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【Withコロナの留学】イギリス、フィンランド、ドイツへの渡航レポートと空港での手続きについて

2020年9月25日現在、イギリスやフランス、オランダなどの国は日本からの渡航制限を解除しています。一方で、韓国、ドイツのように留学生以外の渡航を制限している国もあります。

参考リンク: 留学再開&入国制限情報【コロナ関連/2020年9月23日更新】

ドイツ留学生の筆者がドイツへ入国するにあたり、日本国内でPCR検査を受けたことを前記事でお伝えしましたが、今回の記事ではドイツに加え、イギリス、フィンランドの3ヵ国への渡航における必要な準備や各空港での手続きなどについてお伝えしていきます。

ドイツ渡航は筆者自身の体験をレポートし、イギリスとフィンランドについては友人のKさん、結さんから共有してもらった事例をもとにレポートします。

※各地における印象や状況は個人の見解です。

イギリスの場合 (Kさん) (9/14出国)

Kさんの渡航ルートと渡航に必要な準備

JALヒースロールート

羽田空港からヒースロー空港へJALの直行便のルートでした。イギリスは日本からの渡航の制限を設けておらず (2020/09/25時点)、出国前のPCR検査も義務付けられていません。ただし、イギリス政府から発行された入国書類を事前に記入する必要がありました。

参考リンク:JAL「出入国書類の書き方」

各空港での手続き

・羽田空港

指定の入国書類が記入済みであるかを確認され、あとは通常と同じ手続きでした。日本からの渡航に制限がかかっておらず、また日本からの渡航者が多いためか全体的に非常にスムーズでした。

・ヒースロー空港

ヒースロー空港でも特別な手続きはなく、指定の書類を提出するだけでした。

機内、入国審査の変化

大きな飛行機であったにもかかわらず、ビジネスクラスを含めたほとんど全ての席が埋まっていました。乗客や乗務員はマスクを付けていたものの、コロナ対策は徹底されておらず不安でした。また、乗客はほとんどが若く、留学生が多い印象でした。

入国審査では感染症対策のために窓口の数が減っており、乗客が多いこともあって順番が来るまでに40分ほど時間がかかりました。しかし、窓口での手続きは通常と変わらず直ぐに完了しました。

また、日本のパスポートを持っている場合は入国審査の代わりにEゲートが利用できますが、この方法では入国時のスタンプが手に入りません。スタンプは銀行口座の開設や携帯の契約の際に必要ですので、長期滞在の場合は必ずカウンターで手続きを行ってください。

フィンランドの場合 (結さん) (8/12出国)

結さんの渡航ルートと渡航に必要な準備

JALヘルシンキルート

羽田空港からヴァンター空港へJALの直行便のルートでした。フィンランドは日本からの渡航の制限を解除しており (2020/09/25時点)、当時はPCR検査や書類の記入なども課せられていませんでした。

しかし、フィンランド政府は8/24から9/16まで制限を再開するなど、状況が突然変化する恐れがあります。

在フィンランド大使館
https://www.fi.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html (2020/09/25)

各空港での手続き

・羽田空港

通常の手続きと変わりませんでした。

・ヴァンター空港

通常の手続きと変わりませんでした。

機内、入国審査の変化

大きな飛行機でありながら、機内には20人ほどしか乗客がいませんでした。さらに、乗客のほとんどはフィンランドを経由して他国へトランジットする乗客で、実際にフィンランドに入国したのは3人だけでした。

入国審査ではビザとパスポートだけで手続きできましたが、入国許可証や対面授業の証明書などがあるとより確実だと思いました。特に現段階でビザを申請するには対面授業が必須であることを証明しなければならないので注意しなければなりません。

ドイツの場合 (カトウ:筆者) (8/20 出国)

カトウの渡航ルートと渡航に必要な準備

エミレーツ・フランクフルト行き

成田空港からフランクフルト空港へエミレーツ航空でのドバイ経由のルートでした。ドイツの場合、日本からは一部の留学生やEU国籍者、現地に家族が住んでいるなどの条件を満たさなければ渡航できません 。

留学生の場合は「ドイツ国外で(ドイツの大学の学業を)完全な形で進めることが不可能な外国人留学生」という条件が課されています。そのため、必要であることを示す証明書を大学から発行してもらい、入国の際に提示する必要がありました。

