に合わせて、子供達は指定されたテーマから好きなものを選び、期限までに提出します。テーマはスポーツ系から料理、クラフト、プラモデル作成と様々。スポーツでは、アーチェリーやピストル、ライフルなどアメリカならではといったものが用意されています。料理では、ケーキデコレーション、クッキー、保存食(瓶詰)、などが。クラフト系ではリサイクル材を使ったクラフトや、縫物、絵画、写真、ギフトラッピングなど。農業系では、野菜の栽培から収穫まで、家畜の世話、農耕トラクターの組み立て、農耕風景のジオラマ作成などがあります。
 
参加は無制限で、自分がやりたいだけ参加することができます。すべて有料ですが非常に低料金で参加でき、家計に優しいところも魅力の一つです。
 
特別優秀な作品はメダルがもらえます。テーマ内でチャンピオンになると、ステート(州)チャンピオン大会と言って、州全体から集まった全チャンピオン作品の中から第一位を決める、4-H決勝大会に進出することができます。
 
4-Hに参加すると4-Hでの達成度が評価され、高校在学中や大学進学時に奨学金がもらえるため、子供達はみんな真剣にプロジェクトに取り組んでいます。
 
↓ジオラマ作品
次世代の人材育成プログラムも開催
 
↓農作物の栽培、収穫
カウンティ・フェア
 
↓生花
カウンティ・フェア
 
↓モノクロ写真
カウンティ・フェア
 
↓食物連鎖についての研究
カウンティ・フェア
 
↓木工作
カウンティ・フェア
 
↓保存食(瓶詰)
カウンティ・フェア
 
↓ケーキデコレーション
カウンティ・フェア
 
↓ライフル射撃
カウンティ・フェア
 
(※)4-H:アメリカ農務省が管轄する青少年育成クラブの名称。アメリカ最大規模の会員数を誇り、農業を通して人材を育成することが目標としてスタート。名称の由来はHead, Heart, Health, Handsの4つの言葉の頭文字。カウンティフェアでは計画力・目標達成力・考える力・リーダーシップ力・コミュニケ―ション能力・ストレスと向き合う力・助け合う力、などといったライフスキルを確実に身に着けることを目的にしたイベントを開催し、子供たちは好きなプロジェクトへの参加ができる。
 

家族で楽しめる多種多様なプログラム

他の魅力的なイベントもご紹介しましょう。
 
まずはこちら。
 
↓アンティークトラクターの展示。かなりの年代物ですが、とてもきれいに手入れがしてあります。アンティークのトラクターが何十台もずらっと並ぶ姿は、トラクター好きにはたまらないでしょう。一台一台製造年と車種が紹介されています。
アンティークトラクター
 
↓蝶々の餌やり体験。やり方を教われば、子供でも一人でできるようになります。蝶々の生態についても教えてもらえます。
カウンティ・フェア
 
↓オオカミレスキュー団体によるデモンストレーション。100%純血種のオオカミと、オオカミ+犬との混血種であるハイブリッドを間近で見られます。(オオカミ大好きな私は大感動!)オオカミの生態についても学べます。ハイブリッドの子犬と写真を撮って触らせてもらうことができます(子犬との写真撮影は有料)
カウンティ・フェア
 
カウンティ・フェア21

↓ワニ捕獲ショー。フロリダから参加。ワニの生態について、非常に分かりやすく、時にはジョークも交えて説明。
カウンティ・フェア
 

最後に

さあ、アメリカでのカウンティフェアの楽しさが皆さんに伝わったでしょうか?
 
カウンティフェアは地域に根付いたイベントのため、地元企業も多く参加し、オーナーにとってはビジネスの幅を広げるチャンスでもあります。地元企業のブースがずらっと並ぶ建物内を歩きまわり、自分たちが興味のある情報を気軽に得ることができるのもフェアの魅力の一つです。
 
毎年夏になるとフェアに行くのを楽しみにしているアメリカ家庭。来年はどこのフェアに行こうかと今から考えて始めます。インディアナの夏は短く、あっという間に秋が来て長く厳しい冬が始まります。各地で開催される夏のイベントに可能な限り参加し、有意義な夏休みを過ごすのです。
 
皆さんも夏にアメリカに来られる場合は、カウンティフェアに参加されてはいかがでしょうか?日本とはまた一味違った夏祭り。楽しんでみてくださいね。
 
文:Chie Ogawa(アメリカ在住ライター)
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