【世界の大学レポート】ブライトン大学(University of Brighton)/イギリス


イギリス南部、海辺リゾートとして名高い街がブライトン、ヘイスティングス、イーストボーン。これら3つの街に合計5キャンパスを持つ公立大学がブライトン大学です。


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University of Brighton by JOHN K THORNE PHOTOGRAPHY

1858年にブライトン・スクール・オブ・アート(Brighton School of Art)として創立。1992年に大学へ昇格してからは、美術校としてのルーツを持ち合わせながら、薬学、工学、環境学、コンピュータ、数学、建築、看護、スポーツ科学、ジャーナリズム、犯罪学、ビジネス、地理、教育など、多岐に渡る専門科目を展開するようになりました。

今日は、ブライトン大学に交換留学生として在籍した川口ゆずかさんのお話をレポートします。
 

映画やアートをジェンダーや人種と絡めた授業

--川口さんは交換留学生ですね。ブライトン大学では何を勉強したのですか?

Film and Screenです。この学部からの授業をメインにとっていますが、交換留学生はどの学部からでも取ることができ、とてもフレキシブルです。

--どんな授業が印象深いですか?

“Screen Industries”という映画産業についての授業と、“Identities and Screen”という授業をとっていました。特に面白かったのは“Identities and Screenです。

イギリスでは映画や文学、アートをジェンダーや人種に関する問題と絡める授業が豊富にあります。“Identities and Screen”でも、映画とフェミニズム、ジェンダー、障害者の描き方などについて勉強しました。

--この学部を出ると、どんな将来が待っているのですか?

メディア関連の職を目指している人が多いです。

--川口さんご自身は、どんな将来を目指していますか?

映画や芸術関連の会社で仕事がしたいなと思っています。最近は、十分に知識と自信がついたらフリーランスでやっていくのも可能性としてありなのではないかと考え始めているところです。
 

下北沢と横浜をミックスしたような街、ブライトン

--ブライトン大学全体で人気があるのはどんな分野ですか?

元々はアートカレッジだったため、ファインアートや写真、ファッションなどが人気です。卒業生にはアーティストや映画監督になっている方が多いのだそうです。


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Grand Parade Building Façade, University of Brighton Faculty of Art , Brightonby Dominic Alves

--川口さんの典型的な1日について教えてください。

授業は週に2~3日です。授業のある日はレクチャーやセミナーに行った後、寮で友達と話したり、部屋で映画を見たりしています。

--勉強は一日何時間くらいしていますか?

2~3時間です。現地の学生のアクセントがわかりづらく、教授よりも生徒が何を行っているのかわからないことが多いのが辛いですが、課題やリーディングの量は正直あまり多くないので大変ではないです。

--ブライトンは暮らしやすい街ですか?

田舎すぎず、都会すぎず、とても暮らしやすいです。日本でいうと下北沢と横浜をミックスしたような街で、おしゃれな古着屋さんやレコードショップ、雑貨屋さんがコンパクトにまとまっている上、少し歩くと海があります。天気のいい日の夕日はとても綺麗です。

ロンドンまでは電車で1時間から1時間半程度で行けるので、頻繁に行っています。11時までやっているスーパーマーケットも何軒かあり、買い物にも行きやすいです。また、寮の近くに日本食スーパーがあり、日本食が恋しくなったらいつでも買いに行くことができます。

▼ブライトンの街はいたるところにグラフィティアートが点在する。

▼古着屋が多く、休日になるとセールが行われる

▼街のシンボルであるロイヤルパビリオン

▼ブライトンのもう一つのシンボル『Brighton Pier』

--物価は高いですか?安いですか?

野菜やフルーツは安く、100円未満で帰るものがほとんどですが、お肉や外食は高いですね。お肉は300円くらい、外食は1回2000円も普通です。パスタが安く、20ポンド(=30円ほど)で買えるのはありがたいです。

▼川口さん行きつけのカフェ。

「留学先を失敗した」と思っていた考えが変わったのは先輩のひと言。

--友達にはどんな方々がいますか?

インターナショナルオリエンテーションで出会った香港やイタリア、ドイツ、タイの友達、授業で出会ったアメリカ人やバスの中で知り合ったイギリス人の女の子などがいます。また、現地の日本好きの人たちが集まるミートアップでイギリス人とスペイン人の友達もできました。正直、現地の友達を作ろうとする場合、自分からかなり積極的に話しかけないとできないと感じました。

--よく海外留学中の大学生に話を聞くと、友達との間で社会的な話題や政治的な話題が不通に行われているということを言われます。実際、どうですか?

ミートアップで出会ったイギリス人とは政治の話はあまりしませんが、日本とイギリス社会の共通点や相違点についてよく話しています。あとは、勉強している内容がジェンダーなどに関わる内容なので、結構みんな積極的に自分の意見をいう人が多いです。

--留学して失敗をした経験はありますか?

正直、私は留学先選びに失敗した、と思っていました。

というのも、寮の中に日本人が固められ外国人は7人中2人。大学のレベルも高くなく、レベルの高い大学に留学している友達が羨ましくなっていました。

でも、物事は全て捉えようですね。生活の面で色々と話を聞いていると、その場の空気を読み取ってくれる日本人(同士)はとても住みやすいです。

また、先輩から「交換留学の場合、大切なのはどこに留学したのかではなく、留学先で何をしたかが重要」というアドバイスをもらってからは、自分なりにアクションを起こしてみようと思えるようになりました。ロンドンでインターンを始めるなど、ポジティブになれた気がします。

今は、留学経験のなかでできた人脈と語学力を活かし、日本の女性のエンパワメントメディア向けにこちらでできたLGBTQの友達にインタビューをしたり、翻訳のお手伝いをしたりなどもしています。

(参考)
Univerisity of Brighton
https://www.brighton.ac.uk


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