ドイツ語ゼロだった私が、たった12か月の語学留学で国際ビジネスドイツ語試験をパスするまで。~クリューガー量子(ハイデルベルク市公認ガイド)


ドイツ語と聞くと、何だか難しそうというイメージがありませんか?ドイツ語の名詞は男性、女性、中性名詞と3種類あり、それに応じて冠詞が異なり、動詞の活用も多く、ドイツ語初心者には乗り越えなければいけない壁が多々あります。
 
しかし、効率の良い学び方をすることで、ドイツ語の上達をグッと速めることができます。たった1年の語学留学でも、仕事で使えるレベルのドイツ語を身に付けることは可能なのです。今日は、ドイツ語をゼロから始めた筆者が12か月で国際ビジネスドイツ語試験をパスした実践方法をお伝えします。
 

 

国際ビジネスドイツ語試験は、多くの国で通用する就職に有利な資格

国際ビジネスドイツ語試験は、ビジネスドイツ語の上級スキルを証明する試験で 多くの国で通用する就職に有利な資格です。国際ビジネスドイツ語試験は、ドイツ語学校の総本山であるゲーテインスティテュートとドイツ商工会議所、そしてCarl Duisberg Centreが共同で世界40か国で年に2回実施しています。試験内容は、筆記試験3時間、口頭試験が20分です。
 
参考:Sprachzertifikat
 

ドイツ留学1~4か月目のドイツ語勉強法

ドイツ語を始めて間もないうちは、語彙を増やすこと、文章のつくり方や発音に慣れることから始めましょう。
 
授業で出てきた新しい単語を単語帳に書き、繰り返し発音して覚えるようにしてください。ドイツ語の名詞は、男性、女性、中性名詞の3つがあります。単語は必ず、冠詞と複数形を一緒に覚えるようにしましょう。
 
ドイツ人にとっては、単語は必ず冠詞がつくもので、冠詞を付けずに単語を言われると大きな違和感があるそうです。erで終わる単語は男性名詞、eで終わる名詞はほとんどが女性名詞であるなど、大枠のルールがあるので、最初にそのルールを覚えてしまいます。
 
語学学校の授業では、基本的な例文から学習していきます。基本的な例文は繰り返し口に出して、スラスラ言えるようになるまで練習しましょう。
 
日本人が外国語を学ぶ際に最も気にするのが発音です。発音は大事ですが、ネイティブの人のようにならなくても十分会話はでき、仕事もできます。発音に過敏になりすぎる必要はありません。授業中に先生の言っていることが分かる、先生の発音をマネすることができれば大丈夫です。家での学習では、CDを聞いて自分でも発音して、ドイツ語の発音に慣れていきましょう。
 
また、授業中の先生のドイツ語は分かるけれど、授業以外で他のドイツ人が話すドイツ語が聞き取れない、分からない、という場合も多くあります。これは、沢山のドイツ人のドイツ語を聞くこと、ドイツでの生活習慣を学んでいくことで解消できます。人によって話し方や話すことはまちまちです。留学中は、できるだけ沢山の人と話をして、見分を広げましょう。
 

ドイツ留学5~6か月目のドイツ語勉強法

留学後数か月たつと、ドイツ語も中級レベルになります。中級レベルのドイツ語コースでは、宿題が一気に増え、単語量や文法練習がとても多くなります。筆者は、この時期に宿題をこなすのに1日3~4時間かかりました。初級コースと同じように、分からない単語を全て調べ、単語帳に書き留めていきます。
 
この時期のドイツ語学習は、ひたすら文法学習です。ドイツ語文法を正しく理解し、慣れ、使えるようにしていきましょう。文法も複雑になり、単語が増えますが、この時期が踏ん張りどころです。文法練習を繰り返し、しっかり実力を身につけましょう。ドイツ語文法学習はこの時期にほぼ終わります。
 

ドイツ留学7~8か月目のドイツ語勉強法

文法学習が全て終わると、長い文章を読んで、その内容を皆で討論するのが授業の大半になります。文章中の文法を理解する能力は6か月目までに培われていますので、この時期は、単語量を更に増やし、クラスメートの意見を聞き取り、自分の意見を言う練習をしていきます。会話や聞き取りの中で重要なのはやはり単語です。外国語を理解するプロセスは、分かる単語をつなげていくことです。分からない単語が出てきたら出来るだけ調べて、単語量を増やしていきましょう。
 
また、ドイツでは討論で黙っていると、何も考えていない、他の人の意見に賛成である、と他の人は考えます。自分の意見を積極的にしっかり発言するようにしましょう。しかしながら、聞くことも大切です。他の人が話している時は、終わるまでしっかり聞きましょう。ドイツ人は話を遮って意見を言う人も少なくありませんが、これはマネする必要はありません。人の話を静かにしっかり聞ける人も重宝がられます。
 

ドイツ留学9~10か月目のドイツ語勉強法:Goethe Zertifikat C1を受けてみよう。

ドイツ語の勉強が一通り終わったら、 ゲーテ・インスティテュート(Goethe Institute)の試験を受けてみましょう。日本ではドイツ語検定がありますが、世界的に通用するのはGoethe Instituteの試験です。Goethe Instituteの試験では、筆記問題、ヒアリング問題、口頭試験があり、合格するにはしっかり準備をしなくてはなりません。
 
Goethe Zertifikat C1は、ドイツ語6レベル中の5レベルの試験で、あなたがドイツ語上級レベルであることを国際的に公式に証明できるものです。Goethe Zertifikat C1試験用に準備コースもありますが、それまでの8か月間しっかり勉強したのであれば、Goethe Zertifikat C1試験対策の参考書とCDを買って勉強するだけで十分です。
 

ドイツ留学11~12か月目のドイツ語勉強法:国際ビジネスドイツ語試験を受けてみよう。

Goethe Zertifikat C1試験に受かったら、今度は国際ビジネスドイツ語試験を受けてみましょう。多くの国で通用する就職に有利な資格で、ビジネスドイツ語の上級スキルレベルを証明するもので、就職に有利になります。
 
試験内容は、筆記試験3時間、口頭試験が20分です。この試験対策も、国際ビジネスドイツ語試験対策参考書とCDを使っての勉強だけで十分です。国際ビジネスドイツ語試験用の勉強で、ビジネス文書の書き方などを勉強しますので、試験合格のためだけではなく、これからのドイツ生活や仕事にとても役立ちます。
 

ドイツ語習得に役立つ文法ドリルとドイツ語ニュース

筆者がドイツ留学5~6か月目で語学学校で使用した、文法ドリルは『Lehr- und Übungsbuch der deutschen Grammatik』です。300ページほどの文法だけの練習ドリルです。文字ばかりが並び、一瞬見るとクラっとしてしまうこのドリルですが、これを全てやると本当に実力がつきます。
 
テレビのニュースや新聞もドイツ語学習に活用していくといいでしょう。
 
そして、語学学校や日常生活で、毎日の会話を大切にし、沢山の人と話をしてみましょう。分からないことがあったら、どんどん聞いてみましょう。ドイツ人は、人に教えてあげることが大好きですし、質問をすることで会話が更に広がります。
 
難しいと思われがちなドイツ語も、語学学校のテキストに出てくる単語と文章を段階を踏んで、丁寧に勉強していけば十分に実力がつきます。沢山の参考書やドリル、様々な語学学習方法の模索は不要です。
 
あなたも是非、ドイツ語の勉強を始めてみませんか?
 
文:クリューガー量子(ハイデルベルク市公認ガイド)
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