アメリカでカレッジから大学編入を志す留学生にとって、成績は最も気になることのひとつ。希望の大学へ進学するためにはできるだけ良い成績を修めたいものです。
本記事では、第二外国語の英語で授業を受け、試験や課題に臨む留学生がカレッジで「A」をとるために知っておきたいヒントや勉強方法についてご紹介していきます。
筆者:Saito Akane(アメリカ留学生)
\あなたに合った大学はどこ?/
《無料》国内外の専門留学会社から届きます!
なぜAの成績が大事なのか
そもそもAとは何のことでしょうか。Aとは成績を表しています。AのほかにもB・C・D・Fと5種類あり、Aがもっともいい成績ということになります。学校によってはA+などがつくこともあります。
A-Dまではそのクラスの単位を取得できたことになりますが、Fはその授業の単位を取得できたことにはならず、もう一度次の学期で取り直さなくてはなりません。
このアルファベットの成績はとても大切です。この成績によってカレッジに通っている編入希望の学生は進路が決まるからです。
カレッジ卒業後、大学に編入したい学生は願書に自分の成績を送付しなければなりません。その成績はこのアルファベットを数字に換算したものが基準になります。
すべての授業でDの成績を取っていると卒業自体はできますが、大学編入は難しくなります。Aを取るということはとても大切なことなのです。
情報収集はアプリやネットで
教授の中には留学生が嫌いな人や、絶対にAをあげないと決めている人も稀にいます。そこで、情報収集に大切なのが教授の評判について書いてあるアプリもしくはネットのサイト。そこには、どうやったらその授業でAをとれるか、その教授はAをくれるのか、などその教授の授業を取った人の感想が書いてあります。
その科目はとりたい科目なのか?
どの教科を取るかというのもポイントになります。たとえば、授業の名前が自分の興味のある分野だからと、その授業を取り、いざ勉強を始めるとまったく違う分野という場合があります。授業名を日本語へとストレートに訳してその科目を取ると実はアメリカでは全く違う範囲のことを指していることがあります。
なにか授業を取ろうかと思ったときは、一度You Tubeなどで検索し、本当にその授業が自分の興味のある分野なのか確かめてみると良いでしょう。
どのくらいの勉強量が必要なのか
留学生だから、Aを取るのは難しいんじゃないか。そんなことはまずありません。自分でしっかりとした勉強法を確立し、努力をすれば必ずAを取ることができます。
まずは、予習をしましょう。どうしてもネイティブと一緒に受ける授業では英語がハンデになります。授業の前日に教科書を読むなど、先取り学習することで、授業中の理解度が高まり、余裕ができ、発表することもできます。
次に、復習。授業後の復習は欠かせません。私のお勧めは、ノートを作り直すことです。どうしても、授業中は聞くことでいっぱいになってしまいます。授業中に取るノートはメモ程度で、復習時にノートを作り直しそれをテスト勉強の時に活用することで、効率のいい勉強を行うことができます。復習は学校の図書館で空き時間に行うことをお勧めします。
▼私が日頃使用しているノート。まずはどんどんメモをとります。
▼復習のときにきちんと作り直します。
最後に宿題についてです。カレッジでの勉強は授業で何か学ぶというよりも自己学習もしくはグループワークの方が多いです。そこで大切なのが提出物です。しっかりと授業に参加しているということをアピールするためにも、個人やグループワークでのレポート、研究発表のための入念な下準備は必須です。確かに大変ですが、時間をかけて人一番努力することで、目に見えた結果がついてくるのがこれらの良い点です。
▼グループ発表の時に作った自作のポスター
効果的な勉強方法
ここでは効果的な4つの勉強方法をご紹介します。
1つ目は授業中内容をレコードすることです。ビデオをとるという人もいましたが、撮られるのが嫌いな教授もいるので、音声レコードの方をお勧めします。授業中に録音し、復習のノートを作りながら、聞き取れなかった部分をレコードで聞き直す。誰でも実践できることなので、これが第一歩です。
2つ目は学校内にいる家庭教師のような役割を担っている人たちに会いに行くことです。教授の説明の仕方がどうしても理解できない時や、ホームワークが理解できず助けが必要な時、エッセイの文法チェックなど幅広くカバーしています。しかも、学校内なので、お金が発生することはありません。
3つ目は積極的に教授と会う予約をすることです。たとえば、授業中の質問、テストの間違った場所の解説、テスト前の質問の受付などを行ってくれます。2つ目よりもいい点は、自分の受けている教授との一対一の勉強になるので、テストやその授業でのAを取りやすい勉強方法を学ぶことができます。
4つ目は音読をすることです。英語の授業を取ると教授から読書をすることを勧められますが、私は読書よりも音読をお勧めします。
音読することで、正しい発音、新しい単語・文法の獲得、などの効果が期待できます。なんとなく授業からかけ離れて聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。授業中に問題文を読むように指名されることもありますし、テストに大きな影響を与えるのです。
当たり前ですが、テストを受けるとき問題文もなにもかもが英語で書かれています。問題文が読めなくては元も子もありません。また、確実に早く文を読めるようになることで落ち着いて、問題を解く時間を長く確保することができます。
ここまで話したように、カレッジでAを取るということは大事なことです。そして、アメリカでネイティブと一緒に授業を受けてAをゲットするのは厳しい話のように聞こえますが、しっかりとした自分オリジナルの勉強方法を確立することと、後ろに引かず、積極的にわからないことはわからないと教授もしくは、学校内のシステムを使用し問題を解決すればさほど難しくはありません。
Aをとれるのかどうか不安な気持ちもあるでしょう。しかし、あまり先のことを考えすぎず一歩一歩できることを行っていくことがAをとれる近道なのです。