「海外の大学に行きたい!英語を上達させたい!でも、留学なんて高すぎて諦めるしかない…」
って思っているあなたにとっておきの留学穴場スポットをご紹介します。
その場所はなんと、ヨーロッパ「ハンガリー」。世界遺産にも登録されているドナウ川の景色は「ドナウの真珠」とも言われているほど。街並みも美しいです。
そんな魅力的な留学場所を皆さんにもぜひ知っていただきたいと思い、今回は私の母校であるブダペスト商科大学についてご紹介します。
「費用を抑えて英語留学・国際交流をしたい」「ビジネス教育に特化した大学に行きたい」と思っている方、必見です!
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ブダペスト商科大学ってどんな大学?
ブダペスト商科大学の場所
ブダペスト商科大学は、ブダペスト市内に3箇所のキャンパスがあります。キャンパスは学部ごとに異なります。私が学んだマーケティング学部のキャンパスは、首都ブダペストの中心に位置しており、キャンパスの周りには国会議事堂や最高裁判所等の立派な建物が並んでいます。
大学から3-4分歩いた所には、コシュート・ラヨシュ広場 (Kossuth Lajos tér) というドナウ川の景色を一望できる広場にも行くことができ、授業の合間に一息つきたい時におすすめのスポットです。
キャンパスの辺り一帯にはメトロ、トラム、トロリーバス等の路線が通っており、交通機関のアクセスが非常に良く便利です。
授業は全て英語
ブダペスト商科大学では、授業を全教科英語で履修することが可能です。ハンガリーの公用語はマジャール語ですが、ハンガリーでの英語教育のレベルは高く、英語が話せる人が多いです。
留学生の割合
クラスにいる留学生は5-6割程度です。
英語で開講されているコースには国際色豊かな留学生が集まっています。アジア、アフリカ、中東圏からの留学生や、欧州内の留学プログラムであるエラスムス(Erasmus)を利用して来たEU圏の学生たちも一緒に勉強します。
国際交流イベント
校内では、年間を通して様々な国際交流イベントが開催されます。世界中から留学生が集まっているため、催し物もとってもインターナショナル。ハンガリーにいながら各国の食・舞踊・歴史等に触れる貴重なチャンスにもなります。
私自身、ハンガリーと日本の国交150周年を記念して国際交流イベントを開催しました。多くの観客の前で日本のおにぎりと食文化についてのプレゼンを行ったこともあります。
ハンガリー奨学金制度で留学費用を抑える
ハンガリーには2013年にハンガリー政府が設立した「スティペンディアム ハンガリクム(Stipendium Hungaricum)」という奨学金制度があります。
このプログラムの目的は、ハンガリーの高等教育機関への外国人留学生の数を増やし、将来的に両国の懸け橋となる人材を育成することです。ブダペスト商科大学も協定校に認定されています。日本人枠が用意されている為、必要条件を満たせば誰でも応募が可能です。
奨学金保持者の特典
- 学費3年半全額免除
- 月額3万円(83,700フォリント)の生活補助金の支給
- 国民健康保険 (TAJ) への加入
- 私立病院で使用可能な医療保険料 年間2.3万円 (65,000フォリント) の支給
ハンガリーは物価が安く、大学の学費も半年で平均2600ユーロ(35万円)と比較的お手頃なため、私費留学でも出費を抑えることができます。
ただ、この奨学金の凄いところは「卒業まで学費が全額免除」というところ。たとえば私の出身学部であるブダペスト商科大学のマーケティング部の場合は7学期 (3年半) あるため、35万円×7学期=245万円も留学費を節約することができます。
また、月3万円の生活補助金もありがたい特典です。ブダペストで一人暮らし用の物件を探そうとすると家賃+光熱費で少なくとも5.5万円程 (150,000フォリント) かかります。ブダペストでは多くの留学生がアパートシェアをするため、月の家賃概算は約3.5万円 (100,000フォリント)となります。それ以下に抑えることも可能です。
「補助金として受け取る額はあくまでも、奨学金保持者の生活をサポートするものであって、生活費全額を賄える額ではない」と奨学金団体も注意書きに記載しています。そうだとしても、毎月3万円の生活補助金が手元に届くのは非常にありがたい特典ですね。
また、奨学金保持者にはタイカード(TAJ kártya)という国民健康保険カードが渡されます。このカードがあれば、ハンガリー人と同じように国立の病院で医療費無料で診察を受けることができます。
私立の提携病院であっても年間2.3万円 (65,000フォリント)の医療費がカバーされる特典が付いてきます。
ブダペスト商科大学での奨学金取得の必要条件
以下の条件が必要となります。
- 高校卒業資格を取得していること
- 英語力がB2(IELTS 5.5)に達していること
- 志望理由(Motivation letter)の提出
- オンライン面接の通過
詳しくは公式サイトの募集案内 (Call for application)をご覧ください。
奨学金取得までの流れ
毎年、奨学金プログラムへの応募締め切りは1月です。
ここでは2022年度を例に挙げていますが、奨学金取得までの大体の流れは以下のようになります。
- 1月15日:応募締め切り
- 2月28日:第一次審査
- 3月中旬から5月末:第二次審査
- 4月15日:健康診断の結果提出
- 6月中:最終結果の通知
- 6月から7月:ビザの申請開始
