アパラチアン州立大学(Appalachian State University)は、アメリカのノースカロライナ州にある公立大学です。通称ASUとも呼ばれています。
5つの学部、1つの音楽部、1つの大学院を抱える総合大学です。学生数20,000人ほどの中規模な大学で、少人数制の教育にも定評があります。
メインキャンパスはブーンという大自然に囲まれた街にあります。ブーンから車で1時間ほどのヒッコリーという都市にも新キャンパスが開校します。
アパラチア山脈の山々に囲まれた土地柄、アウトドアアクティビティが有名で「アウトドア愛好家のためのトップ20の大学」(2019年、PETERSON’S)にも選ばれました。
ここでは、アパラチアン州立大学に興味がある人に向けて、大学の特徴や専攻の一覧、偏差値、合格率、学費、入学方法などをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!
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アパラチアン州立大学の基本情報
設立年 | 1899年 |
形態 | 州立 |
難易度 | ★★★☆☆ |
合格率 | 85% |
学生数 | 約20,000人 |
留学生数 | 約100人(約0.5%) |
人気の学部 | 心理学 運動科学 マーケティング 初等教育 ビジネス 生物学 看護 建設管理 犯罪学/安全保障学 環境科学 |
学費例(年間) 費用検索はこちら Appalachian State University / Costs and Aid | $37,335(学部課程) $16,247(修士課程) ※修士課程は一部の専門課程を除く |
場所
アパラチアン州立大学は、ノースカロライナ州北西部のブルーリッジ山脈に位置するブーンという町にあります。ノースカロライナ州で最も安全な地域の1つにも選ばれています。
町の人口は約2万人で、その多くをアパラチアン州立大学の学生が占めています。
山や川などの大自然に恵まれた美しい町で、ハイキング、カヌー、スキーなど1年を通してアウトドアを楽しめます。
少し足を伸ばせば、地元の農家がとれたての野菜をふるまうファーマーズマーケットに出会えます。アメリカの田舎を存分に味わい、ゆったりと学生生活を送りたい人に向いている町のひとつです。
1200エーカー(約4.8平方km)ほどの広さを誇るキャンパス内には、30を超える校舎や、多くの学生が暮らす約20の寮、スポーツやレクリエーションを楽しめる施設などがあります。
同州内のヒッコリーに、新たなキャンパスも開校します。
卒業生
アパラチアン州立大学からはスポーツ選手や歌手、環境活動家や作家など多様でユニークな卒業生が生まれ、全米で活躍しています。
ここでは著名な卒業生の一部をご紹介します!
- エリック・チャーチ(カントリー歌手)
- ビョルン・アルネ・ニットモ(アメリカンフットボール選手)
- ホイットニー・ウェイ・ソーア(テレビタレント)
アパラチアン州立大学の卒業後6年の平均年収は、$38,800(約504万円/1ドル=130円)です。
奨学金
アパラチアン州立大学では、新入学部留学生に向けた奨学金制度を実施しています。
ビザの種類や入学年度などの諸条件をクリアすれば誰でも申し込むことができ、$1,000〜$2,000の範囲で奨学金を受け取れる可能性があります。興味のある人は「International Students Scholarships」をチェックしてみましょう。
また、同サイトの下部に「Other International Scholarships/ Fellowships」という項目で、特定の条件を満たす留学生に向けた外部奨学金プログラムについても紹介されています。
そのほかにも、留学生に限らず全学生に対して実施している奨学金制度も豊富にあります。気になる人は、「Scholarships | Appalachian State University」から条件に当てはまるかチェックしてみては?
少数編成のクラスで教員との距離が近い
アパラチアン州立大学の授業では、1クラス平均25名、学生と教員の比率が16:1となっています。
少人数編成で教員とのコミュニケーションが取りやすく、学生が能動的に授業に参加できる環境が整っていると言えるでしょう。
参考:Academics | Appalachian State University
アウトドアが盛ん
美しい山々に囲まれ、自然豊かな町であるブーンでは、アウトドアアクティビティが盛んです。ハイキングはもちろん、カヌーやジップライニング、ボルダリング、釣りなどを楽しめます。
また、アパラチアン州立大学では、野外レクリエーションのマネジメントや、冬の積雪を利用したウィンタースポーツなど、山岳地帯ならではのユニークな授業も展開されています。
大自然に身を置くことで、勉強に集中したり、クラブ活動に邁進したりと、留学生活を充実したものにできるでしょう。
参考:Boone Watauga Country Tourism Deveropment Authority
アパラチアン州立大学の学部
アパラチアン州立大学には、5つの学部と、音楽専科の学部、そして大学院があります。
学部課程
アパラチアン州立大学では、150以上の学士プログラムを開講しています。
文理学部 (College of Arts and Sciences) | 人類学 生物学 化学と発酵科学 コンピュータサイエンス 英語 地域資源計画学 地質環境科学 政治学と司法研究 歴史 学際的研究 言語、文学、文化 数理科学 哲学と宗教 物理学と天文学 心理学 地方復興学 社会学 |
美術工芸学部 (College of Fine and Applied Arts) | 応用デザイン学 美術学 コミュニケーション学 軍事科学とリーダーシップ 持続可能な発展 持続可能なテクノロジーと建築環境 演劇とダンス |
健康科学部 (Beaver College of Health Sciences) | コミュニケーション科学と障害学 運動科学 保健体育教育 医療管理学食品栄養科学 看護学 体育活動コース 公衆衛生学 レクリエーション・マネジメント ソーシャルワーク |
教育学部 (Reich College of Education) | カリキュラムと指導 家族学と子ども学 人間開発学と心理カウンセリング リーダーシップと教育学 読書教育と特殊教育 |
ビジネス学部 (Walker College of Business) | 会計 コンピュータ情報システム 経済学 金融学、銀行学および保険学 ホスピタリティ経営学および観光学 国際ビジネス経営学 マーケティング サプライチェーン管理学 持続可能なビジネス |
大学院課程
アパラチアン州立大学の大学院課程では次の学部のもと、80のプログラムを開講しています。
- 人文科学(College of Arts and Sciences)
- ビジネス(Walker College of Business)
- 教育(Reich College of Education)
- 芸術(College of Fine and Applied Arts)
- 健康科学(Beaver College of Health Sciences)
- 音楽(Hayes School of Music)
志望コースの内容については、大学院プログラムの詳細からチェックしてみてください。
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アパラチアン州立大学の難易度
App. State Bookstore & Student Union
偏差値はどれくらい?
