ワイン初心者でも楽しめる、11月のフランスのワイン祭り「栄光の3日間」~花沢日向(ライター)


2015年、世界遺産に登録されたフランス・ブルゴーニュ地方のブドウ栽培地域クリマ。その中心に位置するボーヌという都市で、毎年11月にフランスで開催される、有名なワイン祭り「栄光の3日間(Les Trois Glorieuses)」をご存知ですか?
 
19世紀から続く伝統のお祭りで、世界中のワイン関係者がこの地に集まり、街は一年で最も賑やかな雰囲気に包まれます。
 
栄光の3日間
 

「栄光の3日間」で見逃せないメインイベント

毎年11月の第3日曜日を挟み、土・日・月に開催されるこの「栄光の3日間」。期間中、ボーヌではどのような催しが行われるのでしょうか?
 
12世紀初頭に建築されたボーヌの「クロ・ド・ヴージョ」という建物。その当時はブドウの栽培やワインの醸造が行われていました。しかし1944年、「ブルゴーニュ利き酒騎士団」にこの建物の所有権が譲渡され、現在はワイン関連の博物館としてブルゴーニュのブドウ畑の歴史を色濃く残すワイン関連の博物館となっています。
 
1日目はそんな歴史的な文化遺産で、ブルゴーニュ利き酒騎士団の入団式と晩餐会が行われ、華やかにお祭りが開幕するのです。
 
そして2日目。ボーヌの施療院「オスピス・ド・ボーヌ」でワインの競売会が開催されます。このワインオークションは世界的にも大変有名で、世界中のワイン商が集まり、3日間の中でも特に賑わう見逃せないイベントと言われています。このオークションの落札価格は、その年のブルゴーニュワインの価格の相場にも大きく影響すると言われています。
 
ちなみにこの施療院「オスピス・ド・ボーヌ」は1443年、大法官ニコラ・ロランによって貧しい人々のために創設されました。現在は病院の機能は別の施設に移されましたが、設立されて以降20世紀半ばまで、恵まれない貧しい人々へ医療サービスを施してきたのです。
 
このオークションの売上資金は、創設者ニコラ・ロランの意向により、彼が作った慈善団体へ寄付され、施療院の援助金として今も使われているのです。
 
そして最終日の3日目は、ボーヌ南に位置するムルソーという村で、収穫を祝う大晩餐会が行われ、「栄光の3日間」は閉幕となります。
 

ワインに関する様々なイベントで最高潮に盛り上がるボーヌ

主なイベントは前述の通りですが、他にも様々なイベントが企画されます。
 
大道芸人によるストリートパフォーマンス、ワイン樽作りの実演、ワインの栓抜き大会、民族衣装を身にまとった人々によるパレード、他にはボーヌ発のハーフマラソンやナイトランなど、ボーヌの地は1年で最も賑わいを見せるのです。そして広場には屋台が立ち並び、チーズやソーセージ、エスカルゴなど、ワインの試飲と共に楽しめる美味しいおつまみがたくさん味わえます。
 
ワイン通だけでなくワイン初心者でも十分楽しめるお祭り「栄光の3日間」。ぜひ足を運んでみてはいかかでしょうか?
 
文:花沢日向(ライター)

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