カルチャーショックと上手につきあっていくには~ばあんのりこ(ライター)


海外で生活をはじめると、誰もが体験するのがカルチャーショック。母国の慣れた生活から、さまざまな変化がおきるので、毎日、驚きの連続です。筆者も、 アイルランド生活まもないころ、汚れた靴をはいたままソファに横たわる姿を見て、大きなショックを受けたことがあります。

カルチャーショックで受ける驚きは、「新しい発見」「学び」と捉えられればポジティブなショックとなります。その一方、「理解不能」「許容できず不満」とネガティブに転嫁してしまうと、ストレスがたまるだけでなく、その国の良い面を見逃してしまうことにもつながります。

せっかく、知らない国で暮らすという貴重なチャンスを得たのですから、知らないことをたくさん吸収し、人生を豊かにしたいもの。カルチャーショックは、自分の味方につけたいところです。

今回は、カルチャーショックとつきあっていくためのアドバイスをまとめました。
 

 

すべて新鮮!楽しいカルチャーショック~段階1

これまでの自分の生活習慣や考え方と大きく違う経験をすることで、ショックや戸惑いをうける現象が、カルチャーショックです。しかし、滞在の期間や経験によって、受けるショックに心理的な違いがあります。

海外で新生活をはじめたばかりの時は、あらゆる習慣や常識の違いに対して単純に驚きます。筆者はイタリアで暮らし始めた当初、スーパーで売られているチーズやトマトの種類の豊富さや、ワインがボトルだけでなく計り売りでも販売されていることに驚きました。また、パックに入った食用のうさぎ肉の姿には、衝撃を受けたのを覚えています。

この時期は、外国語でのコミュニケーションも楽しく感じて、見るものや体験することのすべてを楽しむことができます。
 

克服すべきネガティブ時期~段階2

次第に、海外での生活が長くなってくると、これまで新鮮で楽しいと感じていた生活習慣の違いにも慣れてきます。すると、次第にカルチャーショックを楽しいとは感じずに、母国との違いに対して否定しがちになってしまいます。さまざまなことに不満を感じたり、悪いことばかりに目がいってしまったり。

日本に住んでいた筆者の外国人の友人も、似たような時期があったと言います。

例えば、納豆やとろろといった些細なことに始まり、日本では長期休暇を取ることが難しいことなどについて、「理解できない、納得できない、何で日本人は」と毎回のように話すようになったのです。家でも外出先でも、ネガティブなことばかりが気になっていて、生活を楽しむことができていない様子でした。

こんな心理状態は本人にとっても大変かもしれませんが、日本の習慣を立て続けに批判されるこちらの気持ちも複雑です。

あまりに批判が過ぎると、周囲の人も困惑してしまうので、気をつけなければならないと感じたものです。

こういったネガティブな段階は、上手に気分転換したり、相談できる人を見つけて乗り切ることが大切です。この状態を自分でコントロールできるようになれば、もう大丈夫。それ以降は、新生活の楽しみと不満を、上手にバランスとりながら、毎日、過ごせるようになるはずです。
 

帰国したら今度は『逆カルチャーショック』

海外での生活を終えて、日本に帰国。そこで待っているのは、なんと逆カルチャーショック。自分の母国に帰国するのに、何故カルチャーショックなのでしょう。

海外で、不満だけ抱えて生活していた人は、逆カルチャーショックは少ないはず。しかし、その国の習慣や常識に対して、良い面も悪い面もとらえつつ、上手に適応して生活してきた人は、逆カルチャーショックを受けやすいものです。

海外で体験したのと同じように、今度は日本の習慣や常識に対して、戸惑いを感じるのです。日本の清潔さや気遣いを再確認してうれしくなると同時に、過剰なサービスに疑問を持ったり。

何とも不思議な感覚ですが、しばらくは敏感になるでしょう。

海外でも、日本でも同じですが、その国の悪いところや、不満ばかりを話していると、周囲の人を不愉快にするので気をつけましょう。良いところと悪いところを理解しながら、自分にあった生活スタイルを見つけることが大切です。

文:ばあんのりこ(ライター)
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2019-06-18 | Posted in コラムNo Comments » 

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