親子留学とは、親と子が一緒に海外で生活しながら学ぶ留学スタイルです。ここ15年ほどの間に親子留学への関心は年々高まっていて、子どもの将来のため、また親自身の成長のために親子留学を検討するご家庭が増えています。
親子留学には多くのメリットがあります。例えば、子どもは現地の学校で異文化交流を通じて視野を広げ、語学力を自然に身につけることができます。また、親も現地での生活を経験することで語学力や国際感覚を磨いたり、日本とは違う教育に触れることができます。親子ともに新しい環境で自信をつけ、家族全体での絆が深まるという効果も期待できます。
一方で、親子留学には費用や手続きなど、おろそかにはできないこともあります。親子留学を充実させるためには、しっかりとした準備と計画が必要です。
本記事では、親子留学の基本情報から具体的なプログラム内容、準備と手続きまで、詳細にわたって解説していきます。親子留学に興味を持った方は、ぜひ参考にしてください!
親子留学とは?
ひとめでわかる!スタイル別・親子留学一覧表
親と子が一緒に海外渡航し、生活を共にしながら学ぶのが親子留学ですが、留学期間や年齢によって種類がいくつかにわかれます。
▼親子留学の各スタイル | ▼子の対象年齢や期間 |
親子で同じ(または別々の)語学学校に通い、それぞれの年齢に応じたクラスを受講する | 子の年齢:7歳~15歳 留学期間:1週間~長期 滞在形式:ホームステイ、アパート、寮など |
親は語学学校や専門学校、大学へ 子は現地の学校(小学校、幼稚園)へ | 子の年齢:3歳~11歳(国により異なる) 留学期間:1か月~長期 滞在形式:ホームステイ、アパート、寮など |
親は語学学校や専門学校、大学へ 子は保育園や託児所へ | 子の年齢:1歳~5歳(国により異なる) 留学期間:1週間~長期滞在形式:ホームステイ、アパート、寮など |
ティーチャーズホームステイ(教師宅ホームステイ)で親子ともども個人レッスンを受講する | 子の年齢:1歳以上~ 留学期間:1週間~1か月程度 滞在形式:教師の家にホームステイ |
短期の親子留学
短期留学プログラムは、子どもの夏休みや冬休みなどの長期休暇を利用して約1週間から1ヶ月で実施されています。
就学年齢の子どもであれば現地のサマーキャンプや語学学校のジュニアクラスに参加、幼いお子さんでも託児所に預けられる場合があります。親は語学学校に通うことが多いです。
短期間と言えども、この経験が親子にもたらす影響は大きく、多くの子どもが帰国後にもモチベーション高く英語を学びます。海外への興味も育まれ、好奇心も広がっていきます。
長期の親子留学
長期留学では半年から1年ほどの期間、親子ともども現地の学校や語学学校に通います。親が現地の専門学校や大学院に通うなか、子どもは現地の小中学校に通うというケースも増えています。
長期の留学を通して子どもは現地の教育システムのなかで、より高度な語学力を身につけます。自分の意志で考え、発言し、責任ある行動を取っていくようになります。
親自身も大きく成長し、資格や学位を取得して次のキャリアにステップアップすることもできます。長期の親子留学はそのぶん費用も高くなりますので、留学後に回収できるような「投資」として、親自身が高いスキルを身につけるのがおすすめ!
親子留学で人気の国は?
オーストラリア
親日家が多く、フレンドリーな国民性のオーストラリアは親子での留学先として人気の高い国のひとつ!
親子ともども同じ寮で暮らしながらの語学留学や、現地の小中学校入学、親の資格取得留学との組み合わせが可能です。
ハワイ
日本人が暮らしやすく、温暖なハワイは親子留学でも大人気!
