スタンフォード大学留学ガイド|偏差値やランキング、学費・学部、著名な卒業生などを徹底解説!

スタンフォード大学(Stanford University)はアメリカ・カリフォルニア州にある私立大学で、世界で最も権威のある大学の一つです。大学ランキングでは世界トップランクの常連校で、アメリカ国内ではハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などと並び称されています。

数々の著名人がスタンフォード大学を卒業していますが、なかでも名だたる起業家たちを生み出してきたことで知られています。グーグル、ヒューレットパッカード、ナイキ、サンマイクロシステムズ、GAP、Firefox、ペイパル、ヤフーなどを創業したのもスタンフォード大学出身者たちです。

世界中から優秀な学生たちがスタンフォード大学入学を目指して出願してきます。合格をもらうには大変厳しい競争を勝ち抜かなくてはなりませんが、最初からあきらめることはありません。スタンフォード大学の入試で重視されるのは、総合的な資質とスタンフォード大学に「適した」学生かどうか、です。

ここではスタンフォード大学に興味がある人のために、大学の特徴や学部、学費、入学条件などをご紹介します。ぜひ参考にして、スタンフォード大学にチャレンジしてみてください。

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スタンフォード大学の基本情報

https://youtu.be/0qHWub21h5c

場所

スタンフォード大学はサンフランシスコから南に56キロほどの場所にある街、スタンフォードにあります。ここは名だたるIT企業が集まり、スタートアップの聖地でもあるシリコンバレーの中心部です。

観光の名所にもなっているメインキャンパスは33平方キロメートルの広さがあり、ひとつの大学でありながらツバルやナウルといった国よりもはるかに広大な敷地を持っています。

学部生のほぼ全員と大学院生の60%がキャンパスで生活しており、625以上の学生団体があります。学生同士が近いことから、スタンフォード内部だけで通用する「スタンフォード語」のようなものもあります。

学生数/留学生数

スタンフォード大学には約16,000人の学生が在籍しています。内訳は学部生が約7,000人、大学院生が約9,000人です。留学生数は約3,800人です。

卒業生

スタンフォード大学は21人のノーベル賞受賞者のほか、4人のピューリッツァー賞受賞者や、政治の世界においては第31代米国大統領ハーバート・フーバーをはじめ米国議会議員を多数輩出。30人の億万長者、17人の宇宙飛行士、18人のチューリング賞受賞者もいます。

スタンフォード大学のモットー

スタンフォード大学のモットーはドイツ語の名言「Die Luft der Freiheit weht(自由の風が吹く)」です。これは16世紀の人文主義者ウルリッヒ・フォン・ハッテンが残した言葉で、自由で多様な大学の気風をよく表しています。

起業家精神

スタンフォード大学は起業家教育を重視する大学として知られています。ナイキ、ネットフリックス、ヒューレット・パッカード、サン・マイクロシステムズ、インスタグラム、スナップチャット、ペイパル、ヤフーなどの名だたる企業がスタンフォード大学の卒業生や大学関連会社から生まれています

それらの企業は年間に合計で2兆7千億ドル以上の売上高をあげています。これは実に、世界第10位の経済規模に相当すると言われています。

この起業家精神のルーツは、第二次世界大戦後に学長がイノベーションを奨励したことにあります。スタンフォード大学を中心にイノベーションが推進されていくなか、シリコンバレーが形成されていきました。

スタンフォード大学卒業式でのスティーブ・ジョブズ氏のスピーチはいまや伝説ともなっています。ジョブズ氏がこのスピーチで語った言葉「ハングリーであれ、愚か者であれ(Stay hungry, stay foolish.)」は、スタンフォードの学生の起業家精神にふさわしいエールだったと言えます。

ジョブズ氏はスタンフォード大学の卒業生ではありませんが、大学からも近い距離にあるロスアルトスの自宅ガレージで、最初のアップルコンピュータを作ったという縁があります。

スポーツが盛ん

これまでに合計270個のオリンピックメダルを獲得するなど、学業の一方でスポーツでも実績をあげています。

スタンフォード大学のスポーツチームは「スタンフォード・カーディナル」と呼ばれており、全米大学スポーツで数々の優勝を勝ち取ってきました。カーディナルのキャップやスニーカーなどはおみやげグッズとしても人気があります。

