・費用はどのくらい違うんだろう?
・語学力はどっちがつくんだろう?
・就職に有利なのは?
「留学とワーホリのどちらが自分に合うのかを知りたい!」そんな悩みを持っている方のために、この記事ではそれぞれのスタイルの徹底比較をお届けします!
メリット/デメリット、費用、期間、将来にどうつなげるのかなど様々なポイントを比較してご紹介。最後まで読めばそれぞれのイメージがわかり、自分に合った選択ができるようになります。
一生のうちに何度も訪れるわけではないのが海外生活。貴重なチャンスを最大限に活かすために、ぜひ参考にしてください!
オーストラリア留学とワーホリ|比較早見表
まずは、留学とワーホリの違いをざっと一覧表で見てみましょう!
留学 | ワーホリ | |
ビザの種類 | ▼短期 短期観光ビザ または学生ビザ ▼長期 学生ビザ | ワーキングホリデービザ |
滞在期間 | 1週間~数年間までさまざま | 1年(最長3年まで延長可) |
仕事可能な時間数 | 2週間で48時間まで。 学校の長期休み期間中はフルタイム可能。 | フルタイム (同じ雇用主の元で6か月間まで) |
主な目的 | 語学力向上や学位/資格取得など勉強に重点 | 交流や勉強、旅、仕事などさまざま |
年齢制限 | なし | 18歳以上30歳未満 |
費用目安 (1年間の場合) | 320万~450万円 | 200万~350万円 |
【参考】
ワーキングホリデー
オーストラリア・ワーキングホリデー
オーストラリア留学とワーホリの違い
ここからは、上の表の各項目について、それぞれ詳しくご紹介していきます!
ビザの違い
まず最初に知っておきたいのが、オーストラリア留学の場合は短期で行く人と長期で行く人でビザの種類が違うということ。
日本国籍の人の場合、3か月未満の短期留学の場合は観光ビザ「ETAS」を取得します。手続きは比較的シンプルで、オンラインですぐにできます。
留学期間がそれ以上(3か月以上)になる場合は学生ビザを取得します。学生ビザは日本からでもオーストラリアからでも申請できます。
一方、ワーホリに行きたい人がとるビザは「ワーキングホリデービザ」となります。
ワーキングホリデービザはオーストラリア国外で取得する必要があります。ただし、2年目のワーキングホリデー(セカンドワーキングホリデービザ)の場合はオーストラリア国内でも申請できます。
滞在期間の違い
オーストラリア留学の期間は留学生それぞれの事情によってさまざまです。最短1週間の語学留学から半年~1年程度の語学留学、高校/専門学校/大学/大学院に行くための長期留学まで多彩な滞在期間があります。
一方、ワーキングホリデーは1年間の滞在が主流となっています。ただし、ワーホリ期間中に一定の期間の季節労働に従事した場合は、最長3年までワーキングホリデービザを申請できます。
参考:語学留学
仕事可能な時間数
オーストラリアでは、ビザを持っていない短期留学生はアルバイトはできませんが、学生ビザで留学する人とワーキングホリデーで行く人はアルバイトをすることができます。
学生ビザでは仕事が可能な時間数が決められています。2週間で48時間まで、また、学校が学期の間の長期休みに入る期間はフルタイムでアルバイトができます。
ワーキングホリデーの人は、フルタイムで働くことができます。ただし、同じ雇用主の元で働けるのは6か月間までという決まりがあります。
参考:長期留学
主な目的と、勉強と仕事のバランス
オーストラリア留学の主な目的は「学ぶ」こと。大学や語学学校に通いながら、知識やスキルを高めたり、学位や資格を取得します。
学生ビザをとるには政府に認可された学校に通う必要があります。また、授業の80%以上の出席率を保つことも義務付けられています。
