Fashion Institute of Technology (FIT) by ajay_suresh
1994年に設立された「ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)」は、ニューヨークの中心地・マンハッタンにあるファッションを専門に学べる大学です。世界でも有数のファッション大学のひとつで、世界中から留学生が訪れています。
ファッションだけでなくさまざまなデザインやアート、ファッションビジネスといった幅広い分野のプログラムに定評があります。
この記事では、ニューヨーク州立ファッション工科大学への留学を考えている方のために、FITの魅力や留学に必要な学力レベルや書類、費用などについて詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです!
留学の費用や専攻、入学方法は?
ファッションひとつとっても、大学から専門学校まで世界には多彩な学校があります。専攻もデザインからジャーナリズム、マーケティングまでさまざまです。
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ニューヨーク州立ファッション工科大学の魅力
ニューヨーク州立ファッション工科大学(Fashion Institute of Technology)は通称FIT(エフ・アイ・ティー)と呼ばれる4年制の公立大学です。64校からなるニューヨーク州立大学(通称:SUNY)の代表校のひとつで、国際的にも高く評価されているのが大きな特徴です。
世界をリードする最新ファッションを学べる
「ファッション」とひと口に言っても学科の種類は幅広く、洋服や靴、コスメのほか、インテリア、アクセサリー、アートや写真、さらにはマーケティングやファッションビジネスについても学ぶことができます。全米でも唯一の、おもちゃを専門に扱うトイ専攻があるのも特徴的でしょう。
ニューヨーク州立ファッション工科大学の魅力は、何と言っても個性的でおしゃれな仲間たちと一緒に、多彩なジャンルのファッションやアートについて学べる点でしょう。校舎があるのはアメリカ最大の都市ニューヨークの中心地、マンハッタンのチェルシーです。
世界から将来のファッション界を担う若者たちが集まり切磋琢磨する学校で、最新のファッションや高い技術に触れることができます。ファッション専門の大学ということで、業界に関する人脈作りができるのも魅力のひとつですね。著名人も多く輩出しており、カルバン・クラインを始めとした名だたる卒業生たちが世界で活躍しています。
業界屈指の名門校なのに学費がお得!
ニューヨーク州立ファッション工科大学は公立大学のため、ファッション・デザイン系の大学としては珍しく、比較的安い学費で通うことができます。
物価の高いニューヨークの中心地にありながら、公立校の授業料で質の高い教育を受けられることも、ニューヨーク州立ファッション工科大学が高い人気を誇る理由のひとつとなっています。
具体的な費用については後述していきます。
都会で最新の文化や娯楽が味わえる!
大学があるのは世界有数の大都市・ニューヨークの中でも中心地といわれるマンハッタンのチェルシーというエリアです。
チェルシーはアーティストが多く集まる町として有名で、近隣にはギャラリーやインテリアショップが散見されます。ニューヨークでもっとも人通りが多いといわれるタイムズスクエアにも徒歩で行くことができ、世界でも最先端のあらゆる文化や娯楽に囲まれて暮らすことができます。
学校の近くには飲食店やスーパーなども立ち並び、生活しやすい便利な立地です。
ニューヨーク州立ファッション工科大学への留学に必要なもの
ニューヨーク州立ファッション工科大学の学生の10%以上は、海外からの留学生です。グローバルな校風でさまざまな国の学生と触れ合うことができるため、人生の知見を広げる機会としては最適です。
この章では、実際に留学するために必要なものをご紹介していきます。なお、必要なものは後から変更や追加される可能性がありますので、必ず公式サイトなどで最新情報をご確認の上、ご準備ください。
留学に必要な学力はどのくらい?
ニューヨーク州立ファッション工科大学では、受験に際してGPA値を記載した成績証明書の提出が義務付けられています。GPAとは全米共通の高校時の成績平均値のことで、多くの大学が受験者の成績を測る目安としています。
ニューヨーク州立ファッション工科大学合格者のGPA平均値は3.60(4段階評価中)、2020年度の新入生合格率は59%でした。
日本から留学を希望する場合には、WESを利用することで日本の高校の成績をGPA値に変換することが可能です。
必要な英語スコアの最低ラインは?