さらに、ドバイ政府はトランジットの場合でもPCR検査で陰性であることを示す書類の提出を義務付けていました。

PCR検査は出国の96時間以内に行われたものでなければならず、検査病院の予約やスケジュールの調整が非常に難しいです。特別な理由がない限り、JALなどの直行便で渡航して検査を避けるべきだと思います。

カトウの場合、それぞれの空港で提示した書類は以下の通りです。

  • 滞在が必要であることを示す証明書 (Necessity of Presence)
  • 入学許可証 (英文)
  • 下宿先の契約書
  • フランクフルト空港の入国管理局とのメールのコピー
  • PCR検査の陰性証明書 (ドバイ経由の場合)

各空港での手続き

・成田空港

日本からドイツに向かう学生の数が少ないため、日本の空港で必要な手続きについて航空会社内で周知されておらず、主任の方を含めた多くの人を巻き込む事態になりました。カトウは聞かれたことに返事するだけでした。最終的にチェックインだけで1時間前後かかりました。

出国審査自体は通常通りでしたが、カウンターは無人になっておりEゲートだけでの対応でした。搭乗手続きなども滞りなく行われ、問題なく出国できました。

・ドバイ空港

機内ではドバイ空港に入るための書類を記入しました。到着後はトランジット用の通路で荷物検査場に向かい、荷物検査場の前の検疫所でこの書類と陰性証明書を提出しました。その後はゴム手袋を着用が義務付けられており、出国まで外せませんでした。

トランジットのためチェックインや出国審査はありません。その代わり搭乗手続きでは受付の方から「ドイツへの入国に必要な書類が揃っているか」「なぜ早めに入国するのか」「入国されたときに帰りの便を買うための金はあるか」など厳しい質問がされます。また、他の国籍の乗客も同様の質問がされており、搭乗手続きにはとても時間がかかりました。そのため怒り出す方も少なくなく、非常に殺伐としていました。

・フランクフルト空港

最後の手続きである入国審査を受けました。乗客が多く、カウンターの数が少なくなっているのもあって非常に混んでいました。しかし、入国審査自体はとてもシンプルで、成田やドバイでの手続きよりもずっと楽でした。

入国審査では上記の書類を提示し、留学目的であること、既に合格していること、シュトゥットガルのホーエンハイム大学で作物科学科の修士課程に進学すること等、簡単な質問に答えるだけでした。その後は滞りなく手続きされ、無事ドイツに入国できました。

機内、入国審査の変化

ドバイ便、フランクフルト便どちらでも乗客は通常の半分以下で、乗客同士のスペースが十分に確保されていました。また、マスク着用を定期的にアナウンスしたり、トイレの清掃回数を増やすなど感染に対する予防策は徹底されていました。

そして入国審査などあらゆる手続きが感染症の影響で厳しくなっており、事前準備が一つでも足りないと拒否されてしまう緊張感がありました。

フランクフルト空港では7/1着のJAL便、7/2着のANA便の複数の乗客が入国や乗り継ぎを拒否され帰国する事例も報道されています 。

JIJI.com 「ドイツ、空の便で混乱も 入国や乗り継ぎ拒否」

以前は日本からのドイツ渡航は非常に簡単だっただけに、いつもよりも気を引き締めて向かう必要があります。

入国が解除されている国でも渡航の準備は入念に

この記事が公開された時点では制限がかかっていない国でも、フィンランドのように制限を突然再開する可能性があります。出国の前日に状況が変わることもあり得ますので、搭乗までこまめに大使館などの情報をチェックする必要があります。

もし渡航できなくなっても、JALやエミレーツ航空は無料での日程変更や払い戻しを行っていますので、落ち着いて対処していきましょう。

また、Kさん、結さん、カトウは入国審査を無事通過できましたが、審査官の考え方によっては入国を拒否されてしまう可能性もあります。そのような時のためにも、空港への事前の問い合わせや留学に関係するあらゆる書類を持参するなど準備を入念に行わなければなりません。

航空会社、空港、渡航先によって細かい手続きは異なります。どこの国も感染症対策を厳しくしているため、少しでも怪しい渡航者は弾き出したいという気持ちがあるのかもしれません。

時には難しい質問を投げかけられる事もあるので、渡航者も入念に準備し、真摯に応える必要があると思います。

取材先: Kさん, 結さん (Twitter: @youandme__mii)


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