そのため、オーストラリアでは学校に在籍しているだけの幽霊学生は滞在し続けることができない仕組みになっているんです。
一方、ワーキングホリデーは原則として何をやってもOK!ルールの範囲内で、アルバイト、通学、旅、交流…と自由にオーストラリア滞在を組み立てられます。
生活スタイルの違い
オーストラリア留学では、決まった時間に学校に行くことが生活の軸になります。アルバイトをするにしても授業以外の時間帯でシフトを組むため、留学の場合は比較的決まった生活リズムを送るパターンになります。
一方、ワーホリでは仕事と自由時間の使い道が自由なこともあり、過ごし方は多種多様です。
同じ街にずっと滞在するのではなく拠点を移す人もいれば旅に出ることもあります。セカンドワーホリのための季節労働に行くこともあれば、仕事も勉強もしないでしばしの間のんびりとたそがれる人も。
十人十色、思い思いのワーキングホリデーを創れます。
年齢制限の違い
学生ビザの年齢条件は「6歳以上」。就学年齢の人なら誰でも申請できます。
ワーキングホリデービザは18歳から30歳までの人の申請が可能です。申請日に31歳になっていないことが条件なので、出発は31歳になってからでも大丈夫。ビザが発行された日から1年以内に出発することが決められています。
費用目安
オーストラリア留学では行く期間によって留学費用はさまざま。高校や大学、語学学校などどんな教育機関に留学するかによっても学費が違いますし、ワーキングホリデーでの仕事量によっても異なります。
そのため、留学とワーキングホリデーの費用を単純に比較するのは難しいのですが、ざっくり1年間の滞在をした場合の目安として、留学なら320万から450万円程度、ワーホリなら200万から350万円程度の費用を想定しておくといいでしょう。
参考:留学費用
オーストラリア留学のメリットとデメリット
次は留学とワーホリ、それぞれのメリットとデメリットについて考えていきましょう!まずは留学のメリットとデメリットをご紹介します。
オーストラリア留学のメリット
・現地や他国からの留学生の文化や英語に深く浸ることができる。
・学校や大学で専門知識を学び、将来のキャリアに役立てることができる。
・穏やかで安定した生活が送れる。
・オーストラリア政府が認可した質の高い教育を受けられる
・語学力が身につく
・学生のコミュニティで仲間ができる
オーストラリアは留学生が良い教育を良い環境で受けられるようにするために、世界に先駆けて留学生保護のための法律が施行された国です。学校留学生を受け入れるためには厳しい基準を満たしている必要があります。
そのため、学生がしっかり法律に守られたなかで、質の担保された教育を受けることができるのがオーストラリア留学の大きな特長になっています。
オーストラリア留学のデメリット
・学費(授業料)がかかる。
・学業に専念するため、アルバイトでの収入は限定的。
・就労時間制限がある
・出席率など学生ビザの条件を満たす必要がある
当たり前と言えば当たり前ですが、留学とは「学生」となることなので学費がかかります。授業に出席し、課題を提出したり試験をクリアすることも求められます。
ワーキングホリデーのメリットとデメリット
では、次にワーキングホリデーのメリットとデメリットを見ていきましょう!
ワーキングホリデーのメリット
・限られた期間に多くの経験を積むことができる。
・フルタイムで働ける
・経済的に自立できる場合もある
・留学より低予算で海外生活を送れる
・思う存分、旅行ができる
・生活拠点を自由に移動できる
ワーキングホリデーの大きなメリットは「仕事」と「自由」の2点。自分から行動を起こすのが好きな人や、予算が限られているなかでも海外滞在を実現したい人にはワーキングホリデーは大きな味方ですね!