最短1~2週間から行ける語学留学やサマーキャンプを中心に、多くの親子留学生でにぎわいます。
セブ島(フィリピン)
語学留学先として人気のセブ島。滞在先と学校が同じ建物内であることが多く、効率のよい親子語学留学が可能です。
費用的にも欧米と比較するとやや抑えめ。
韓国
学びと同時に、エンタメや美容などを親子で共有したいというご家族にも人気な韓国親子留学。
費用的にもリーズナブルで、リピートも多い留学スタイルです。
ニュージーランド
豊かな自然と穏やかな国民性で多くの日本人親子留学生に愛されているニュージーランド。
ニュージーランドでは子どもの自主性を重んじる教育方針が幼児期から導入されていて、のびのびと才能を伸ばしたいと考えているご家庭にも人気の留学先です。
他にも親子留学できる国はたくさん!
アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、マルタといった英語圏だけでなく、ドイツやフランス、スペインなども親子留学できる国がたくさんあります。
目的や学びたい内容、子どもの年齢などでも変わってくるため、詳しくは各留学会社にお問い合わせを!
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親子留学のメリットとデメリット
親子留学のメリット
親子留学の最大のメリットは、子どもが早いうちに異文化や外国語に触れられるという点です。現地の学校に通うことで子どもは自然な形で語学力を習得していきます。現地の子どもたちや移民などと触れ合うことで、差別感情を持つことなく多様性を身につけることにもつながります。
また、親も一緒に留学することで、子どもが新しい環境に順応しやすくなります。親自身も異文化を体験し、語学力を磨くチャンスとなります。
さらに、親子で一緒に過ごす時間が増えるのも親子留学の大きなメリット!海外で暮らしていればさまざまな課題が起きるのが自然で、課題を家族で一緒に解決していくなか、絆が深まるという声も多く聞こえています。
親子留学の体験は、子どもにとっても親にとっても一生の宝となります。将来のキャリアや人生観に大きな影響を与えるでしょう。
親子留学のデメリット
一方で、親子留学にはいくつかのデメリットもあります。
まずは費用です。親子ともに留学するため、学費や航空券代が二人分かかります。住まいは一緒なので単純に「1人の留学費用×2倍」とはなりませんが、1人で留学する場合と比べれば割高になります。
親は仕事を辞めたり休職したりする必要があります。収入面での不安が生じることもあるでしょう。
また、海外生活では文化や生活習慣の違いに対する理解と柔軟性が求められます。親も子どもも新しい環境に慣れるまでにストレスを感じることもあるかもしれません。
親子留学の費用目安(1週間~1年間)
親子留学で必要となる費用は学費、生活費、渡航費、保険料などです。事前にしっかりと予算を立て、費用対効果を考えた計画を立てることが重要です。
下記の表では親子留学にかかる総費用目安をご紹介します。授業時間数や為替レートによっても異なりますので、行きたいプログラムごとにしっかりと費用を確認してくださいね!
ハワイ(アメリカ) | 1週間:50万~80万円 2週間:60万~90万円 1か月:70万~120万円 6か月:200万~380万円 1年間:400万~600万円 |
オーストラリア | 1週間:50万~70万円 2週間:55万~90万円 1か月:60万~100万円 6か月:180万~350万円 1年間:380万~600万円 |
ニュージーランド | 1週間:48万~70万円 2週間:55万~80万円 1か月:60万~100万円 6か月:150万~300万円 1年間:380万~600万円 |
フィリピン | 1週間:45万~65万円 2週間:55万~70万円 1か月:75万~90万円 6か月:130万~250万円 1年間:200万~450万円 |
いろんなカタチの親子留学を見てみたい!
親子で留学するには語学留学、小中学校留学、サマーキャンプ、専門留学、大学/大学院留学…と様々なカタチがあります。
予算や目的に合わせたプラン選びができるよう、あなたに適した資料を留学各社からまとめてお届けします!
