現地日本人パブ店員が伝授!イギリスのパブ・注文から楽しみ方まで。~山下詩央里(イギリス大学留学生)


イギリスはどこにいってもパブだらけ!観光客だって留学生だってイギリスのお酒もパブも楽しみたいはず。

本記事では、パブで座席に案内してもらう方法、ドリンクや食事の注文の仕方、お酒の種類からお代わりの頼み方まで、 実際にパブで働いている筆者が徹底的にガイドします。さらには「イギリスでのパブの楽しみ方」をより豊かにしてくれるワンフレーズ英会話もお届けします。

これを読めば、あなたも臆せず、常連の余裕でイギリスのパブを楽しむことができます。

▼パブのカウンターにはお店それぞれの空気が漂います。

 

入店したら座席を確保。どの座席が自分に最適?

【スタッフがドア付近にいる時】
観光客が多いパブや規模の大きいパブでは、スタッフがドア付近に立って案内しています。そんな時は彼らの誘導に従えばよいので簡単です。

「食事をするのか」「お酒を飲むだけなのか」と聞かれたら、自分の目的を伝えます。それによって、食事エリアかお酒エリアのどちらかに案内してもらえます。

【スタッフがいない/忙しそうな時】
自分で席を確保しましょう。ご飯を食べたいならテーブル席を、お酒だけならカウンターを狙うのもいいでしょう。

ここで注意しておきたいのは、日本のように荷物を置いて席を確保するのは、盗難などの危険があること。必ず誰かが席にいるようにしておきたいところです。

一人の場合は、スタッフが手を空くのを待つほか、「予約席(Reservation)」と書かれた札が近くにあればそれをテーブル上に置くのがいいでしょう。隣の席のお客さんに声をかけて席を確保しておいてもらうように頼むのも良い方法です。

【席の種類】
先ほど触れたとおり、パブでは食事をするエリアとお酒だけを飲むエリアを別れている場合があります。

多くはテーブル席かカウンター席かの区別です。メニューが置いてある席なら、ほぼ100%食事エリアと考えて間違いありませんので、不安な時はメニューがあるかないかを目印に探してみてください。

また法律上、イギリスでは店内全面禁煙です。 そのため、タバコの心配はありません。喫煙者は必ずパブの外に喫煙スペース(もしくはお客さんが集まって喫煙している場所)があるので、そこで吸います。
 

さっそく注文!まずはカウンターで。

席に着いたら、さっそくお酒を注文しましょう。食事をする際は、スタッフが飲み物の注文を聞いてくる場合もありますが、最初の1杯はカウンターまで自分で行くのがおすすめです。なぜなら、カウンターにいくとたくさんの種類のお酒が見られる and 試飲ができるから!

パブでは樽から注がれるお酒が写真のように並んでいます。各お酒の製造元とブランドの特徴的なラベルがいかにもパブ!

ラベルから選ぶもよし、名前で選ぶもよし、なんでもありです。

でも、「どんなお酒かわからない…」「苦手だけど飲んでみたい…」という場合もあるでしょう 。

その時は試飲をさせてもらいましょう!バーテンダーに頼めば必ず一口ずつくらい飲ませてもらえます。また、季節や地域限定のお酒もあるのでバーテンダーや近くのお客さんにおすすめを聞くのも一つの手です。

混雑時には、バーテンダーがいろいろな人に気を取られて注文が難しいことがあります。そんな時も負けずにアイコンタクトを取ったり、カウンターの最前まで行ったりしてバーテンダーに声をかけてください。

*カウンターで注文したあとに、席にスタッフが来て注文を聞かれた場合には「もう注文したよ!」と伝えれば大丈夫です。

▼ビールごとに特徴的なアイコンがあります。

【お酒の種類とサイズ】
パブで主流のお酒はやっぱりビールです。特にエールビールが多く、色も風味も舌ざわりもさまざまなビールが楽しめます。ちなみにイギリスのビールのほとんどは日本のビールのように冷えていません。初めて飲むときには生ぬるいビールに驚く方も多いのでは…?

筆者のおすすめは「ロンドンプライド(London Pride)」。エールビールの割には癖が強くなく、すっきり飲みやすいのが特徴です。季節限定のロンドンプライドもあるので、見かけた際は味比べしてみてください。

これより少しエール感の強いのがお好みなら、「JHB」、苦みのあるビールがお好きなら「アドナムス(Adnams)」が出している「ゴーストシップ(Ghost Ship)」もおすすめです。

また、イギリスといえばサイダーといわれるリンゴ酒も女性に人気です。微炭酸で飲みやすい反面、結構アルコール度数が高いので飲みすぎにはご注意ください。「アスパル(Aspall)」や「ストロングボウ(Strongbow)」が有名です。

注文時には必ずサイズも伝えます。サイズは主に2種類で「パイント(pint)」もしくは「ハーフパイント(half pint)」です。1パイントが約568mlなので、いろいろ試したい方はハーフパイントで注文する方がいいでしょう。
 

カウンターでの注文。受け取りは?支払いは?

