英語で気持ちを伝えたいなら「たら・れば」トーク。簡単な2つのポイント。~ながのみき(翻訳者)


テレビドラマ「東京タラレバ娘」では、アラサー女性たちの「もし~だったら、こうだったのに」「もし~していたら、こうなっていたのに」にたくさんの共感が集まりました。共感を呼んだ理由のひとつは「もし~、だったら」によって自分に置き換えて考えたり、想像力が膨らんだからです。
 
これを英語での会話にも応用しましょう。会話に躍動感が生まれ、相手からの反応が大きくなることを実感するでしょう。
 
今回のテーマは英語での「たら・れば」トークです。「私は~でした」「そしたらこうなりました」という単純な会話から一歩上の英会話ができるように、シンプルな2つのポイントをマスターしましょう。
 

 

「たら・れば」のキホン

「たら・れば」の基本は「If~」と「S+助動詞+V」です。この2つで『悔い』を詳しく語ります。
 
例えば、好きな彼が駅にいたことを知り「駅へ行っていれば会えたのに」と後悔するユミさん。彼女が後悔するシーンを表現します。
 
IFを使わない単純な文章の場合、こうなります。
 
“I did not know (that) he was at the station.”
「彼が駅にいたって知らなかった。」
 
“Oh, I really wanted to see him.”
「すごく彼に会いたかったよ。」
 
もちろんこれでも意味は通じますが、下記のょうにIFを使ったら、もっと豊かな感情を表すことができます。
 
“If I had gone to the station, I would have met him.”
「駅にいっていれば、彼に会っただろうに。」
 
さて、後悔を語るユミさんに対し、友人ミユはどう返すでしょうか。ミユさんの返答にもIFを使ってもらいましょう。
 
ミユ
“If I were you, I would have gone to the station. He takes a train to work. Didn`t you know that?”
「私だったら駅に行ったよ。彼、電車通勤じゃん。ユミ知っていたよね?」
 
ユミ
“Are you serious? I`ll definitely go to the station tomorrow.”
「えっ、まじで?明日絶対駅に行く。」
 
ミユさんも「たら・れば」で返答したことによって、会話が生き生きとしていますね。それでは、「たら・れば」を英語で使いこなすためのポイント2つについてお話しします。
 

ポイント2. 「If~」の時制は引き算方式で

一つ目のポイントは、「If~」の時制の調整です。「If=もし~なら」の時制は、現在の話であれば現在から遠ざけた過去形に、過去の話も一つ戻って過去完了形で表します。
 
つまり、「たら・れば」の時制はひとつ前に戻す「引き算方式」なのです。

“If you revised it well, you would score the highest mark.”
「よく復習すれば、最高点が取れるのにね」

“If you had revised it well, you could have scored the highest mark”
「よく復習をしていたら、最高点を取ることができただろうに」
 

ポイント2. 助動詞を足し算する

2つ目の大事なポイントは、助動詞のセレクションです。助動詞はその名の通り、動詞を助けるもの。つまり動詞に気持ちを乗せて、文に人間らしさを出します。
 
助動詞の代表的なものとして、will、can、may、shallがあります。これらはすべて現在形ですが、「たら・れば」では「過去形」の助動詞を使います。
 
なお、これらの助動詞は「過去形」ではあるものの過去の意味を持っているわけではありません。主に「可能性・推量」の意味合いを持ちます。
 
could(canの仮定法過去):~できるだろうに
would(willの仮定法過去):~するだろうに
should(shallの仮定法過去):~するべきだ
might(mayの仮定法過去):おそらく~だろうに
 
それでは、助動詞の足し算をしてみましょう。
 
I would have done it.「それをしたわ」
I could have done it.「それをすることができたのに」
I should have done it.「それをすべきだったわ」
I might have done it.「もしかしたらそれをしたかも」
 

使いこなしにはまずシンプルなフレーズから

さあ、使いこなしです。覚えやすいフレーズを使ってみましょう。
 
(1)
If I were you, I would~「わたしなら、~するわ」
If I were you, I would have~「わたしだったら、~したわ」
 
(2) If + 主語 + (have) 助動詞 + 動詞
・If I did it 「私がそうすれば」
・If I knew about it 「私が知っていれば」
・If I had told you 「私があなたに話していたら」
・If I had known about it 「もし私が知っていたら」

いかがでしたか?仮定法「たら・れば」で、単文だけの英会話から一歩進んでみましょう。
 
文:ながのみき(翻訳者)
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2017-04-05 | Posted in コラムNo Comments » 

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