海外大学留学に興味がある方のために、留学生記者が自分の大学をレポートする『海外大学留学レポート』。今日は香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong)に留学中の駒田優希さんからのレポートをお届けします。ぜひ読んでみてください!
香港中文大学は、香港大学に並ぶアジア屈指の総合大学。香港の新界に位置し、毎年多くの留学生を受け入れています。
香港中文大学はアジア各国にとどまらず、世界中の多くの大学と関わりがあり、国際色豊かな本科生と留学生が学んでいます。アジア経済の要である香港には、経済や商を専門にしている留学生が多く見られますが、香港中文大学においては人類学やコンピューターサイエンスなどを専攻とする留学生も居り、選択肢の多い大学です。
本記事では、交換留学生として言語文化を学ぶ筆者が香港中文大学についてご紹介します。
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英語で学べる授業も多い
香港中文大学は、現在、文学部・経営管理学部・教育学部・工学部・法学部・医学部・理学部・社会科学部の8つの学部が存在します。学科はさらに細かく様々に分かれています。
授業での使用言語は主に英語・広東語・普通語です。英語での授業が多いため、普通語や広東語がほとんど話せない留学生もいます。
また、言語自体の授業も存在するので、専門の勉強をしながら、英語はもちろん、普通語や広東語などを学ぶこともできます。
英国式を思わせる「カレッジ制度(書院制度)」
香港中文大学の学生は、留学生も含み全員がカレッジ(書院)に属すことになります。
現在9つのカレッジがあり、それぞれのカレッジに寮や図書館、ジム、食堂、サークル、課外活動などがあります。海外留学生の人数枠をカレッジが持っているなど、教育機関としての機能も果たしています。
また本科の学生にはカレッジごとの単位が存在したり、カレッジ対抗イベントなどがあったりする等、独自の特徴を持っています。
寮での生活
香港中文大学の学生は、基本的に自分の属しているカレッジの寮に入ることになります。
寮の部屋は基本的に2人か3人部屋なので、ローカルの学生(たまに留学生)との共同生活です。場所によって多少異なりますが、洗濯関係は建物単位で共用、キッチン・シャワー・トイレはフロアごとでの共用です。クーラーと洗濯関係はオクトパスカードで支払います。(オクトパスカードとは、香港の電子マネーICカードです。)
机・椅子・引き出し・クローゼット・ベット・マットレスは元々用意されていますが、
その他寝具などは自分たちで調達しなければなりません。
カレッジの寮以外にはI-Houseという国際寮も存在します。ここには様々なカレッジに属する留学生や本科生が生活しています。設備は前述の寮と変わりません。
▼寮によってはきれいな景色を眺めることのできる部屋もあります。
移動が便利なキャンパス
広大なキャンパスが自然豊かな山の上にあるにもかかわらず、移動が便利なのが香港中文大学の大きな特徴の1つです。
香港の主要交通機関であるMTRの「大學」駅を降りると大学の敷地内です。駅周辺にはバスやタクシー乗り場もあります。
また駅からキャンパス内の各所・カレッジの入り口までは、香港中文大学の学生は無料で乗れるシャトルバスで移動することができます。
もちろんキャンパス内を歩いて移動することもできます。その際には様々な建物のエレベーターなどを利用したショートカットを使うと比較的楽に移動ができます。
香港中文大学に向いているのは『よくばり』な学生
香港中文大学への留学に向いている人は、ずばり
「アジアに興味がある」
「国際交流をしたい」
「ビジネスを学びたい」
「英語や中国語などの語学力も身につけたい」
「海外の総合大学で学びたい」
「勉強もそれ以外も充実した 学生生活をおくりたい」
そんな思考を持った人です。
土地が小さく、人が多く、様々なバックグラウンドを持った人が生活している、アジアの経済主要地、香港。
その香港にあって、様々な学部やカレッジを持つ香港中文大学だからこそ実現できるさまざまな機会がここにはあります。
限られた留学生活のなかで、多彩な交流のなかで、よりたくさんの経験を積みたい。そんな留学を考えているのなら、香港中文大学への留学を考えてみてはいかがでしょうか。
香港中文大学ホームページ
http://www.cuhk.edu.hk/english/index.html
(留学生記者)