「世界で最も住みやすい街ランキング」8位(※1)にランクインしている西オーストラリア州の州都パース。年間5万2000人以上の留学生が訪れる人気の街パースには1700人の日本人留学生も暮らしています(※2)。オーストラリアの他地域からの転入も多いというパースで、市民の方々に「この街のどこが好き?」と尋ねたら、一番聞かれた回答が「リラックスできること」でした。
他国から来る人を家族のように受け入れ、みんなが快適に暮らすことを選ぶパース。さっそくこの街を歩いてみましょう。
歴史的建物と近代建築が同居する街。
パース散策で最初に気付くのが「歴史」と「最新」の絶妙バランス。天然資源が豊富なパースは著しい経済発展を遂げるなか、新しく便利な都市機能を整える一方、古いものを大事にしてきた街なのです。
▼市中心部には煉瓦(れんが)づくりの建物と近代ビルディングが共存します。写真は大聖堂。
▼その大聖堂の隣には、モダンなデザインが目を引くパース市立図書館が。
▼目抜き通りには歴史を感じさせるカーティン大学シティキャンパス。
▼そんな街の一角、ふと見上げると中世ヨーロッパから抜け出たような出窓が。
▼治安が安定しているパースはぶらぶら歩きが気持ちいい。ちなみに、パースではほとんどの店の営業時間は平日17時まで。一見不便なようにも思えるが「必要以上の便利さはいらない」というのがパース市民の意志。家族や友人と語らったり、静かに読者をしたり、ゆっくり夕食をとるのがパース流。
▼日本食は人気があります。
▼夜はレンガ建築からこぼれる明かりが暖かい。その後ろには高層ビルが。
アフターファイブや週末はサクッと海へ。
海が好きな方はパースに向いています。なぜなら、パース市内から30分~1時間という近さでビーチが点在しているからです。
▼これで都心のど真ん中。豊かな緑のバックには海へと続くスワン川が流れる。
▼コテスロー・ビーチは市中心部からバスで30分。ほかにも沿岸に無数のビーチが広がる。
花や植物に癒されよう。
パースは一年中天気が良いことでも知られています。秋冬の気温は摂氏10度~20度、夏は30度~40度。だからいつも色鮮やかな花が咲き、目に優しい緑が青々と茂っているのです。
▼パースのバラは鮮やかなローズピンク。
▼『カンガルーの手のひら』という名前の植物。こんな形してるんだ!
▼明るい太陽のもと、木も花もワイルドに生い茂ります。
青空に向かって手足を伸ばそう。
パースの空は濃いブルー。思わず深呼吸したくなる、深い空はいつまでも見飽きません。
▼パース市民の憩いの公園『キングス・パーク』。
▼住宅街から青い空と海をのぞむ贅沢。
パースへ来たら夕暮れに浸るべし。
パースを訪れたら「必ず」夕陽が見える場所へでかけましょう。日中の深い青空が刻々と紫に染まっていく眺めはとても雄大。いろんな場所でいろんな夕暮れが見られるため、自分だけのお気に入りを見つけるのもオツなのでは?
▼先述のキングス・パークからシティを眺めてみよう。時間とともに変化する空の色と高層ビル群のライトが絶妙。
▼同じくキングス・パーク。青白い月が海を照らします。
▼海のサンセットもパース生活の醍醐味。コテスロー・ビーチの燃えるような夕焼け。
▼一方、こちらは市内から電車で一時間、港町フリーマントルの夕焼け。紫に染まる地平線が神秘的。
▼戦争慰霊碑を包みこむ夕暮れ。
▼サバンナを思わせる瞬間にも出会える。
交通ストレスなし!暮らしやすいバスと電車。
コンパクトにまとまったパースはとても動きやすい街。初めての留学でもわかりやすく、迷子率は極めて低いそう。
▼パース市民の鉄道「トランスパース」。清潔で時間にも正確。
▼電車に乗るには交通用プリペイドカードが便利。自販機で簡単に買える。
▼空港からは市内への巡回バスがある。ちなみに、このバスとは異なるが、パース市内の一定地域ではバス料金は乗り放題(無料)だ。
番外編:動物も見たいあなたへ。
ここはオーストラリア。市内には気軽に行ける「パース動物園」があるほか、郊外には動物の自然な姿が見られる「カバシャム・ワイルドライフパーク」もあります。コアラやウォンバット、エミューなどオーストラリアならではの動物たちに出会えます。
もっと身近に動物に会いたい方はキングスパークへ。野生のカンガルーや多彩なバードたちが迎えてくれます。学校帰りのご挨拶に行ってみては?
▼カンガルーの赤ちゃんがお母さんのおっぱいを飲む
▼ウォンバットの魅力はそのお尻。
▼キングス・パークではや生カンガルーや色彩豊かな鳥たちに出会える。
いかがでしたか?都会があり、リゾートもある。歴史があり、最新もある。そんなバランスの良さが日本人留学生の心をつかんで離さないのでしょう。
次回は、パースの学校編。語学学校から専門学校、大学までさまざまな学校が留学生を受け入れています。教育の質を高く保つために極めて厳しい法律を定めている国オーストラリアでは、充実した設備と厳選された指導者たちがそろっています。
(※1:英経済誌「エコノミスト」の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」調べ。)
(※2:StudyPerth 調べ。2014年統計。学生ビザ・ノービザ・ワーキングホリデービザ滞在者を含む。)
取材協力:西オーストラリア州政府
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文: 若松千枝加(留学プレス編集長・留学ジャーナリスト)
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