ワーキングホリデーのデメリット
・学校でのコミュニティがないぶん、自ら行動しないと友だちが増えない。
・語学力の伸びが留学に比べて遅れる(人もいる)
・同じところで6か月以上働けないのでキャリアになりづらい
・ワーホリを「遊び」とみなす採用担当者もいる
なかば義務として強制的に勉強しなければならない留学と違って、ワーホリでは語学力も人との交流も自分次第という側面があります。
また、最近はだいぶ風向きも変わりつつありますが、いまだに日本の採用担当者のなかにはワーキングホリデーを単なる遊びとみなす人がいるのも現実。
このページ後半でもさらに触れていきますが、就職での評価につなげるには自分の経験をしっかりキャリアに置き換える工夫が必要です。
自分に合うのはどっち?選択のポイント
目的や目標を明確にしよう
オーストラリア留学を選ぶか、ワーキングホリデーを選ぶかは、自分自身の目的や目標によって異なります。
語学力を確実に向上させ、人によっては学位を取得し、将来のキャリアに直結させたい場合はオーストラリア留学。
旅行を兼ねた異文化体験とアルバイトなどを通じて限られた期間に多くの経験を積みたい場合はワーキングホリデー。
どっちが本当に自分のやりたいことなのか、よく考えてみましょう!
費用やビザの条件を比較しよう
ワーホリビザをとる場合には大前提として年齢の縛りがあります。また、費用も異なります。自分のおかれた経済事情やビザの取得条件を考えて、自分に合う選択をしましょう。
ただし「費用を抑えたい」という理由だけでワーホリを選んでしまうことにも、また懸念があります。特に、現地での仕事で得られる報酬を目的にしたり、その収入をベースに渡航計画を立ててしまうのは危険です。
オーストラリアで仕事をするということは、イコール「英語で」仕事をするということ。職務経歴書や面接は英語で行われますし、上司や同僚の言葉がわからなければ仕事に支障があります。
英語力があまり必要とされない仕事は数に限りがあります。また、足元を見て法律で定められている最低賃金以下の報酬で安く雇う雇用主も現実として存在します。
「仕事ができない期間もあるかもしれない」という想定もしながら、全体の渡航計画をしていくのが大切です。
将来の進路やキャリアへの影響を考えよう
オーストラリアでの経験が、将来の進路やキャリアにどのような影響を与えるかも重要なポイントです。
オーストラリア留学では専門知識や語学力を高めることができるので、将来のキャリアにストレートにつながってきます。
一方、ワーキングホリデーでは現地での仕事経験や異文化理解が得られるとはいえ、ワーホリの事実だけを履歴書に書いたとしても評価にはつながりません。
キャリアに結びつけるには、ワーキングホリデーで身につけた具体的なエピソードや現地で任されていた仕事上の役割、ビジネスでも通用する英語力の証明などをしっかりと示せるように備えておくことが大切です。
ワーホリと留学、両方叶える人も多い
ワーキングホリデーとオーストラリア留学の両方を経験するという選択肢もあります。オーストラリア留学を終えた後にワーキングホリデーをしたり、またはその逆もしかりです。
特に、学生ビザはオーストラリア国内でも申請できるため、ワーキングホリデーからいったん帰国することなく、そのまま滞在することができます。住居を解約しなくてもいいですし、往復の航空運賃も節約できますね!
ワーホリ中にもっと勉強したくなり、TAFE(オーストラリアの公立専門学校)へ入学して資格を取ったり、大学院へ進学したりするのも良い経験になるのではないでしょうか。
両方の経験を積むことで、異なる視点やスキルを身につけることができます。そうすることで自分の人間的な成長はもちろん、将来のキャリアにもプラスになっていきますよ!
行き先によって違うオーストラリアの各都市
オーストラリアは広大です。行く都市によって気候も違えば、街の風景も違います。
ワーキングホリデーでは移動が自由ですが、留学でも2都市、3都市の学校にそれぞれ一定期間ずつ入学し、違うライフスタイルを体験する人もいます。
「オーストラリア留学」のページでは目的や年齢、都市ごとの特色がまとまっていますので、興味がある人はぜひ参考にしてください。
オーストラリアで自分を成長させよう!
ここまでの記事で、オーストラリアでの留学とワーホリについての比較と違いをしっかりと思い描くことができたと思います。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、渡航を決めるときにはしっかりした情報収集と自己分析が必要です。
目的や目標、費用、将来の進路などをじっくり考え、自分にとってピッタリの選択をしてくださいね!オーストラリア留学とワーキングホリデー、どちらを選んだとしても、素晴らしい経験になること間違いありません。