海外大学留学に興味がある方のために、留学生記者が自分の大学をレポートする『海外大学留学レポート』。今日は南デンマーク大学(University of Southern Denmark)留学生の段畑実生さんからのレポートをお届けします。
南デンマーク大学(University of Southern Denmark)は、1966年に設立されたオーデンセ大学に、南デンマーク商科大学、南デンマーク工科大学、南ユトランド大学センターが合併してできた大規模な総合大学。そのため、国内5 箇所にキャンパスが点在しているのが特徴です。総勢32000人もの生徒が通い、デンマーク国内で3番目の規模を誇ります。
特徴的なのは、デンマークならではのデザイン性あふれるキャンパス。授業の合間にキャンパスを歩くだけで北欧気分を満喫できます。本記事では魅力たっぷりのキャンパスをはじめ、大学が位置するオーデンセの街と童話作家アンデルセンとの関わり、学部や留学生の受け入れ体制について紹介していきます。
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北欧のデザイン性に溢れるキャンパス
南デンマーク大学は国内に5つのキャンパスを構えますが、その中でもメインとなるのがオーデンセにあるキャンパス。デンマークといえば「北欧デザイン」の代名詞としても有名ですが、本キャンパスもデザイン性に溢れています。
▼メインエントランス。全面ガラス張りの大窓が特徴です。
▼Winter Gardenと呼ばれるコミュニティスペース。ランチやグループ作業の際に利用します。
▼図書館
▼24時間空いている自習スペースも完備されています。
▼カフェテリア。ビュッフェ式でサラダなどヘルシーなメニューが充実しています。
▼運動場。国際オリンピック委員会により世界で最も美しいトラックにも選ばれました。
他にも学内にジムやプール、学生バーが併設されているなど、施設が充実しています。
また、ほとんどの学生が自転車で通学するため、大学周辺には自転車道が完備されている他、学内には広大な駐輪場や自転車修理所などもあります。
南デンマーク大学があるのは、おとぎの街オーデンセ
本キャンパスの位置するオーデンセはデンマーク第3の都市。「人魚姫」や「みにくいアヒルの子」で知られる童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの故郷として有名です。
アンデルセン美術館や幼少時代の家があり、観光地として栄えています。街全体がメルヘンな雰囲気に包まれており、カラフルで小さな家々の並ぶ通りを歩けば、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだような気持ちを味わうことができます。
▼昔ながらの街並みを残した通り
▼アンデルセン像
▼アンデルセンのシルエットを型取った信号機
「対話」に根差した教育の伝統と南デンマーク大学で学べること
南デンマーク大学には工学部、健康科学部、人文学部、理学部、経済・社会科学部の5学部があります。
私は人文学部でScandinavian Area Studiesという授業を選択しています。本コースでは、スカンジナビアにおける福祉の歴史やシステム、またジェンダー論や移民問題など幅広いトピックに関する授業が開講されています。
さらに学外へ飛び出し、実際に博物館や施設へ見学に訪れることもあります。
デンマークには「対話」に根ざした教育の伝統があります。そのため授業内ではグループワークやディスカッションが積極的に行われます。活発な意見交換を通し、デンマークの中からの視点で学べることが本コースの利点です。
英語で開講する授業は70以上。南デンマーク大学の手厚い留学生受入体制。
南デンマーク大学は世界500以上もの教育機関と協定を結び、また総生徒数の20%以上(5人に1人)が留学生と、国際色豊かな大学としても有名です。
デンマーク語の他に70以上のプログラムが英語で開講されています。留学生だけでなく現地の学生が英語の授業を受講することも多く、デンマーク人と共に授業を受けることも。「留学生用」というよりも、現地の学生と共によりアカデミックな雰囲気の下学ぶことができます。
留学生に対するサポートは手厚い態勢が整っています。学内には学生用のサポートオフィスがあり、現地の学生がメンターとして付きます。さらに、学生団体が主催する歓迎パーティーや旅行などのイベントを通じて、留学生同士の交流を深めることもできます。
他の留学先に比べるとまだまだマイナーなデンマーク。しかし、英語が通じる、治安が良いといった利点も多く見受けられます。
特に、おとぎの街オーデンセはゆったりとした雰囲気の流れるとても生活のしやすい街です。落ち着いた環境で学びたい人の留学には適している国のひとつではないでしょうか。
(留学生記者)