スタンフォード大学の難易度

スタンフォード大学

Open by John Loo

偏差値/ランキング

スタンフォード大学のランキングはQS世界大学ランキング2022では3位、THE世界大学ランキングでは4位となっています。

アメリカの大学入試では試験による足切りがないため偏差値制度はありませんが、日本の高偏差値大学である東京大学が23位、京都大学が33位(いずれもQS)であることから、偏差値80以上を優に超える難易度であることがわかります。

合格率

スタンフォード大学の合格率は約4%です。全米で最も競争倍率の高い大学のひとつです。

2021年秋学期の合格者数は次の通り発表されています。

  • 出願数: 55,471
  • 合格者数: 2,190
  • 入学者数: 2,126
  • 外国人学生:12%、72か国
  • 男女比:女性51%、男性49%

スタンフォード大学の学部

スタンフォード大学

Stanford University, Palo Alto, California by Robbie Shade

すべての学部が世界中の学生たちの憧れではありますが、あえて人気の学部を挙げるとすれば、心理学、コンピュータサイエンス、工学部、生物学、経済学、認知科学、機械工学、人文科学、電気工学、政治学、行政学、国際関係などがあります。

学部課程のプログラム一覧

航空学・宇宙学
アフリカ・アフリカ系アメリカ人研究
アフリカ研究
アメリカ研究
人類学
応用物理学・工学物理学
考古学
建築デザイン
美術史
アートプラクティス
アジア系アメリカ人研究
大気・エネルギー
バイオエンジニアリング
生物学
バイオメカニカルエンジニアリング
バイオメディカル計算
化学工学
化学
チカナ/ラテンアメリカ研究
中国研究
土木・環境工学
古典学
コミュニケーション
地域保健・予防研究
比較文学
人種とエスニシティの比較研究
コンピュータサイエンス
クリエイティブ・ライティング
ダンス
民主主義、開発、法の支配
デジタル・ヒューマニティーズ
地球システム
東アジア研究
経済学
教育
電気工学
エネルギー資源工学
工学部物理学科
英語
環境システム工学
社会における倫理
ヨーロッパ研究
フェミニスト・ジェンダー・セクシュアリティ研究
歴史
芸術における栄誉
人間生物学
人権
イベリア・ラテンアメリカ文化
国際政策学
国際関係論
国際安全保障研究
映画・メディア研究
フランス語
地質学
地球物理学
ドイツ学
グローバル・スタディーズ
イラン研究
イタリア語
日本語
ユダヤ学
韓国語
実験動物学
ラテンアメリカ研究
言語学
経営科学・工学
機械工学
材料科学と工学
数理・計算科学
数学
機械工学
中世学
中近東の言語・文学・文化
現代言語学
現代思想・文学
音楽
音楽、科学、技術
ネイティブアメリカン研究
哲学
哲学・宗教学
物理学
政治学
ポルトガル語
プロダクトデザイン
心理学
公共政策
宗教学
科学技術と社会
スラブ語・スラブ文学
社会学
南アジア研究
スペイン語
統計学
サステナビリティ
シンボリックシステム
演劇・パフォーマンス研究
翻訳研究
都市研究

大学院課程の学部

スタンフォード大学の大学院課程には8つの学部(スクール)のもと、計89のプログラムが開講されています。

▼8つのスクール

  • 工学部
  • 人文科学部
  • 地球・エネルギー・環境科学研究科
  • 教育学研究科
  • 医学部
  • 法学部
  • ビジネススクール
  • 医学部バイオサイエンス学科

89のプログラムがこちらに細かく載っていますので、参考にしてみてください。

スタンフォード大学への留学を実現するには?

スタンフォード大学

Rodin Statues at Stanford University Campus by edward stojakovic

スタンフォード大学の選考方針

スタンフォード大学ではいろんな要素を総合的に判断する「ホリスティック選考(Holistic Admission)」を実施しています。出願書類のひとつひとつが全体の一部だという考え方です。

経歴、人生経験、学業成績、性格、知的貢献、考えや興味、出願者が大切に思っていることなどを幅広い提出物のなかから拾って判断していきます。

スタンフォード大学は公式に、「私たちは多様な経歴や経験、才能、学問的興味、そして世界の見方を持った学生を入学させることを目標としている」と発表しています。そして、その学生が「スタンフォード大学に来ることによって、一人の人間としてどのように成長し、貢献し、成功するか」さらには「スタンフォード大学が出願者によってどのように変わるか」を見極めたいとしています。

