イギリス・パブめぐり《楽しみ方編》~狩峰秀典(ロンドン在住ライター)


イギリスの楽しみの一つといえば、本場のパブでビールを飲んでイギリス伝統の雰囲気を味わうことです。星の数ほどあるパブは日本の居酒屋と同じ思われがちですが、実は全く違います。
 
イギリスへ来たらぜひ楽しんでもらいたいパブ。本記事では、初めての方でもパブめぐりを楽しめるよう、パブの「A to Z」を2回に分けてお届けします。
 
イギリス・パブめぐり1
 

どこにパブはあるの?

パブは交差点など目立つところにあります。壁の色は茶色や黒が多く、花を植えたバケツが下がっています。
 
ビクトリアの時代からあるパブは、店名に『クラウン』や『ビクトリア』などが入っています。店の看板を見て、板ガラス張りの店内をのぞいてみましょう。ロンドン市内であれば、客が内外で立って飲んでいるところは、間違いなくパブです。
 
最近では、ウェザースプーン(wetherspoon)といった安いチェーン店も存在しますので、安上がりに楽しむことができます。
 
イギリス・パブめぐり2
 

料理は何を食べる?

ほとんどのパブで食事が出来ます。食事は朝から夜まで可能です。パブメニューは日本の料理の1.5倍ぐらいの量があります。小腹が空いているからと言って1人で2皿頼むと、食べきれないかもしれません。前菜で済ませるといいでしょう。
 
ほとんどのメニューの中はイギリス伝統料理以外に、インド料理もあります。また2コース(前菜、メインかデザート)3コース料理(前菜、メイン、デザート) もあります。
 
たとえば、こんな風に・・・
 
前菜
・サラダ全般、チップスやフライ
・スコッチエッグ(Scotch egg=卵をハンバーグで包んだもの)
スコッチエッグ
 
メイン
・フィッシュアンドチップス(衣で揚げたタラとフライドポテトの一皿料理で、塩と酢で味付け)
フィッシュアンドチップス
・ステーキ
・バーガー
・バンガーズ(太いソーセージ)&マッシュドポテト
・ミートパイ等
 
デザート
・チョコレートケーキ
・アップルパイ
・トュライフル(カスタード、フルーツ、スポンジケーキにゼリーのケーキ)
トライフル
 
また、日曜日限定の料理「サンデーローストチキン」はチキン、ラム、ビーフのロースト肉にマッシュポテトと人参とグリーンピースにヨークシャプリティングにグレービーソースをかけて食べる料理です。パブによる味の違いも楽しみたいところです。
サンデーローストチキン
 

お酒はどの銘柄を飲む?

日本の様にとりあえずビールをくださいと言ってもビールは出てきません。イギリスは醸造所の数も多く、パブには沢山の地酒があります。
日本のアサヒビールが提供されているところもありますが、せっかくイギリスにいるなら是非とも海外のビールを飲みたいところです。
 
《イギリスで人気の海外のビール》
・「ギネス」
アイルランドの黒いビールで苦味がありクリーミーな泡で有名。
ギネス
 
・「マーフィーズ」
ギネスより苦味が少ないスタウトでクリーミーな泡(アイルランド)

 
《イギリス国内のビール》
・「ロンドンプライド」
エールを理解するなら英国の代表、ロンドンプライド。多数受賞している。
ロンドンプライド
 
・「グリーンキングIPA」
ラグビーの競技場の近くに醸造所がありラグビー協会のオフィシャルビール
グリーンキング
 
・「ホブゴブリン」
チョコレートモルト、決して甘いというわけではなく、ほのかに薫る匂いは独特のコーヒー味
ホブゴブリン
 
・「ニューキャッスルエール」
飲みやすいビールとして選ばれるニューキャッスルエール。労働者のビールとしても知られている。
ニューキャッスルエール
 
・「ジョンスミス」
クリーミーな泡が舌に引っ付く様な感覚がすることで有名なエール。常にベストセラー商品として人気。
ジョンスミス
 
・「ステラアルトア」
ウィンブルドン選手権のスポンサービール。さっぱりとした味。
ステラアルトア
 

ビール以外の飲み物も飲んでみよう

・「サイダー」
りんごの発泡酒。日本人が思う甘い炭酸飲料とは全く違う。甘みがあり、アルコール度はビールより高いものの飲みやすい。
サイダー
 
・「ジンジャービア」
ジンジャーエールの元はジンジャービアと言われ、カナダ人が後に改良したものがジンジャーエールと言われる。
ジンジャービア
 
・「ピムズ」
きゅうり、イチゴ、レモン、オレンジ、ミントを入れてレモネードで割った飲みやすいカクテル。夏によく飲まれて女性にも人気。少しだけ苦味がある。
ピムズ
 

さあ、注文してみよう。

注文の際はバーのテーブルに言ってバーマンにこう言いましょう。
 
“I’d like a pint of guinness please !”
(アイド ライク トゥ ア パイント オブ ギネス プリーズ=ギネスをください!)
 
好きな銘柄とサイズを伝えれば大丈夫です。ちなみに、注文する際は、並ばなくてもOK。バーに立って“Excuse me.”と言えば、バースタッフがやってきます。
 
それでは、ほかにも知っていると便利なパブ用語をご紹介しましょう。
 
「ふたつお願いします。」
=”A two please.”
(ア トゥ プリーズ)
 
ビンで頼みたい場合
=”A bottle of Stella please.”
(ア ボトル オブ ステラ プリーズ)
 
Lager (ラーガー)
日本のビールに味が近く、すっきりした味。
 
Bitter(ビター)
イギリスの生ビール。苦味が強い。
 
Packet of crisps
チップスとは、ポテトチップスの様なお菓子のこと。
 
Pint(パイン)
560mlのグラスのことを指す。
 
Half pint(ハーフパイン)
パインより小さいグラス。
 
Shandy(シャンディ)
レモネードとラガーを半分で割ったもの。
 

支払い、そして チップは?

支払い方は完全前払い制。バーのカウンターへ自ら出向き行き注文します。食べ物を頼む際は先にテーブルを取っておきテーブル番号を伝えてください。また番号がない場合は、「角の席」や「窓の席の近く」といった具合に伝えても構いません。
 
イギリスはアメリカのようにいつもチップを払ったりしません。チップはあくまでもサービスに対して払うものです。店員の対応が良かったり、注文をテーブルでしてくれたりしたら、チップを払います。相場はだいたい10~20%ですが、気持ちですから好きなだけ払えばよいのです。
 

パブの営業日は?

毎日営業しています。お店によって違いますが、朝から深夜まで開店しています。ラストオーダーは11時半頃なので早めに頼んでおきましょう。
 
休日(例:Bank,Holiday, Good Friday, Easterなど)は割引になったり、特別メニューに変わる場合があります。日曜日の夕方には食事の提供を止めるところがあります。週末はロンドン市内ならば長く開店しているパブもありますが、郊外のパブは開店時間が短い場合も。
 
営業時間をチェックしてからパブめぐりにでかけましょう。次回は、パブの歴史や「ロンドン人」とのかかわりについて、よりディープなパブのお話をお届けします。
 
文:狩峰秀典(ロンドン在住ライター)
 

 
 
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