ニュージーランド留学「あなたならどう学ぶ?」留学スタイル・教育機関別ガイド


ニュージーランドと言えば「羊がたくさんいる」「のどかで自然が豊か」「人が優しそう」といった牧歌的なイメージを持つ人も多いでしょう。一方で、ニュージーランドの持つ高い教育水準と充実した留学生受け入れ体制は、留学の専門家間では定評があります。
 

全ての留学生受け入れ校に服務規定の遵守を義務付けるニュージーランド

ニュージーランドでは小・中・高校、語学学校、専門学校、工科大学・ポリテクニック、大学・大学院に至るまで、政府主導による監査機関が品質を精査します。全ての留学生受け入れ校が、ニュージーランド教育省が定める「留学生の生活保障に関する服務規程(Code of Practice for the Pastoral Care of International Students)」をクリアし、認定を受ける必要があるのです。
 
「エデュケーション・ニュージーランド(Education New Zealand=世界に向けてニュージーランド留学を広報・発信するニュージーランド政府公認機関)」チーフエグゼクティブのグラント・マクファーソン氏は、ニュージーランドの留学生受け入れ体制について次のように語ります。
 

 
「海外へ行くには勇気が必要です。経験に投資し、自分の価値を高め、社会的・経済的に貢献するのが教育。その教育の場として、ニュージーランドが留学生の希望を実現可能にしたいと思っています。健康に幸せにニュージーランドで過ごせるよう、法律が留学生を守っています。
 
私たちの役割は、学生を中心と考えて守っていくこと。彼らと一過性でなく長く良い関係を維持していくことが私たちの使命だとも考えています。」
 
国全体で教育の質を維持する国、ニュージーランド。そんなニュージーランドで日本人学生が学べる留学スタイルをご紹介していきましょう。
 

ニュージーランドの語学留学(英語学校)

英語力を伸ばしたい人は、英語学校に通学する『語学留学』がいいでしょう。ニュージーランドの英語学校は初級レベルから上級レベル、大学進学、試験対策、ビジネス英語など、多岐に渡るコースが用意されています。
 
語学学校を選ぶとき、理解しておきたいのが学校のタイプ。ニュージーランドの語学学校はおもに次の4タイプにわかれています。
 
1.総合大学の付属語学学校
2.工科大学・ポリテクニック付属の語学学校
3.私立専門学校に付属の語学学校
4.私立・独立型の語学学校
 
「大学に行きたい」「コミュニケーション力を伸ばしたい」「アルバイトをしてみたい」など、自分の目的に合わせて学校スタイルを選ぶと良いでしょう。
 
▼ウェリントンにある語学学校「キャンベル・インスティテュート」(私立・独立型の語学学校)。

 
▼学内の掲示板に貼られた「発音」ワークショップの案内。掲示板は常にチェックしておけば、希望の科目を逃すことがありません。

 
「キャンベル・インスティテュート」は、NZQAより高い評価を得ている全国の英語学校27校を代表する「English New Zealand」という団体の加盟校でもあります。
 
冒頭で述べたとおり、ニュージーランドのすべての学校はNZQA(ニュージーランド資格庁)による認可制度の元で運営されています。語学学校も例外ではありません。厳しい基準を満たしていなければ留学生の受け入れができないため、どの学校も授業や教師の質には細やかな気を配っています。
 
語学学校ではホームステイや学生寮の手配も行っています。学校生活だけでなく、生活の充実も語学留学の大事なキモ。ニュージーランドのゆったりしたライフスタイルを肌で感じ、異文化を経験することで、留学生活がより豊かになるでしょう。
 

ニュージーランドの中学・高校留学

ニュージーランドは中学・高校留学の受け入れに古い歴史を持ち、かつ、充実した受け入れ体制を持つ国です。日本からも多くの中高生がニュージーランドで学んできました。
 
▼ニュージーランド南島の街ネルソンにある「ネルソン女子高校(Nelson College for Girls)」。ニュージーランドでは最も古くから留学生を受け入れてきた歴史ある女子高です。
 
 
ニュージーランドの学年は1月下旬~2月上旬にスタートし、12月に修了します。特に高校課程においては選択科目が豊富で、自分で自分の将来を考えながら、担当教師と相談のうえでカリキュラムを組む、という自主性が重んじられます。そのため、ニュージーランドに中高留学をした日本人学生の多くが、独立心に富み、責任感が高く、周囲を思いやる人材に育っていく傾向が見られます。
 
高校生の場合、1年間の交換留学もできます。希望者は交換留学を取り扱う専門の団体で相談するのが良いでしょう。
 

ニュージーランドの大学・大学院留学

ニュージーランドには国立の総合大学が8校あります。
 
大学は通常3年間で修了します(医学部等、一部の専攻には例外あり)。多くの学生は、自分の将来に対して深い関心を持ち、在学中から社会との関わりについて積極的に考える傾向にあります。
 