英語力

一般的にアメリカの大学は、留学生に英語テスト(TOEFL®、IELTSなど)の基準スコアをクリアしていることを求めています。しかし、スタンフォード大学の学部入学では英語テスト受験は義務付けていません。英語が流暢であることがそもそも必須条件だからです。

テストのスコア提出がなくても、他の出願書類(エッセイや願書など)で英語力は判断されると考えた方がいいでしょう。

優秀な学業成績

スタンフォード大学は「入学の第一の基準は学問的に優れていること」としています。評価で最も重要視されるのは高校の成績表です。

知的好奇心があるか

エッセイや推薦状から、その学生が知的な視野を広げることへの興味の程度を見られます。スタンフォード大学では「新入生セミナーで活発な議論を展開し、夕食の席でも会話を続けられるような好奇心と熱意を求める」としています。

課外活動

スタンフォード大学では、学生がこれまでに参加してきた課外活動の数ではなく、数が少なかったとしてもひとつひとつにどれだけ深く関わったかを重視するとしています。

スポーツで優秀な実績を残した学生ばかりが有利なのではなく、仕事やボランティア、家族間、クラブ、学校、コミュニティでどんな努力をどれだけ深く、惜しまず行ったかも大切です。

個性・背景

スタンフォード大学では学生それぞれの状況に細心の注意を払うことも明言しています。経歴、教育方針、仕事と家庭の事情などが考慮されます。

学部課程の入学条件

スタンフォード大学の学部課程では、次の書類で選考されます。詳しくは大学ホームページの新入生出願のページを参考にしてください)

  • 学校レポートとカウンセラーの推薦状
  • 正式な成績証明書または学業成績表
  • 教師2名からの推薦状
  • 成績表

なお、ACTまたはSATテストのスコアは現在、必須ではありません。(パンデミックの影響で受験機会が不公平なため)未提出だからといって、選考に不利になることはありません。

また、芸術系学部は作品提出が必要です。自分の志望する学部別に確認をしてください。

大学院課程の入学条件

大学院課程の入学条件はプログラムごとに異なります。大学ホームページからご確認ください。

大学院課程の入学条件

スタンフォード大学の学費

スタンフォード大学

American Hoover by John Loo

援助・奨学金

スタンフォード大学では米国内学生への学費援助は豊富ですが、留学生に対してはあまり枠がありません。援助が必要な留学生は入学願書にその旨を明記し、家庭の経済状況に基づいて、機関資金から援助が与えられる場合もあります。(入学申請時に学資援助への配慮を記載しなかった留学生は、学部生時代を通じてスタンフォード大学の援助に応募することはできません。)

日本からの留学生は日本政府や企業、財団などが実施している奨学金制度も活用してください。スタンフォードのようなトップ大学へ合格する学生については、奨学金を得られる可能性が高くなります。

▼奨学金制度の一例

学部課程の年間学費

(2021-22)*1ドル=113円計算
参照:Undergraduate budget

授業料55,473ドル
626万円
寮費/食費17,860ドル
201万円
学生費
*活動費、私書箱代、ヘルスケア代などを含む全学生共通の費用
2,010ドル
22万円
教材費1,305ドル
15万円
交遊費概算2,250ドル
25万円
合計78,898ドル
891万円

大学院課程の年間学費

大学院課程では学部ごとに授業料が異なります。志望学部の学費を公式ホームページから確認してください。

ここでは参考例としてMBAプログラムの学費をご紹介します。

(2021-22)*1ドル=113円計算
参照:Cost of Attendance MBA Program

授業料74,706ドル
844万円
滞在費34,806ドル
393万円
教材費1,695ドル
19万円
プログラム費900ドル
10万円
交通費969ドル
10万円
保険料6,192ドル
70万円
ヘルスケア代696ドル
8万円
合計119,964ドル
1355万円

スタンフォード大学への留学でイノベーションを起こそう

スタンフォード大学は、そのモットー「自由の風が吹く」の言葉のとおり、風通しがよく多様な気風の大学です。その気風と、卓越した起業家教育で世界の名だたる企業の創業者たちを世に送り出してきました。

学生たちはエリート意識よりも「何か面白いことをしたい」「ワクワクすることをして世界を驚かせたい」という気持ちを持っています。

大学入試は狭き門ですが、出願者を総合的に判断するスタンフォード大学の合否は誰にもわかりません。もしあなたも「面白いことをしたい」と思っている学生なら、スタンフォード大学にチャレンジしてみてください。

(留学プレス編集部)

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