自然災害被災地の語学教師を対象に、カナダの語学学校が給付型の留学奨学金制度を開始。

カナダ(ケベック州モントリオール)の語学学校CLCモントリオールが、自然災害被災地への復興支援として、現地に住む語学教師を対象とした独自の給付型奨学金「Japanese Teacher of English Scholarship」を開始した。2016年度から毎年、自然災害被災地で英語を教える日本人教師を対象に、カナダでの語学研修、美術館訪問などの文化研修のための奨学金を提供する。
 

2016年度の対象者は宮城県の橋場明美さん

2016年度の対象者は、東北地方6県の中学校もしくは高等学校で英語を教える日本人教師の中から選ばれた、宮城県亘理町立荒浜中学校で英語を教える橋場明美さん。東北地域の中学校、高等学校の外国語指導助手によって推薦された10人の候補者の中から、協議の末選出された。
 
選出理由は、教育に対する自己研鑽、献身性、英語への熱意の高さ。なかでも「英語は生徒たちの将来に必ず役立つものだ」という橋場さんの信念も、高く評価された。6月2日(木)には亘理町立荒浜中学校にて「Japanese Teacher of English Scholarship」の授与式が実施された。
 
留学奨学金
 

奨学金制度設立の経緯

最初のきっかけは2011年東日本大震災後に、モントリオール内に住む日本人の募金活動等を同校が支援したことだ。この支援活動に影響を受け、翌2012年にはCLCモントリオールのスタッフが独自で募金をはじめとする基金調達を実施。以降、被災地域向けの支援方法を模索していた。
 
当初は、東日本大震災に被災した高校生を対象とした支援を予定していたが「教師を支援することは、その授業を受ける生徒にも影響を与えることができる」という考えの元、教師への支援に変更。給付型奨学金「Japanese Teacher of English Scholarship」が設立された。2016年度の開始を皮切りに毎年度、日本もしくは世界のいずれかの自然災害被災地域の語学教師を対象に給付型奨学金制度を実施する予定で、カナダへの渡航費、カナダ現地での移動費、滞在費、食費、2週間の研修費、その他等を支給する。
 
(留学プレス編集部)
 

 
 
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