親子留学の人気プログラム
【ホノルル親子留学】常夏のハワイで、留学とバケーションを楽しもう
子どもは午前中にビーチ、動物園、シーライフパーク、マノア滝、ハイキングなど、ハワイならではのアクティビティを体験し、午後はゲームや歌を使って英語を学びます。親は午前中に英語の授業を受け、午後は自由行動でショッピングやマリンスポーツを思い思いに楽しみます。
場所 | ハワイ・ホノルル |
費用 | 388,100円~ (為替により料金が変わる可能性あり) |
期間 | 1週間~ |
開始日 | お問い合わせください。 |
滞在方法 | ホームステイ、コンドミニアム、ホテル、他 |
マウイ島 親子留学キャンプ
英語を学ぶというよりも、英語で学ぶキャンプ。全てのアクティビティが英語で指導され、マウイからも子ども達が参加し、一週間一緒に過ごします。教科書や黒板を前に学ぶのではなく、実際に使われている場面を前に肌で感じ取りながら学びます。
場所 | ハワイ州マウイ島 |
費用 | 保護者1名&お子さん1名 1675.39ドル 保護者1名&お子さん2名 2094.24ドル 保護者2名&お子さん1名 2408.38ドル 保護者2名&お子さん2名 2722.51ドル (税込み価格) |
滞在方法 | ホストファミリー、もしくはホテルやコンドミニアムなど |
期間(2024年度夏期参考) | 2024年7月5日から7月10日まで ※前乗り、延長相談可 |
ハングル親子留学|親子で一緒にソウル留学(子ども年齢16歳以上)
韓国語を学びながら、K-POPダンスクラス、K-Foodクッキング、韓流映画&ドラマナイトなどのアクティビティもたくさん!
場所 | 韓国 ソウル |
費用 | 2人で287,600円(ジェネラルコース)~ |
開始日 | 毎週月曜日 |
滞在方法 | 基本滞在:ホームステイ 学生寮 |
期間 | 2週間~ |
ニュージーランド親子留学プログラム
親子で同じホームステイ先に滞在しながら、現地の学校へ通うプログラムです。親が語学スクールで英語を勉強している間、お子さんは地元の幼稚園に通うかベビーシッターの選択が可能です。6歳以上のお子さんなら、現地の小学校をアレンジできます。
場所 | ニュージーランド ・フィティアンガ |
費用 | 140,000円~(お子さんが5歳以下の場合) ※為替により料金が変わる可能性あり |
期間 | 1週間~ |
開始日 | お問い合わせください。 |
滞在方法 | ホームステイ |
【親子留学】高校生とママのハワイ留学(16歳以上)
世界的語学学校グループのハワイ校で学ぶ親子留学。授業は親子それぞれぴったりのレベルで別々のクラスで受講できます。
場所 | アメリカ ハワイ(ホノルル) |
参考コース費用:157,800円~(ジェネラルコース) *コース費用は外国為替交換レートを基準としていますので、変動することがあります。現在のコース費用につきましては、お問い合わせください | |
期間 | 2週間~ |
開始日 | 原則として毎週月曜日 |
滞在方法 | 基本滞在:ホームステイ 学生寮・ホテルのご希望も別途料金で可 |
アーユルヴェーダ付き!スリランカのビーチリゾートホテルでの英語留学キャンプ
ビーチを目の前に子どもは楽しみながら英語を学習でき、保護者様はアーユルヴェーダを体験して日常の疲れを癒せる環境!英国の留学費用が半額以下で、初めてのキャンプ参加にも、他の国での留学経験ある方でも充実のプランです。
場所 | スリランカ ワドゥワ |
費用(2020年度参考) | 保護者+子供1名 365,000円(ラグジュアリープラン) |
期間 | 7日間 |
滞在方法 | ホテル |
親子留学の準備と手続き
親子留学を充実させるためには、事前の準備と手続きが不可欠です。ここでは、留学に必要な書類や手続き、ビザの取得方法、留学前の準備について詳しく説明します。
失敗しない親子留学プラン選びのためには?
