金曜日には花束を買うイギリス人の習慣~首藤 加奈子(フリーランスライター)


イギリスの街を歩いていると、いたるところで花を見かけます。花屋さんも多く、花束を贈るという習慣は日本に比べてかなり根付いています。今日は、イギリス人の花を贈る習慣をご紹介いたします。
 
イギリス生活
 

金曜の仕事帰りには花束を買うイギリス人

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金曜の夕方には、みんな週末に向けてウキウキした気分で帰ります。イギリス人は、そんな金曜の夕方には花屋に立ち寄るのです。
 
週末に向けて、家族と過ごす家を華やかにするため、あるいは今から向かうデートの相手に贈るため。さまざまな理由から、花束を買って帰ります。
 
花屋さんは、急いでいるお客さんのため、あらかじめ花束を作って店先に飾っています。思わず足を止めて見入ってしまうほど、みなカラフルで素敵な花束です。もちろん、注文して作ってもらうこともできます。
 
かなりボリュームのある花束でも、15ポンドから25ポンドのものが多いです。日本円にすると2000円から3500円くらいでしょうか。決して安くはありませんが、週末への期待も高まって、みんな思わず花束を買ってしまうのかもしれません。
 
イギリス人の男性は、なんでもない日に奥さんや恋人に花束を贈ります。恋人の家にディナーに呼ばれた時などは、綺麗な花束を買って行って、彼女を驚かせるのが好きなのです。
 

さりげなく菊が入っている花束

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Photo from Flickr Bouquet(Jenny Burtt)
 
日本人にとっては仏花である菊ですが、こちらイギリスでは他の花と同じように花束に入っています。イギリスの花束は、色合いを非常に意識しており、菊の鮮やかな黄色や純白が、差し色としてよく映えています。
 
恋人から菊の入った花束をもらったら、日本ならギョッとしてしまうかもしれません。けれどイギリスでは、菊も立派にロマンチックな花になれるのです。
 
花言葉を知っていて花を選ぶという人もいるかもしれませんが、イギリス人は「贈る人のイメージ」や「彼女の好きな花」を贈ります。気軽に贈る習慣があるので、どこのスーパーマーケットでも入り口には必ず花束のコーナーがあります。ガソリンスタンド、コーナーショップにも花束が置いてあります。
 
あれこれ悩むことなく、店先に並んだ花束を手にとって買っていきます。実家で久しぶりにディナーという時、お母さんに花束を買っていく男性も多いものです。
 
ただ、パーティーに呼ばれた時には花束は持っていかない方が無難です。パーティーのホストがすでに花を飾っている場合があり、またデコレーションのイメージとの兼ね合いもあるからです。
 

花束で「大好き」も「ごめんね」も

花束を買って恋人の家へと向かうイギリス人の男性たち。実は花束は”とても便利なもの”と考えているようです。
 
なんでもない日に彼女に買っていけば「まあ!ありがとう!」と感動されるし、または彼女を怒らせてしまった時も花束一つで彼女の機嫌が直ると信じています。
 
確かに、綺麗な花束をもらって嬉しくない女性はいません。思わず微笑んでしまうものです。
 
ちょっとしたプレゼントを選ぶのもなかなか大変ですし、その点花束ならお店の人に注文するだけで良いから手軽なのかもしれません。
 

花束にはチョコレートとカードを添えて

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Photo from Flickr P1150766(Andrew_Writer)
 
花束と一緒に贈る定番なのが、チョコレートの詰め合わせです。イギリス人は、チョコレートが本当に好きです。嫌いな人はまずいません。男性でもお年寄りでも、チョコレートをもらうと非常に喜びます。
 
イギリス人は仕事の休憩時間、移動中、歩きながらチョコレートバーを食べるのが定番です。たくさんの種類のチョコレートバーが、どこにでも売っています。
 
花束と一緒にセットで贈るのは詰め合わせが定番で、チョコレートはだいたいディナーの後のティータイムにいただきます。パーティーに呼ばれた時も、最も無難なお持たせはチョコレートの詰め合わせです。
 
花束をプレゼントする時にはチョコレートの詰め合わせと、カードをセットにしてプレゼントするのが一般的です。とくにバレンタインデーには、男性から女性に『花束・チョコレート・カード』の3点セットがマスト。そのうえでプレゼントが加わればベストです。。
 
イギリス人にとっては、家族や恋人に花束とチョコレートを買って帰るのは、バレンタインデーと『気分の良い金曜日』なのかもしれません。
 
金曜日の街に歩いているイギリス人男性が、花束とチョコレートを抱えている姿はとても幸せそうに見えます。
 

まとめ

いかがでしたか? イギリスでは、花束を贈るのはとても日常的なことで、もらった人はもれなくハッピーな気分になります。
 
金曜日の夕方、気分が良い日には花束を買って帰ってみてはいかがでしょうか。部屋を明るくしてくれるだけでなく、大切な人を笑顔にする効果もあります。
 
女性は恋人に、自分の好きな花を伝えておくのも良いかもしれません。男性は、女性の好きな花を知っていれば、より花束を贈りやすくなります。今週の金曜日は、帰り道に花束を手に取ってみてはいかがですか?
 
文:首藤 加奈子(フリーランスライター)
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