途上国開発を志す人は注目。イギリス・イーストアングリア大学レポート。~山下詩央里(イギリス大学留学生)


“イギリス留学“と聞いてまず連想するのは、ビックベンやテムズ川、真っ赤なダブルデッカーが行きかう街での学生生活ではないでしょうか。これらは”ロンドン”での留学生活であり、ロンドン以外の都市でのイギリス留学もまたそれぞれ特徴的な街並みに囲まれた生活があります。今回は筆者の留学先であるイングランド東部の小さな街ノーリッチ(Norwich)の大学、イーストアングリア大学(University of East Anglia)での生活を紹介します。
 

 

イーストアングリア大学とは?有名なのは国際開発学。

イーストアングリア大学は通称UEAと呼ばれ、最新のイギリス大学ランキングでは15位にランクインした総合大学です。文理問わず幅広い分野の学部学科がありますが、その中でも日本人に一番人気の学部は国際開発学部(International Development)です。国際開発学は日本ではまだあまりなじみがありませんが、第2次世界大戦以降にイギリスで大きく取り上げられるようになった分野で、簡潔にいうと多角的に途上国の開発や発展を学び考える学問です。
 
UEAの国際開発学部は主に経済学、環境学、人類学、政治学、地理学、メディア学の6つの学科から構成されています。学科のなかには一定期間海外でのインターンシップを行うことができるコースも存在します。イギリス発祥の学問であること、日本では珍しい学部であることから、正規留学と交換留学のどちらの日本人からも大変人気があります。
 

アジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ・・・まさにグローバル校。

UEAの学生生活では本当にたくさんの国の人と交流します。というのも、学部生のうちイギリス以外の出身の学生が約18%を占めているからです。EU圏内出身の学生を除いても約13%が留学生であり、さらに全体の約2%は交換留学生です。校内でいろいろな言語が飛び交うことは当然であり、まさにグローバル校そのもの。開発学などを含む社会学の分野に関しては約4分の1が留学生です。
 
▼新学期最初の週“Open Day”の模様

 

日本人の割合は・・・?

2016年度の国籍比でいうと、中国人が33%(457人)、香港人が27%(377人)と約半数を占め、そのほかアジア諸国とノルウェーに続き、日本人は7位(2%/24人)にランクインしています。アジア出身以外の人たちとの初対面ではまず「ニーハオ!」といわれてしまうのも、この数字を見れば納得せざるを得ないのかもしれません。
 
この数字は正規留学の学部生のみのものであるため、交換留学や語学留学、院生の方を含むと毎年約60人以上の日本人がUEAで勉強しています。新学年が始まる9月から10月の初旬には日本人全員を対象としたウエルカムパーティーがあるので、その時にたくさんの日本人と知り合えます。顔見知りの日本人に校内で偶然出会ったときの安心感は留学ならではの体験だといえるのではないでしょうか。
 

キャンパス内だけでも生活可能!食料品店からクラブまで。

日本の多くの大学と同じように、UEAのキャンパスには学部ごとの建物や図書館、食堂があります。しかし日本の大学と大きく異なるところの1つは、キャンパス内にいくつもの寮があることです。
 
イギリスではほとんどの学部1年生がこれらの寮に入ります。さらに交換留学生も寮に入ることが多いので、UEAは約3400部屋の寮をキャンパス内もしくはその近くに所有しています。1時間だけの空きコマでもさっと帰宅できてとても便利です。
 
▼UEAの寮の1部

 
寮生活に欠かせない自炊も、キャンパス内に23時まで空いているショップがあるのでちょっとした買い物(野菜や冷凍食品から医薬品まで)ならなにも不自由しません。お酒も買えるので、友達と飲んでいて足りなくなっても安心です。
 
また、24時間空いているランドリーや郵便局、病院、ドラッグストア、銀行、カフェに本屋さんとすべて揃っているので、テスト前の忙しい時期や街中まで買いに行く元気がないときでも、学校の中でほとんどすべてがまかなえます。
 
UEAを含むほとんどのイギリスの大学の図書館は24時間あいています。6階建ての図書館がテスト前にはスペースがなくなることはもちろん、普通の日でさえ個室を予約するのが困難なくらいに生徒はよく図書館を利用します。
 
日本の大学との1番の違いといえば、同じキャンパス内に2つのバーとクラブが存在することです。バーではビリヤードやスポーツ観戦ができますし、もちろんお昼すぎから飲むこともできます。授業終わりのご褒美にエールビールを飲んでる人を見かけるなんてことは日常茶飯事です。
 
▼校内のバー

 

 
普段は大きなイベントの際に使われる会場が、毎週火曜日と土曜日の夜はクラブ会場となります。基本的には学生しか入れないため街中のクラブに行くよりは安全だと思われます。友達とバーでプレドリンクをしてからそのまま「クラブに!」は1番よくある遊び方です。
 
これ以外にも、先日エリザベス女王が訪れた美術館やBBQ設備のある大きな湖、イギリス最大級のジムや屋内型50mプールもあり、非常に充実したキャンパスです。
 
ちなみにUEAにはUEAバニーというマスコットがいるくらい、学校内でうさぎが見られます!春先には子ウサギもでてきてとても学生の笑顔を誘います。
 

そんな日常生活は・・・

学生ですから1日の大半は授業があります。時間割の関係で空きコマがあるときには「1度部屋に戻り、昼ご飯を作って、また授業に戻る」が基本的な筆者の生活スタイルです。
 
授業終わりはさまざま。図書館にこもってレポートをしたり、グループミーティングをしたり、夜ご飯を友達のキッチンで一緒に作ったり、部屋で好きなことをしたり、泳ぎに行ったり、クラブにいったり。
 
日本でいうサークルのようなものをこちらではソサエティー(Society)と呼び、毎週金曜日の夜には所属しているジャパンソサエティー(Japan Society)の活動もあります。
 
週末には友達と1週間分の食材の買い出しにシティーセンターまでバスで行きます。シティーセンターにはスーパーはもちろん、マーケットやデパート、ショッピングモールにパブにかわいいアフタヌーンティーのお店もあります。もともとはお城を中心に作られた小さい街で、それらのお店がその範囲に凝縮されているためとても回りやすいのも特徴です。
 
▼City Centreのマーケット

 
日本と同じように、“イギリス”といってもさまざまな地方と特色があり、それらも新たな“イギリスらしさ”です。 UEAの広大なキャンパスでの学生生活。いちどのぞいてみてはいかがでしょうか。
 
文:山下詩央里(イギリス大学留学生)
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