映画「モアナと伝説の海」の舞台・太平洋諸国をニュージーランドで体験してみよう~アイアバオ真理子(NZ在住ライター)


ディズニーアニメ「モアナと伝説の海」の舞台になっている太平洋諸国。映画では各国の言語や文化などを取り入れて架空の島が登場していますが、その神秘的な魅力と美しい景観、そして奥深い文化に魅了された人も多いことでしょう。
 
筆者の住むニュージーランドも太平洋諸国のひとつ。日常的に太平洋諸国を身近に感じるだけでなく、毎年、太平洋諸国が一丸となる大きなイベント「パシフィカ」が行われ、ニュージーランドにいながら映画「モアナと伝説の海」をプチ体験することができます。本記事では、太平洋諸国とニュージーランドの深いつながり、そして60000人が訪れるという楽しい「パシフィカ」のイベントレポートをお届けします。
 

オークランド市民の14%は「太平洋諸国」系

太平洋諸国には、ポリネシアン(サモア・トンガなど)・メラネシアン(フィジー・バヌアツなど)・マイクロネシアン(キリバス・パラオなど)という3つの人種が存在しているといわれています。
 
ニュージーランドの先住民であるマオリ族はポリネシアン。また、ニュージーランドはサモアなどの南太平洋の島国を統治していた歴史もあります。現在もクック諸島やトケラウ諸島はニュージーランド領として内政自治権を持つ国です。
 
ビジネスという面でも、ニュージーランドと太平洋諸国では強い結びつきがあります。昨今では多少その依存度は低くなってきたものの、太平洋諸国の多くは依然としてニュージーランドから大量の輸入を行っています。
 
またニュージーランドへ移住してきた家族が自国へ送る仕送りもそれぞれの国の大きな収入となっています。ニュージーランド全土の人種比率のうち7%が、またオークランドに限ると14%が、太平洋諸国系の人種であることが2013年の国勢調査で明らかになっています。(マオリ系の比率は除く)
 

太平洋諸国イベント「パシフィカ」ではいろんな国を体験できる

ニュージーランドでは、パシフィカ(Pasifika)という太平洋諸国をテーマにしたイベントが開催されます。1年に1度、3月頃に2日にわたり開催され、同種のイベントとしては世界最大規模といわれています。今年はイベントが開催されて25周年目を迎えました。
 
参加国は割り当てられた敷地内で「村」としてイベントを開催します。村には食べ物、パフォーマンスステージ、またその国の郷土品の販売なども行われており、日常の生活では見慣れない文化を体験することができます。
 
展示者は太平洋諸国だけでなく、隣国のオーストラリアからも参加、2017年は来場者が60,000人を超えたといわれています。
 

パシフィカで知ることのできる太平洋諸国の文化

2017年はサモア、クック諸島、トンガ、ツバル、キリバス、トケラウ諸島、タヒチ、ハワイ、アオテアロア(マオリ語でニュージーランドを表す)、ニウエ、フィジーの11か国が参加をし、ダンス、音楽、食べ物、その他文化を各国の割り当てられたエリアで村を形成し、販売、展示、パフォーマンスなどをしています。
 

 

 
各国の村で行われる伝統料理の一つに土蒸料理があります。野菜やお肉を土中に埋め、焼いた石をかぶせ、上からバナナの葉などで密閉することによって蒸し焼きにする伝統調理法です。サモアでは「ウム(umu )」、フィジーでは「ロヴォ(lovo)」、ニュージーランドでは「ハンギ(hangi)」と呼ばれる調理法で、原理は同じ。
 
▼ハンギ

 

 
各国の伝統工芸品/衣装の販売も行われています。
 

 

 

 
▼伝統的な入れ墨のパフォーマンスも。

 
ニュージーランドで生活をしてると出会うことの多い太平洋諸国の人々。そんな彼らの母国の文化を体験することのできるのが「パシフィカ」です。毎年開催されますので、ニュージーランドに留学する人、ワーキングホリデーで訪れる人は、ぜひ訪れてみてください。
 
文:アイアバオ真理子(NZ在住ライター)
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