ニューヨークが留学に向いている4つの理由~雨宮早紀(アメリカ留学生)


ニューヨークは、物価が高く誘惑も多いイメージで留学には不向きな都市という印象を持っている方がいらっしゃるかと思います。

しかし、ニューヨークで1年留学生活をしてきた筆者は、初めての留学地にニューヨークを選んで良かったと感じています。

まずは、『車不要』の交通の便の良さ。車社会の米国にあって、マイカーなしで日常生活を送れるメリットは他都市にはない大きな利点です。

次に、自炊に優しい『免税』。食料品、衣料品には消費税がかからず、自炊中心の留学生にとっては嬉しい節約生活が可能です。

さらには、就職活動におけるメリットや、日本人留学生にとって大切な『いざという時日本語でもOK』の環境など、筆者の視点から、ニューヨークが留学にはぴったりの理由をお伝えします。
 

公共交通が発達している

まず、ニューヨーク市内にはジョン・エフ・ケネディ国際空港とラガーディア空港の2つの空港があります。どちらの空港からもマンハッタンまでは1時間弱で移動することができます。また、アムトラックなどの長距離列車や長距離バスの発着点も多く、他州への移動も便利です。
ニューヨーク市内ではメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(Metropolitan Transportation Authority,通称MTA)が地下鉄とバスの運行を担っています。MTAの地下鉄とバスを駆使することでニューヨーク市内であればどこにでもいくことができます。

運賃は均一制で一回2.75ドルです。また、アンリミテッドパス(Unlimited Pass)と呼ばれる乗り放題チケットも発売されています。7日間有効のものと30日間有効のものがあります。

公共交通が発達していることの最大のメリットは、マイカーが不要ということです。アメリカは車社会と言われますが、ニューヨークで生活する分には車は必要ありません。車の購入代や維持費がかからない、そしてそれに関わる保険への加入も必要ないので出費を抑えることができます。

▼ニューヨークの要『グランドセントラル駅』
グランドセントラル駅
 

食料品、衣料品は『免税』

ニューヨークでは消費税が8.875%、加えてチップ文化です。そのため外食やサービスを利用するとお金が飛ぶのは確かです。

一方、食料品と衣類(一品目110ドル未満)は免税が適用され、消費税がかかりません。自炊をすれば出費を抑えられるのです。

食材集めに苦労することは少ないといえるでしょう。なんといってもニューヨークは人種のるつぼです。日系スーパーを始め、様々な食文化に対応したスーパーがいたる場所にあり、留学中に料理がうまくなる人もいるくらいです。
 

精神的な安心材料『日本語が通じる』

留学中は日本語を使わず英語漬けにするべき!という固定概念があります。もちろん、留学をしている以上、英語の環境に慣れるというのは大切です。ただ、日本語が通じる場所があるというのは外国で生活していく上で精神的な安心材料になります。

勉強を通して学ぶ英語と行政サービスで使う英語は全くの別物です。手続きの際に英語の聞き間違い等によってミスをしてしまった場合、不利益を被るのは自分です。そういったことを防ぐためにも遠慮せずに日本語のサービスを利用します。

銀行での手続きや図書館、博物館などでは日本語でサービスや案内を受けられます。事前の予約や手配が必要な場合もありますので利用の都度にホームページで確認します。以前、銀行で口座開設をした際に日本語サービスを手配しましたが、用語を日本語で説明してもらえたので、全ての内容を理解することができ、安心して手続きを進めることができました。

病院では受付で“日本語通訳をお願いします”(Japanese Interpreter, please) というとタブレット端末を用いた遠隔通訳が無償で提供されます。事前手配は必要ありません。

ニューヨークでは患者が自身の母語で診察を受ける権利があり、また病院は適切な言語通訳を提供する義務があると法律で定められています。体調が悪い時、怪我をしてしまった時に症状を正確に英語で伝えることは困難ですよね。こういった言語サポートが手厚いのもニューヨークならではだと思います。

▼日本語で案内が受けられるメトロポリタンミュージアム
メトロポリタンミュージアム
 

進学イベントや就職イベントが多い

ニューヨークでは、優秀な学生を獲得するため全米からアドバイザーが訪れ、説明会や相談会を開くイベントが定期的に開催されます。

学校合同説明会のような、一堂にたくさんの学校が会するイベントも行われます。そこでは一度で何校もの情報が得られ、各校担当者から直接話を聞くことができるので進路を考える上でとても役に立ちます。

就職イベントも盛んです。アメリカ企業だけでなく、日系企業が主催する就職イベントも開催されます。アメリカでの現地就職、日本でのUターン就職の両方を視野に入れたキャリアづくりができます。

ニューヨーク留学
by JodesJ from Pixabay

『留学=日本人がいない郊外でするべき』というのが必ずしも最善とは限りません。日本語でのサービスや公共交通の充実など、日本人も多く住む都会のニューヨークだからこそ得られるメリットも多くあります。

アメリカ留学を考えている人で、もし場所に悩んでいるのならば、ニューヨークもぜひ候補に入れてみてください。

文:雨宮早紀(アメリカ留学生)
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2020-03-10 | Posted in アメリカ留学No Comments » 

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