ニューヨーク州立ファッション工科大学では、留学に必要な英語スコアの基準が定められています。
・TOEFL(r) IBT 80~
・IELTS 6.5、PTE 53~
・Duolingo English Test 105~
授業ではファッション用語やビジネス用語といった専門的な単語もよく出てくるため、前提として英語力は比較的高いレベルが求められる傾向にあります。
エッセイやポートフォリオも合格を左右する
ファッション大学ということもあり、合格を左右するのは成績だけではありません。
GPAが入学者平均値に届いていなかったとしても、エッセイの得点が高ければ合格がもらえる場合も少なくありません。また、デザイン系の学部であれば、自分の作品を評価してもらうためのポートフォリオは必須となっています。
合格したら学生ビザを申請
合格が確定し入学を決めたらF-1ビザを取得しましょう。残高証明書はビザの取得に必要な書類です。入学するコースに必要な残高目安を確認して用意しましょう。
ニューヨーク州立ファッション工科大学のコース・クラス・学費について
The Museum at FIT by ajay_suresh
こちらの章では、ニューヨーク州立ファッション工科大学で学べるコースと、学部や学科について解説します。
学年によって決まる4つのコース
ニューヨーク州立ファッション工科大学で受講できるコースは以下の4つに分かれています。
・Associate(アソシエイト)
準学士コース。短期大学や、4年制大学の1・2年にあたるコースです。学部によっては1年のみのコースの場合もあります。
・Bachelor(バチェラー)
学士号コース。4年制大学卒業に相当するコースです。
・Master(マスター)
修士号コース。大学院にあたるコースで、Graduateとも呼ばれています。
・Certificate(サーティフィケイト)
フルタイムの正規学生ではなく、パートタイムで受講でき、修了すると証明書がもらえるコースです。受験は不要で、数か月以内の短期留学生に向けたプログラムとなっています。
デザインからビジネスまで幅広い学部専攻
ニューヨーク州立ファッション工科大学には30近くの学部があり、専門分野は多岐にわたります。
内訳はファッションやインテリア、アクセサリー、トイなどのデザイン系学部と、広告やマーケティング、マネージメントといったファッションビジネス系の学部に大きく分けられています。
また、ファッションだけでなくグラフィックアートやフォトグラフィ、イラストやアニメといったクリエイティブ分野・芸術分野の魅力的な学部もたくさんあります。
学費は年間およそ238万円から
授業料は、コースによって以下の料金がかかります。(参考:Tuition and Fees)
・Associate(1~2年生):7,935ドル/1学期
・Bachelor(3~4年生):10,846ドル/1学期
・Master / Graduate(大学院生):11,793ドル/1学期
大学は2学期制のため、1年で1学期×2の授業料がかかります。
ニューヨーク州立ファッション工科大学は州立大学のため、ニューヨーク州の住民と外部の住民で学費が異なります。留学生は州民と比べると3倍ほどの料金になります。
それでも、ニューヨークにある他の私立美大などと比べるとFITは1/4くらいの費用で済みます。ふつう、トップランクの美術大学になればなるほど学費は高くなるので、FITほどの名門校でこのリーズナブルな学費というのは破格と言ってもいいでしょう。
学生寮
大学近辺にいくつかの学生寮があります。家賃の高いニューヨークですが、学生寮なら比較的リーズナブルに住むことができます。安いプランだと1学期118万円ほど(食事つき)からあります。
いろんな寮がありますので、興味がある人は寮の紹介ページや寮別料金ページも参考にしてみてくださいね。
ファッションを学ぶならFIT、ニューヨーク州立ファッション工科大学へ!
ニューヨーク州立ファッション工科大学は、ファッションを学びたい人なら誰もが聞いたことのある有名大学のひとつです。
ファッション大学とありますが、専門分野は多岐にわたり、デザイン・アート・イラスト・マーケティング・ファッションビジネスと幅広いのが特徴。公立大学のため、授業料が比較的安めなのも魅力です。
講師陣は卒業後すぐ即戦力になれるような実用重視のプログラムを心がけています。その意味でも、ファッションやアートの分野で確かな実力を身に着けたい学生の多くが、進学先として一度は検討していると思われます。
ファッションや美術に興味がある方は、ニューヨーク州立ファッション工科大学を選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか?
(留学プレス編集部)