カウンターで注文したら、バーテンダーがお酒を注いでくれます。その間に支払いを済ませるのがパブの基本スタイル。

お店や混雑具合によっては、テーブル番号を伝えて後でまとめての支払いの場合もあるので、席に番号があるかないかを一応確認しておくのがベストです。

イギリスはクレジットカード社会のため、お酒1杯からでもカードが使えることがほとんど。その際はサインではなく、PINコードと言われる暗証番号を入力することが主流なので番号をお忘れなく。

また、日本人は年齢より幼く見られることが非常に多いです。そのため、年齢確認できる物(パスポートや国際学生証)を必ず携帯してください。場合によっては、入店時に年齢確認されることもあります。
 

食事の注文。お代わりは?お会計は?

食事の注文はスタッフが聞きに来てくれる場合がほとんどです。しかし、混雑時やお腹が空いてスタッフを待てない時は、カウンターに注文しに行きましょう。

テーブル番号があればそれを、なければ指を指せば通じます。

メニューをもって「これが〇個欲しい!」と言えば大丈夫。食事のお会計はまとめて最後に行うことが多いです。

お酒のお代わりもカウンターに再度足を運びます。食事と違い、お酒はその場での会計がメイン。お金と年齢確認できるものをもっていくことを忘れずに。

最後のお会計はスタッフにお願いすると伝票を持ってきてくれます。カードで支払う場合はあらかじめその旨を伝えるとスムーズに進みます。

イギリスではチップの文化がありますが、食事をした時のみ適用されます。額は人によって様々で、お釣りだけをおいていく人から20%近く置いていく人も。

また、慣習として学生はチップをおかなくてもいいと言われているので、学生の方はとてもいいサービスを受けた時以外、チップの心配はいりません。
 

パブで困らないためのワンフレーズ英会話

英語が分からなくて満足のいくお酒を楽しめなかった…なんて悲しいことが起きないように、パブで使えるちょっとしたフレーズを紹介します。

1.Can I/we have a table for 〇 ? 「〇人用の席は空いていますか?」
スタッフに会ったらまずは席確保!

2.Can I try this one? (指さしながら) 「これ試飲させてもらえますか?」
特にお酒に関しては読めない名前のものが多い!そんなときは指差しで。

3.Is this a beer/cider?  「これはビール/サイダーですか?」
ビールとサイダーが並んで置かれていると分からないので確認が重要。

4.What kind of beer is this? 「どんな種類のビールですか?」
特徴的なビールがたくさんあります。自分の好みに合うものを聞いてみてください。
Ale(エール)、Draft(ドラフト)、Lager(ラガー)など答えが返ってくるはずです。

5.What is your recommendation?  「おすすめはありますか?」
悩んでわからなくなったらまずはおすすめに挑戦!

6.Can I have a (half)pint of 〇〇? / I’d like 〇〇. / I want 〇〇. 「〇〇をください。」
このフレーズはどこでも使えるので覚えておいて損はない!

7.Do I pay here or later?   「ここで支払いますか?あとでですか?」
カウンターなのかまとめてなのか分からなければ聞いてみましょう。

8.Can I pay by card/cash?  「カード/現金で支払えますか?」
支払い方法はあらかじめ聞いておくとスムーズにお会計できます。

9.Can I have the bill, please? / The bill, please.  「お会計お願いします。」
The billはイギリス英語!お会計頼むときはサインするジェスチャーを付けるとわかりやすいからおすすめです。

10.Cheers!  「ありがとう!」
お酒を受け取ったらお礼を忘れずに!
 

イギリス人にとってのパブとイベント

ロンドンに限らず、イギリスの各地では至る所にパブが見られます。コーヒーショップと同じくらい、あるいはそれ以上に頻繁に目にし、お昼から盛況のパブもたくさんあります。日本人からするとパブ探しには困らないと思うほどの店舗数にもかかわらず、パブの減少がイギリスでは問題になっているそうです。

イギリス人にとってのパブは、文字通り生活の一部です。仕事帰りに寄る場所、毎週末に行く場所、人に会いたくなると行く場所…と第2のお家のように思っている人が多いです。実際、筆者が働いているパブも常連さんが半分近くお店を占めている日もあったり、お客さん同士が仲良くなって「また来週!」と帰っていったりする光景をよく目にします。

さらに、パブには60歳以上の方もたくさん来ます。特に「クイズナイト」と呼ばれるイギリス文化がある日はほとんどがover60なんてことも。ご夫婦やお友達とお酒を片手にクイズを行い、優勝すると賞品としてお店のバウチャーがもらってまたお酒…!と素敵な時間を過ごしています。

イギリスのパブ文化といえば、「サンデーロースト」も有名です。ローストされたお肉と野菜にたっぷりのグレイビーソースをかけて食べる伝統料理は食べる価値ありです!日曜日にパブやレストランに行く際はぜひ試してみてください。

▼筆者のバイト先でのクイズナイトの様子

パブでの楽しみ方を知れば、イギリスの楽しさは何倍にもなります。有名店にいくのも、現地の小さなパブに行くのもどちらの違った発見があり、置いているお酒もさまざまなためまた行きたくなること間違いない!ぜひ、イギリスならではのお酒と文化を体験してみてください。

文:山下詩央里(イギリス大学留学生)
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