海外で交通事故にあってしまったら? 対応と処理・イギリス編~たいらなみき(旅行ライター/カウンセラー)


留学中に交通事故にあう。想像したくないことですが、いつどこで遭遇するかわからないことでもあります。精神的に動揺しつつも落ち着いて事故後の対応にあたるためにも、実際にイギリスで交通事故に遭遇した筆者自身の実例をご紹介いたしましょう。


Photo from Flickr Highway Patrol Images (HB 203 & 204 Commodore SS)
 

1. 交通事故後にやるべきこと。まずは車の処理対応

交通事故を起こした時はまず、警察に通報します。私の場合は、事故を起こした相手が警察に通報をしました。運転中、道路の真ん中で右折の目的で停止中、カーブだったために後方車に追突をされてしまったのでした。この場合相手の不注意だったために全面的に非であったことを認めました。
 
そして、事故後の車の処理について話をすることになります。現場検証をし、相手側と私の免許証番号を控え、相手側の保険会社を紹介されました。
 
手続きにはとても時間がかかりました。事故車の処理や事故時の検査のために病院へ通院、そのための手続きも多くあります。保険会社に加入していたら、あとは何もしないというわけでもないのです。私側の保険会社へも連絡をし、保険の手続きを始めていきました。
 

2. 修理中の車の代用車について

まずは事故後の自家用車の修理が必要です。当時乗っていた車は、日本製の中古車でしたがかなり頑丈でした。が、時速40~50キロのスピードで、ブレーキもかけず衝突をされたことにより損傷も受けました。車はへこみ、修理に出さないと乗れなかったため、車の修理屋に依頼しました。
 
代用車は全て保険会社が手続きをしてくれたので、乗れるはずでした。が、修理屋によってはいい加減なこともあります。代用車を用意してくれるはずが、用意できないとの一点張り。
 
私の場合は家族の車に乗る事で何とか難を逃れましたが、仕事場へは車を使用していたため、不便を強いられました。
 
「保険会社の提示した内容と違う!」と何度も交渉はしたものの、小さな街の修理屋ではこんなものです。
 
それにイギリスは役所も保険会社もとにかく手続きには時間がかかります。時間だけが過ぎていきます。
 

3.車の保険について(保険会社の対応)

車の保険については、車を購入時に加入済み。いざ事故があった時には誰でも動揺してしまいます。だからこそ、前もって保険が補償してくれる内容を把握しておいた方がいいでしょう。
 
相手側の保険会社から一式の流れを明記した書類が届いたため、補償の内容に心配はありませんでした。しかしだんだんとむち打ちの症状がひどくなってきた筆者。早めに二度目の病院へ行きたいと連絡をしました。手続きは全て保険会社が処理をしてくれます。とはいえ、ここでもすべてにおいて手続きの進展がかなり遅いのは確かです。
 
そこで、弁護士に連絡をして任せることにしました。保険会社の対応は進展があまりにも遅いのです。たまたまテレビで事故対応専門の弁護士が便利だという広告を目にし依頼してみたのです。
 
この対応は正解でした。実際、弁護士依頼後は確実で、事故後の補償金や車の件などもさらに加速しました。こちらでは弁護士に頼る方が早いでしょう。
 

4. 病院での診断も対象

事故当時は緊張もしていますし、気も動転をしていましたので、まったく痛みを感じることはありませんでした。が、やはり1日、2日と経過してくると体調にも支障をきたしてきます。病院に早めに行きました。
 
イギリスは通常、医療機関にかかる費用は私立以外では無料です。私も市の病院にかかり、診断書を作成してもらいました。しかし薬は処方後実費で支払います。それもイギリスでの診断では打ち身でも湿布の処方はありません。湿布がない生活はかなりつらいものでした。日本の家族から湿布を送ってもらいました。
 
初診での検査後、再度の検診が必要となったため何度か病院に通いました。
 
そして今度は治療のためのケアに入ります。私の場合はカイロプラクティックの治療師を紹介され、6回ほど通いました。
 
3か月ほど通いましたが、それでは完治は難しかったため、その後もカイロでの治療継続が必要となりました。そのために、カイロ治療院からの診断書を提出して補償金を受領しました。そうしてようやくカイロ治療を継続できました。
 

5.事故後の体調面の管理を怠らないために

最終的に車の処理、代用車代、病院の診察にケアの診察代、そして事故の補償金が最終的に保険会社から査定後銀行に振り込まれました。
 
手続き的にはそれで終了。残すは健康面のケアです。精神面と体調の面では、事故後は特に管理を怠らずに注意をして下さい。
 
特にイギリスでは医療は無料ですが、手続きが極端に遅いため、どんな症状も放置しておくと取り返しのつかなくなることが多いです。
 
留学するのなら必ず海外旅行傷害保険に加入してから海外に出てください。また、長期滞在の場合、現地で車を購入し車両保険に入る方も多いでしょう。いくつかの会社を見比べて自分に合った保険会社を選ぶといいでしょう。但し、明記されてある規定通りに現実はうまく行かない時もあることも考慮しておかないといけません。
 
事故の状況次第では命に係わるケースもありますし、自分が加害者となる場合もあるでしょう。車は修理をしたら何とか戻りますが、精神面や体調面は治りづらいです。くれぐれも海外で車に乗る際は気を付けて運転をして下さい。
 
文:たいらなみき(旅行ライター/カウンセラー)
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