難易度がテストの点数によって決まる日本の大学入試と違い、アメリカの大学入試は書類選考で決まります。そのため偏差値という制度はなく、日本の大学との比較は簡単ではありません。
偏差値の代わりに難易度の目安になるのが合格率やランキングです。それぞれ見ていきましょう。
合格率
アパラチアン州立大学の合格率は85%です。
ランキング
アパラチアン州立大学のランキングは以下の通りです。
アパラチアン州立大学に留学するには?
Appalachian State University’s Marching Mountaineers
大学(学部課程)
アパラチアン州立大学の学部課程で求められる入学条件を紹介します。
- 中学校/高等学校の成績
- 英語能力スコア(以下のいずれか)
・TOEFL:78点以上(各セクションで16点以上必須)
・IELTS:6.0以上
・Duolingo:100以上
経歴書や活動報告書 、志望理由書は必須ではありませんが、提出を推奨されています。
International Undergraduate Students | Appalachian State University
編入情報
アパラチアン州立大学に直接出願する手段以外にも、コミュニティカレッジ(2年制大学)からの編入という方法があります。高校の成績や英語力に自信がない人は、コミュニティカレッジからの編入も検討してみてください。
ノースカロライナ州内のコミュニティカレッジへ2年間通い、そこからアパラチアン州立大学の3年次へ編入するというルートです。
コミュニティカレッジは四年制大学よりも入学難易度が低いうえ、このルートなら高校の成績だけでなくコミュニティカレッジ2年間の成績が考慮されます。
コミュニティカレッジは学費も安いため、留学生だけでなく米国学生も積極的に活用しています。ぜひ検討してみてください。
コミュニティカレッジへの入学や四年制大学への編入については「コミュニティカレッジに入るには?難易度や入学条件、留学までの流れや費用まで徹底解説!」を参考にしてみてください。
大学院課程
アパラチアン州立大学の大学院課程で求められる入学条件を紹介します。
- 推薦人3名
- 経歴書
- 成績
- 英語能力スコア(以下のいずれか)
・TOEFL iBT 79点以上(各セクションで12点以上必須)
・IELTS6.5以上
・アパラチアン州立大学付属英語コース「AppELS Institute」を修了していること
そのほかにも、履修プログラムによっては、志望理由書やライティングサンプルなどの提出が求められることがありますので、公式サイトで最新の情報を確認してください。
International Graduate Applicant | Appalachian State University
アパラチアン州立大学付属英語コース
アパラチアン州立大学では、Undergraduate SEED Programという進学準備のための英語力を伸ばすプログラムを開講しています。
1年間のSEEDプログラムを修了すると、学部に入学する際に12単位を自動的に移行できます。
このプログラムに参加するには、次の英語能力スコアをクリアしておく必要があります。
- TOEFL59点
- IELTS5.5
- DET90
興味がある人は「Undergraduate SEED Program | AppELS Institute」でチェックしてみましょう!
アパラチアン州立大学への留学は実現できる!
アパラチアン州立大学は、アメリカ南東部を代表する公立大学です。少人数制で質の高い教育がアパラチアン州立大学の魅力です。
キャンパスのある町ブーンは美しい山々を筆頭に大自然に囲まれており、アウトドアアクティビティには事欠きません。また、ノースカロライナ州で最も安全な地域の1つにも選ばれていますので、治安面でも比較的安心して留学生活を送ることができるでしょう。
語学力にまだまだ自信がない人でも挑戦しやすい環境となっています。そのほかにも、奨学金制度やカウンセリング窓口なども充実しており、留学生ひとりひとりを応援しようとする大学の思いが感じられます。
コミュニティカレッジからの編入システムや、大学付属の英語プログラムの活用も視野に入れながら、アパラチアン州立大学への留学にぜひチャレンジしてみてください!