提出物やクラスへの参加態度など、授業の密度は濃く留学生にとっては大変な面もたくさんあります。大変だからこそ学生同士協力し合い、将来に向けて真剣に勉強する友人たちを得て、彼らと友情を育むことが、貴重な財産となります。
 
▼ニュージーランド最古の大学、オタゴ大学。

Photo from Flickr Otago University Clocktower(Tama Leaver)
 
大学院では準修士号(Post Graduate Diploma)から修士号(Master)博士号(Doctorate)などを開講。準修士号(Post Graduate Diploma)や一部の修士号(Master)は1年で修了するコースもあるため、すでに大学を卒業している社会人の学びなおしやキャリアチェンジには活用する価値が高いと言えます。
 

ニュージーランドの専門留学・インターンシップ

キャリアに活かすために資格を取得したり、現地企業などで職務経験を積む留学をしたいなら専門留学やインターンシップがいいでしょう。これらの留学をするには次のような留学スタイルから選べます。
 
1.私立の専門学校で学ぶ
2.国立の工科大学・ポリテクニックで学ぶ
3.総合大学で学ぶ
4.語学学校が企画しているインターンシップコースを活用する
5.現地エージェントなどが企画しているインターンシップコースに参加する
 
特に「2.国立の工科大学・ポリテクニック」では、仕事に直結するあらゆるジャンルのコースが用意されており、ニュージーランドで専門留学したい人は一度はチェックしておきたいところ。ホテル学、料理、旅行、美容、アート、健康、航空、スポーツ、映画、演劇、など最短6ヶ月の基礎コースから学士、修士、博士号までを提供しているニュージーランド特有の教育機関です。
 
▼ニュージーランド国内に16校ある工科大学・ポリテクニックのうちのひとつ、ネルソン・マルボロ工科大学。

 
▼ネルソン・マルボロ工科大学のワイン醸造学には定評があり、将来ワイン産業に関わりたい人は注目したい学校です。

 

ニュージーランドのワーキングホリデー

「ニュージーランドで自由に1年間生活してみたい」
「全国を旅行してみたい」
「アルバイトを経験してみたい」
 
そんな人ならワーキングホリデー制度を利用することができます。
 

 
ニュージーランドでのワーキングホリデー制度の対象年齢は18~30歳。ビザを申請したときに30歳であれば31歳の人も入国ができます。
 
最長1年間ではあるものの、農場でのアルバイトを3か月すると滞在期間を3か月延長することもできます。
 

ニュージーランドの親子留学

のどかで安全性の高い生活環境から、ニュージーランドでは親子留学が盛んです。1週間の短期留学から、お子さんが小学校に通学する長期留学まで選択できます。
 

(c)Chris Sisarich
  
主流はやはり、短期留学。低年齢のお子さん連れの場合、お子さんは現地の保育施設等に通い、親御さんは語学学校に通うというパターンや、教師の自宅で授業を受けながら親子ともども暮らすというパターンなど、多彩なプログラムが増えてきました。
 

ニュージーランドのラグビー留学

ラグビー強豪国のニュージーランドでは、男女ラグビー選手強化のための専門的な留学コースを持っています。
 
ラグビー留学のなかで注目したいのが『ゲームオン・イングリッシュ(Game On English)』というコース。ラグビーの技術だけでなく、戦術や栄養学、メンタルなども学びながら、英語学習を並行して行います。原則として4週間から参加でき(4週間未満希望の場合は要相談)、世界最高峰の環境とコーチ陣、そして世界中から集まる精鋭たちとともに研鑚を積むことができます。英語の集中講座については、政府より高い評価を得ている前述の「English New Zealand」加盟校より提供されます。
 
▼元ニュージーランド・ナショナルチーム(オールブラックス)代表選手で、オークランド『ゲームオン・イングリッシュ』コーチのアント・ストラチャン氏。

 
▼オールブラックスの国際試合が行われる、ニュージーランド最大のスタジアム「イーデン・パーク」。オークランドでの『ゲームオン・イングリッシュ』はここイーデン・パーク併設の施設で行われ、まさに世界を体感しながらの毎日となります。

 

あなたならどう学ぶ?

ニュージーランドへ留学したら、最初のあいさつは「キア・オラ(Kia Ora)!」から。英語と並び、ニュージーランドの公用語であるマオリ語で「こんにちは!」という意味です。「キア・オラ!」の一言で、きっとニュージーランドの人たちが笑顔を見せてくれるでしょう。
 
本記事で紹介したのは、代表的なニュージーランドでの留学スタイル。学びたい分野、留学予定の期間、留学後の進路に合わせて留学スタイルを選んだら、教育機関別に留学情報を収集していくのが次のステップです。充実のニュージーランド留学スタイル、ぜひ見つけてみてください。
 
>> 続きはこちら 『ぜんぜん内向きじゃない日本の若者たち【ニュージーランド編】 』
>> 前記事はこちら 『ニュージーランド留学/住んでみたい&注目したい厳選の留学先都市6選』
 
(留学プレス編集部)
 
《取材協力》
ニュージーランド大使館 エデュケーション・ニュージーランド
ニュージーランド航空
 

 

 


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