人生の一大イベント!アメリカ大学の卒業式とは?

5~6月はアメリカの卒業シーズン。卒業式は学生やその家族にとって、人生における一大イベントです。卒業式の服装や儀式など、日本とはちょっと違ったアメリカの大学の卒業式についてご紹介します。

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アメリカ大学卒業式

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「卒業式」ってどれだけ大切?

日本の大学の卒業式は、学生生活の締めくくりとして人生の節目となるイベントですよね。アメリカの大学の卒業式も、祝うべきイベントに変わりはありませんが、卒業出来ることの意味が日本とは大きく違います。

アメリカでは、学力や経済的な問題で大学に進学しない・出来ない学生が多くいます。無事大学に入学出来たとしても、何らかの理由で卒業を迎えることなく「ドロップアウト(退学)」してしまう学生も少なくありません。18歳以上は大人として扱われ、学生の多くは奨学金を使って自分自身で授業料を賄っています。

こういった状況の中で無事に単位を取り終え、晴れて大学を卒業するということは、アメリカの学生にとって最も誇りに満ちた出来事なのです。

そのため、卒業式には両親のみならず祖父母や親戚、友人と多くの人を招待します。卒業式は屋外で行われることが多く、その雰囲気はまるでお祭り。会場のあちこちで「Congrats!」と書かれたバルーンが浮かび、卒業生の名前が書かれたプラカードを掲げている家族も。卒業証書受け取りになると、卒業生の名前を力一杯叫びながら、ホーンを吹き鳴らしてお祝いします。

卒業生に向けられた、「Congratulations!!」と共に、「I’m so proud of you!!」という言葉が、アメリカの卒業式の持つ意味をよく表しています。

卒業式の正装「アカデミックドレス」

アメリカ大学卒業式

卒業生の正装は「アカデミックドレス」と呼ばれる、ガウン・キャップ・タッセルの基本3点。アメリカでは前を閉じるタイプのガウンが主流です。これに、学校の名前が書かれたスカーフや、生花で作ったレイを首から下げることもあります。

キャップの板部分にはタッセルと呼ばれる房を留めます。人によってはこの板にデコレーションをして、ひと際目立つオリジナルキャップにすることも。

タッセルはスクールカラーや、学部を表す色になっています。私が卒業した学校では Humanity がネイビー、Biology がオレンジ、Media Communication 系の学部は紅白のタッセルでした。タッセルには卒業年度を表す数字のチャームが付いていて、卒業後も大切な記念として取っておきます。

大学院を卒業する場合は、ガウンの後ろに長いフードを垂らします。学位を重ねるごとに、アカデミックドレスはグレードアップしていくのですね。

「タッセル」の役割

タッセル

タッセルは卒業学部を表す以外にも、大切な役割があります。卒業式前にはタッセルは帽子の右側に垂らしておきます。卒業式の最後にはこのタッセルを左側に移動させ、それをもって正式な「卒業」とする儀式があります。

タッセルを右から左へ移動させる。ただそれだけのことですが、卒業生にとっては卒業を実感出来るもっとも大切な瞬間です。

この後、よくドラマや映画では卒業生が一斉に帽子を投げるシーンがありますよね。私の学校では、「誰の帽子か分からなくなるので、帽子投げ禁止!」という張り紙が、卒業生の椅子にしてありました(笑)。それでもやっぱり投げましたけどね。

アメリカ大学卒業式

日本の厳かな卒業式と違い、とても華やかなアメリカの卒業式。私自身、卒業式の日は本当に誇らしい気持ちでいっぱいでした。留学中にはつらいことや、挫けそうになることも沢山あります。でも、この日を迎えられることを励みに、乗り切ってくださいね!

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