- 9月:ハンガリーに向けて出国
ビジネス教育に特化した大学
ビジネス系キャリアに沿った専攻が充実
英語で受講できるコースには以下の3つの学部があります。
- Faculty of Commerce, Hospitality and Tourism
- Faculty of International management and business
- Faculty of Finance and Accountancy
私が専攻したのは① Faculty of Commerce, Hospitality and Tourismの「Commerce and Marketing」です。
マーケティング部の授業例
マーケティング、経済学、ビジネス数学、統計学、会計学、ビジネス心理学、プレゼンテーションスキル、ITスキル、ビジネス英語、ビジネスプランニング等の授業がカリキュラムに組み込まれています。
プラスαで、最初の3学期は週一回の体育の授業が必須となります。学術的な知識から実践的なスキルまで学習することが可能です。
校内でのビジネス大会
年に数回開催されるビジネス大会があり、意欲のある学生が多く参加しています。ビジネス大会は、テーマごとに学生が考えた起業アイデアをプレゼンする場となっています。
例えば、2年前に行われたビジネス大会のテーマは「観光地の起業プラン」でした。
ハンガリーにはバラトン湖と呼ばれる湖があります。毎年、夏のホリデーシーズンにはハンガリー人の憩いの場所として、多くの人が集まり賑わっています。
「その環境をビジネスチャンスとして捉えた場合、どのような起業アイディアが考えられるか」ということを、チームごとに市場調査を行いアイディアを練って、プレゼンに挑み、最優秀賞を目指して競い合っていました。
この大会ではいくつかの企業がスポンサーとなっており、優勝チームには賞金が授与されます。ビジネス大会に興味がある、自分の力を試したいと思っている学生はぜひ参加してみることをお勧めします。
キャリアサポートが充実
ブダペスト商科大学では年に一度キャリアフォーラムが開催されます。
そこでは、ハンガリーの現地企業から外資のコンサルティング、流通、ホテル、オイル・ガス会社等のブースが出展されます。説明会に参加し、面接や会社の様子等を知ることができます。
校内にはキャリアセンターもあるため、インターンシップや就職で何かある際は相談しに行くことも可能です。
6か月間のインターンシップが必須
ブダペスト商科大学では、大学の総まとめとして、専攻している学科と関りのある分野での半年間のインターンシップが卒業必須単位となっています。
自ら仕事を探し、履歴書を出し、面接を通過してチャンスを掴み取らなければなりません。いろいろな壁を乗り越えなければいけませんが、その過程を通して実際の就活で使える実践的なスキルを学べます。
将来海外で働きたいと思っている方には、このチャンスが人生の大きな糧となること間違いないでしょう。
ブダペスト商科大学留学に必要な英語力
入学に必要な英語力
入学基準としてヨーロッパ言語共通参照枠 (CEFR) でB2の英語レベルが必要とされています。IELTS(5.5 – 6.0) 又は、TOEFL®(72–94)の英語試験スコアの提出が求められます。
3学期に亘るビジネス英語のレッスン
入学後は3学期に亘る外国語の授業を履修することが必須となります。英語はもちろん、スペイン語や中国語、イタリア語、フランス語等の外国語から興味のある言語の授業を履修することができます。
英語を選択した場合、英語のニュースを読んでディスカッションをしたり、ビジネスの専門用語やプレゼンテーションで必要なフレーズを勉強していきます。
Reading・Listening・ Writing・Speakingを総合的にカバーした授業となっており、ビジネスに特化した英語を学習することができます。
英語準備コース(Preparatory course)から始めることも可能
「留学したいと思っていても英語のレベルが現段階でB2まで達していない」という方には、準備コースから始めてみることをおすすめします。
ほとんどのハンガリーの大学には学位の取得を目的としない付属コース (non-degree course) が設けられており、大学入学に向けたB2取得までの英語教育カリキュラム(半年又は一年)があります。
残念ながら、ブダペスト商科大学には英語の準備コースはありません。しかし、他の大学が提供している準備コースを受講し、英語力を伸ばし、そのテスト結果をもってブダペスト商科大学への受験に挑戦することが可能です。
ブダペストで英語準備コースを提供している大学は以下の通りです。。
- エルテ大学 (ELTE University)
- コルヴィヌス大学 (Corvinus University)
- ブダペストメトロポリタン大学 (Budapest Metropolitan University)
ブダペスト商科大学で英語力・ビジネス力を伸ばそう!
英語圏に比べて学費も生活費も安い上に、きちんとした英語教育が受けられるハンガリーは実は留学の穴場スポット。
ブダペストは国際交流も盛んな為、校外でも英語を話す機会が多く、私自身ハンガリーに来てから英語力が飛躍的に上達しました。その結果、大学卒業後はブダペストにあるマーケティング会社からお仕事のオファーを頂き、今年から働き始める予定です。
ブダペスト商科大学は自分の英語力・ビジネス知識を伸ばせる環境を探している方には、ぴったりの留学先だと思います。
大学公式サイトはこちら