親子留学準備の第一歩は留学会社や旅行会社が主催する親子留学プランを比較検討することです。
内容的に納得の行くプランであることはもちろんのこと、主催会社や担当者についてもしっかりと把握しておきましょう。
日本もしくはその拠点の国の旅行業法や留学約款基準に則った契約書を備えているか、担当者はそれらの契約条件を丁寧に説明しているか、返金規定や現地でのトラブルが起きた際のサポートについても確認しておきましょう。
必要な書類と手続き
プランを決定したら、留学会社や旅行会社へ申込書を提出します。場合によっては、健康診断書、予防接種証明書が求められることがあります。
パスポートの取得や更新も忘れずに行いましょう。渡航先の国によってはパスポートの有効残存期間の規定がありますので、有効期限がぎりぎりの場合には早めに申請を行います。
ビザの取得
ビザの種類は留学先の国や滞在期間によって異なります。90日以内の短期留学の場合は、多くの場合ビザは不要、もしくは一時滞在許可をインターネットなどで申請するだけでOKです。
3か月を超える長期留学の場合には、学生ビザや家族ビザが必要となります。
国によって申請書類が異なります。また、大使館や領事館での面接が求められることもあります。ビザの取得には時間がかかることがあります。早めに手続きを開始し、必要な書類をすべて揃えておくことが大切です。
留学前に親子で準備しておきたいこと
手続き上の準備のほかに、親子で留学前に語学や心構えを準備しておくと、留学がより充実したものになります。
まずは現地の情報を収集し、生活環境や文化について理解を深めましょう。子どもが学習できる年齢であれば、日本の文化や遊び、自己紹介などについてもおさらいしておくといいですね!
留学先の気候や生活費、交通手段などを調べておくと、現地での生活がスムーズになります。「お手洗いに行きたい」「お腹がいたい」など、緊急時のひとことも知っておくと安心です。
また、健康保険や旅行保険には必ず加入し、緊急時の対応策を準備しておくことも大切です。長期留学をする場合には銀行口座の開設など、細かな準備も忘れずに行いましょう。
親子留学Q&A
親子留学に関するよくある質問とその回答をまとめました。
Q1: 親子留学は何歳から可能ですか?
A1: 多くのプログラムは、幼稚園から高校生までの子どもを対象としています。なかには0歳から行けるものもあります。具体的な年齢制限はプログラムによって異なりますので、各主催会社に問い合わせてみましょう。
Q2: 留学先での言語はどうなりますか?
A2: 子どもは現地の学校や保育園で現地の言語を学びます。親も語学学校に通うか、現地での生活を通じて言語を学びます。
Q3: 留学費用はどのくらいかかりますか?
A3: 費用は留学先の国やプログラムの種類、滞在期間によって異なります。短期プログラムでは約50万円程度から、長期プログラムでは300万円程度以上かかることが一般的です。
Q4: 親子留学の期間はどのくらいが理想ですか?
A4: 期間は家族のニーズや目標によって異なります。休暇を利用したり、最初の体験として海外や語学を好きになるきっかけを求めているのであれば1週間から行ける短期留学を、親が学位や資格を取得したり子どもにグローバルな環境で教育を深く受けさせたい場合にはともに現地校に長く在籍する留学を検討してみるといいでしょう。
親が大学院などに留学するのであれば、国内の財団が実施している奨学金や出願先の大学が実施している奨学金も検討してみてください。
親子留学について興味がわいたら
子どもが早期に貴重な異文化体験と語学力向上の機会を得られ、親子の絆を深めることもできる親子留学。準備や費用などの課題はありますが、それを上回る多くのメリットがあります。
しっかりとした計画と準備をしながら家族全員で新しい環境に挑戦することで、豊かな経験を得ることができるでしょう。
「いろんな親子留学のプログラムが見てみたい」
「体験談なども読んでみたい」
そんな方には各留学会社が発行しているパンフレットや資料をお届けしていますので、気軽に取り寄せてみてください。ご家族でわいわい読みながら、イメージを膨らませてみてくださいね!
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親子で留学するには語学留学、小中学校留学、サマーキャンプ、専門留学、大学/大学院留学…と様々なカタチがあります。
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