イギリスで犯罪に合わない為に最低限気をつけておきたいこと~ディビス奈緒子(英国在住ライター/留学生生活サポートワーカー)


ある日、旅行者風の女性が携帯を片手にイギリスの歩道の真ん中で地図片手にうろうろしていました。そこへ突然脇道からフードを深めに被った20代前半位の若者二人が近づいてきました。若者たちは彼女の手に持っていた携帯を奪って走り逃げていき、彼女は突然の事に混乱し大きな声で泣き始めました。
 
これは実際に筆者の目の前で普通に起きた事件です。イギリスでは携帯電話を盗み、高く転売する犯罪がとても多く、多くの人々が被害にあっています。
 

 
イギリスは比較的安全であることで知られていますが、それでも犯罪の数は日本と比べればとても多いです。留学、滞在中に困ったことに巻き込まれないために、最低限気をつけておきたいことをまとめてみました。
 

事前に危ない場所を調べておくことが大事

その国の危険情報というのは、外務省の海外安全ホームページで確認することもできますが、最低限の大まかな情報になります。
行き先が決まっているのなら「○○ 危険な場所」などと検索すると、ピンポイントで地域の危険な場所や行っては行けなような場所をネットで調べたほうが良いでしょう。
 
イギリスでは治安が良い高級住宅街のすぐ隣に治安が恐ろしく悪いエリアが隣接していたり、通りを一本間違っただけでガラッと雰囲気が変わることがあります。
 
在英日本人の方のブログや、よく旅行に行っている方の情報サイトなどを参考にするのも良いでしょう。もちろん100%情報が正しいかは難しい所ですが、少なくとも予備知識として情報を入手しておくことに越したことはありません。実際に住んでから知るよりもあらかじめ危険な場所を事前に調べるのはよい方法と言えます。
 

人通りの激しい繁華街でも一本路地が違うだけで別世界


 
日中でも裏通りは避けた方が無難です。近道かな?と知らない道に足を踏み入れることはなるべく避け、皆が歩くメインストリートをできるだけ選んでください。
 
大通りではスリなどの危険は多くなりますが、人気の少ない裏通りでは堂々と強盗されたり、荷物をひったくられたりする可能性が高くなります。特に女性1人は要注意です。
 
夜間では人通りが少なくなり犯罪が増えます。危険情報が出ていない国でも、夜間はできるだけ人通りの多い場所を選んで通行し、深夜の外出は控えるようにします。
 
特に初めて行く国では食事や買い物、観光は明るい内に済ませておくべき。どうしても遅くなる場合はタクシーを手配してもらうのが良いでしょう。
 

ライセンスのないミニ・キャブには決して乗らない


 
イギリスでは伝統ある「ブラック・キャブ」のみが、道路でタクシーを拾う人を乗せてよいことになっています。ブラック・キャブの他には「ミニ・キャブ」と呼ばれる個々のタクシー会社が価格の設定を安く運営していますが、事前に電話で予約をし来てもらうシステムで、流しで人を拾うことはできません。
 
しかし、深夜のクラブ帰りや旅行帰りの人々を狙って、バス停などで深夜バスを待っていると「タクシー?」と声をかけてくるミニ・キャブのドライバーがいます。絶対に乗ってはいけません。
 
予約したキャブにもし正規ライセンスの表記がなかったら、そのキャブは危険です。ライセンスのあるキャブ会社であれば、所定のステッカーが車の前後に貼られています。このライセンス表示がされていないキャブは違法会社です。ライセンスのないミニ・キャブには決して乗らないようにしましょう。警察もライセンスのないキャブは通報するように呼びかけています。
 
また、タクシー利用する場合は、せめてドライバーに、料金の概算を尋ねて、言質をとると良いでしょう。
 

電車は人の多い車両へ、バスではドライバーの後ろに座る

電車、地下鉄では昼間でもなるべく「人が多い車両」を利用します。人ごみではスリなどのリスクもありますが、命を落とすような目にあうよりはましです。特にナイトバス(深夜バス)や、治安の悪い地域を運行するバスに乗車する場合は、なるべくドライバーの近くに座るようにしてください。絶対に二階部分へ行かないようにしましょう。
 

現金はできるだけ持ち歩かない、必要最低限のみにする


 
イギリスはカード社会です。コーヒーなどの支払いでも大抵の場合カードが使えます。現金は緊急の場合の少額のみを持ち、なるべく大金を持ち歩かないようにします。鞄はしっかり閉め、肩からかけて脇の辺りで挟める様なタイプだと体に密着させていられるため守りやすいです。
 
日本人が被害にあいやすいのは観光地はもちろんの事、実は日系食材店などでもスリが多発しています。スリは日系店に来る日本人を狙った犯行でお財布・カメラ・オイスターカード(ロンドン市内の公共交通機関で使用されているICカード)・携帯電話などを狙っています。いざという時のために必ずクレジットカードなどの番号や緊急連絡先は控えておきましょう。
 

日本とは違う。 座席に荷物を放置しない。

たまに携帯やお財布をレストランやカフェなどで置いたままにする方が未だにいます。日本と違ってすぐ盗まれてしまうので、絶対にそのようなことは避けてください。
 
イギリスのレストランやカフェなどでは、みな荷物を足元に置いたりしていますが、たまにお喋りに夢中で気がついたら鞄ごとなくなっていたということもよく聞きます。椅子の背に引っ掛けるのもやめましょう。とにかく自分の目に見えて体から離さないのが一番です。
 
いかがでしたか。注意すべきことを注意して行動していれば、イギリスは比較的治安もよく安心して暮らせる国であると筆者は思います。皆さんの留学生活が安心で快適でありますように。
 
文:ディビス奈緒子(英国在住ライター/留学生生活サポートワーカー)
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