ドイツ留学生活の物価、授業料以外にいくらかかる?~クリューガー量子(ハイデルベルク市公認ガイド)


留学生活を送るために考えなくてはいけないのが日頃の暮らしにかかる費用です。
 
今日はお金の話。ドイツ留学生活で授業以外にいくらかかるのかを項目に分けてみていきましょう。
 

 

ドイツの家賃

ドイツ人学生の平均家賃は294ユーロ(※1)。学生の居住様式は、学生寮11%、シェアアパート25%、賃貸の部屋に1人もしくはパートナーと居住 20%、実家23%となっています(※3)。
 
ドイツではシェアアパートが人気です。ドイツ人は無口で真面目という印象を持たれがちですが、実は意外に人懐っこく、人と話をするのが大好きです。ドイツ人学生は初めての親元を離れた環境の中で、人と生活することの心地よさ、比較的安い賃料、広い生活スペースなどを理由に多くの学生がシェアアパートを選びます。
 
大学留学生の37%(※2) が住む学生寮の1か月の家賃は平均271ユーロです(水道、ガス、暖房、電気代込み)。アパートシェアをするときの1部屋の家賃のドイツ平均は、310ユーロ、賃貸の部屋一人暮らしの場合は389ユーロです(※4)。
 
家賃は都市ごとに大きく異なります。アパートシェアをする場合、ドイツで最も高いのがミュンヘンで512ユーロ、フランクフルト425ユーロ、ハンブルク411ユーロと続きます。旧東ドイツの都市は家賃が低くなっています。(※5)
 
また、多くの日本人留学生がドイツでの滞在形態として選ぶのがホームステイです。1日3食付のホームステイ料金は1か月1000ユーロ程度。ホームステイは、語学の上達は勿論のこと、ドイツ人の毎日の生活習慣や考え方を間近に見て学ぶための最良の手段です。一緒に生活をしながらファミリーとの絆が深まり、留学中のいい思い出になることでしょう。
 

ドイツの交通費

ドイツでは多くの大学生が、大学がある地域の近距離交通機関が全て利用できる6か月有効のセメスターチケットを購入します。セメスターチケットの金額は大学によって異なりますが、月に換算して平均20ユーロ程度です。
 
語学学校に留学する場合は、滞在先から学校までの交通費が毎回必要になります。1か月定期は滞在先から学校までの距離にもよりますが、50~70ユーロ程度です。
 

ドイツの食料品

ドイツ人学生の平均食費は165ユーロです(※1)。1週間で40ユーロの計算です。
 
ドイツでは食品はスーパーで手頃な値段で手に入ります。食パン500gが70セント。Broetchenという、女子学生だったら1個食べればお腹が一杯になりそうなパンは30セント。牛乳は60セント。バター1.5ユーロ。小さなソーセージ15本で3ユーロ。スパゲッティ500gが1ユーロ。リンゴ1個40セント、桃1個30セント、メロン1玉2ユーロなどです。乳製品や野菜果物は、日本よりもかなり低価格で種類も豊富です。
 
白菜や大根なども、普通のスーパーで1.5ユーロ程で購入できます。日本米はアジア食品店で1㎏で3ユーロ程度です。大学のある比較的大きな街にはアジア食品店があります。納豆1パック1.5ユーロ、醤油1Lが6ユーロと、値段は張りますが、ある程度の日本食品が揃います。日本食が恋しくなったとき、簡単な日本料理を調理できるのは嬉しいこと。慣れ親しんだ味を食すると元気が出ます。
 
飲料水は、ドイツ人でも店で水を買う人が多くいますが、水道水も大抵飲むことができます。水は1.5Lで20セントからです。
 

 

ドイツでの娯楽費(余暇、文化、スポーツ)

ドイツ人学生の平均娯楽費(余暇、文化、スポーツ)は68ユーロです(※1)。この額は、日本よりも少なく感じるかもしれません。これは、学生たちが集まって行うパーティーなどは、レストランではなく、料理や飲み物を持ち寄って誰かの家や野外で行うからです。ドイツには居酒屋はなく、レストランを会場に飲み会という習慣はありません。デートなども、毎回お金をかけてどこか特別な所に行くことは稀です。ドイツ人学生はいたって質素です。
 
ちなみにカフェのランチは8ユーロから、コーヒーは2.5ユーロから、ビール500mlは4ユーロ程度。映画館の入場券は7ユーロ程度です。
 

ドイツの医療費

日本からのドイツ留学生は、学生ビザ申請にあたり旅行賠償責任保険とドイツでの条件を満たした健康保険に加入しなくてはいけません。 1か月の保険料は計30~70ユーロ程度です。薬代も保険でカバーされます。保険会社や保険の種類によって補償額やサービスが異なるので、自分に合った保険を選びましょう。
 

ドイツの電話、インターネット、郵便代金

ドイツ人学生の平均費用は33ユーロです(※1)。学生向けの携帯の月々のプラン(通話無制限、インターネット3GBまで無制限)は13ユーロから、インターネットの月々のプランも13ユーロからあり、多くの会社がサービスを提供しています。
 

ドイツの水代:水の使い過ぎに注意

アパートシェアする場合、 水道、ガス、暖房、電気代込みの賃料を大家さんに支払いますが、1年の水道、ガス、暖房、電気代が毎月の支払金額を超えると追加料金を支払わなくてはなりません。
 
特に気を付けなくてはならないのが水道代です。ドイツの水道代は日本の1.5倍。ドイツには浴槽があるアパートはそれほど多くはありませんが、浴槽があるアパートで日本と同様に浴槽に頻繁に水をためて入浴していると、高額の追加料金が請求されるで、水の使い過ぎに注意しましょう。
 

何かを買うときには、インターネットを上手に利用しよう

ドイツで何かを購入する場合に、中古品を上手に利用するのもいいでしょう。eBayやeBay kleinanzeigeなどのインターネットサイトを利用するのが便利です。eBay kleinanzeigenでは検索地域を絞って購入できるので、直接受取りに行くこともできます。また、不要になったものもこれらのサイトで簡単に売ることができます。
 

1か月の生活費はいくら?

ドイツ人学生の出費内訳は、その他に服飾代52ユーロ、学校の本や文房具代が30ユーロとなっており、1か月の生活費平均は794ユーロです。外国人学生は725ユーロの出費です。(※1)
 
この生活費を目安にして、ドイツでの留学生活の準備を本格的に始めてみてはいかがでしょうか。
 
参考:
(※1)サイト【ドイツ学徒援護事業】(2012年統計)http://www.internationale-studierende.de/fragen_zur_vorbereitung/finanzierung/lebenshaltungskosten/
(※2)サイト】ドイツ学徒援護事業】 https://www.studentenwerke.de/de/content/ausländische-studierende-deutschland
(※3)サイト【wg-suche.de】https://www.wg-suche.de/magazin/studenten-wg/
(※4)サイト【Bachelor Studium】 (http://www.bachelor-studium.net/studiengebuehren-kosten)
(※5)ドイツ有力紙Die Weltの記事https://www.welt.de/finanzen/immobilien/article146941752/Studenten-finden-kaum-noch-bezahlbare-Wohnungen.html)
 
文:クリューガー量子(ハイデルベルク市公認ガイド)
この執筆者の記事一覧
 

 
 
《こんな記事も読まれています》
■ 国民全員が休みをとるドイツの「日曜日」事情
■ 犠牲者氏名を報道しないドイツのニュース
■ ドイツ人女性は人生のステージごとに働き方を変える
■ ドイツの学食がヘルシーな上にブンデスリーガも観戦できちゃう件
■ 女性に人気のドイツ留学


関連記事