雄大な自然、リゾート地ならではのリラックスした雰囲気と活気溢れるホノルル市街。自然と都市が融合し、オンオフ共にバランスのとれたハワイは留学先として人気の高いエリアです。
またコロナ禍以前において、ハワイを訪れる観光客はアメリカ本土に次いで多いのが日本人。現地の人々は日本人に慣れているため、初めての留学先としてもオススメです。
旅行で訪れた人なら分かると思いますが、島であるハワイはアメリカ本土から遠く物価は少々高め。留学するとなれば生活費や学費などが気になるところです。
実際、ハワイ留学の費用はどのくらいなのでしょうか。この記事では短期〜長期まで、ハワイへ留学する場合の費用について期間別にご紹介します。
ハワイ留学に興味が湧いたら
ハワイ留学の費用、内訳は?
留学に必要な費用には、学校の授業料のほか、現地までの渡航費や生活費、学校生活に必要なものなどさまざまなものがあります。留学に必要な費用項目についてみていきましょう。
授業料
留学費用で大きな部分を占めるのが授業料です。
授業料で確認しておきたいことは
- 提示されている費用が純粋に授業料だけなのか
- 入学申請費用や教材費など、必要なほかの諸費用も含まれているか
ということです。
授業料の一例をみてみましょう。
【授業料の例:6ヶ月の語学留学の場合】
項目 | 費用 | 日本円換算 (1ドル=108円の場合) |
入学金 | 150ドル | 16,200円 |
教材費 | 200ドル | 21,600円 |
授業料 | 7,000 〜9,000ドル | 756,000 〜972,000円 |
合計 | 7,350 ~9,350ドル | 793,800円 〜1,009,800円 |
上記以外にも、エクスカーションなどがあればその費用などが含まれているか、もしくは別途なのか。授業料に含まれる費用の範囲をしっかり確認しましょう。
航空券・渡航関連費
渡航するために必ず必要な航空券。2021年4月現在では往復13万円前後から出ていますが、定価で購入する以外は時期や年によって航空券の価格は変動します。
航空券は早く予約すればするほど安く購入できるという訳ではありません。航空券の価格は状況によって常に変動していまのすで、航空券購入比較サイトなどでチェックしておくといいでしょう。
現状はコロナ禍で航空各社の収益が悪化しており、以前のような格安便は減少傾向にあります。
航空券は出発日が決まっているタイプと、搭乗区間のみ予約をし日程を決めずに購入可能なオープン券があります。復路の変更が可能な航空券はオープン券です。
国際線航空券購入時にはパスポートNo.が必要になりますので、留学中にパスポートの期限が切れないかも合わせて確認をしておきましょう。パスポートの更新が必要であれば、その費用もかかります。
またハワイを含むアメリカに行く場合は、「ESTA」と呼ばれる電子渡航認証システムの申請も忘れずに行いましょう。ESTAの申請には14ドルが必要です。
そのほかコロナ禍の現在、ハワイへの渡航にはPCR検査を受けコロナウィルス陰性の証明書の提示が求められています。PCR検査費用は医療期間によってまちまちですが、3万〜5万程度のところが多くなっています。
ハワイへの渡航については、ハワイ州観光局のホームページにまとめられていますので、参照してください。
【渡航費関連】
項目 | 費用(1ドル=108円の場合) |
航空券 | 130,000円前後~ (2021年4月現在) |
ESTA | 14ドル(1,512円) |
パスポート | 11,000円(10年) |
PCR検査 | 30,000円〜50,000円前後 ※医療機関による |
滞在費・生活費
留学が短期であればそれほどかかりませんが、長期になると留学費用のうち比率が大きくなるのが滞在費です。
留学プランに滞在費用が含まれている場合は、滞在方法が「ホームステイ」なのか「ホテル」または「寮」なのかで、食事・光熱費など必要な費用が異なります。
そのほかスマホ代や交通費、日差しの強いハワイではスキンケア用品なども欠かせません。
交通費など「毎日かかるもの」とスマホ代など「月単位」でかかるものを分けて考え、滞在スタイルに合わせて
(1日に必要な額×滞在日数分)+(毎月かかる額+滞在月数分)
を計算してみましょう。
エージェント費用
留学を手配する方法は、「自己手配」「エージェントに依頼」などがありますが、エージェントを利用する場合は手数料などが必要なケースも。「トータル金額の◯%」のように手続き費用が必要な場合や、現地サポート費用などのオプションもあります。
どこまでサポートを頼むのかによってエージェント費用が変わってくるので、しっかり確認しておきましょう。
ビザや保険などの諸費用
週18時間以上授業を受ける場合は、1週間の短期留学であっても学生ビザの申請が必要です。ビザ申請の際は残高証明書やSNSの書き込みにも注意しましょう。
また学生ビザの申請にあたっては、SEVISと呼ばれる留学生などの管理を強化するためのシステム費用も必要になります。SEVIS とは”Student and Exchange Visitor Information System”の略で、アメリカでの2001年の同時多発テロ後に入国管理を強化するためにつくられたオンラインシステム。
「家族が既にアメリカにいる」など対象外のケースもありますので、詳しくは米国大使館・領事館のサイトで確認してください。
【非移民ビザ】https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/nonimmigrant-visas-ja/
【SEVIS】https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/nonimmigrant-visas-ja/sevis-fee-ja/
また忘れてならないのが保険です。現地で病気になった場合、日本の保険証サービスのようなものはなく、全額負担となってしまいます。アメリカの医療費は高額なので必ず入るようにしましょう。そのほかにも保険では遺失物や飛行機トラブルなど、加入する保険の種類によって幅広い補償をしてくれるものがあります。
【諸費用関連】
項目 | 費用(1ドル=108円の場合) |
学生(F-1)ビザ | 160ドル (17,280円) |
SEVIS管理費 | 350ドル (37,800円) |
保険 (3ヶ月の場合) | 5~7万円 |
ハワイ留学の費用、短期〜長期はどれくらい?
それでは具体的にハワイ留学の全体の費用がどれくらいになるのか、期間別に見ていきましょう。
2週間の場合は20万〜40万前後
2週間程度の短期留学の場合、20〜30万円程度が相場になります。大手語学学校のイーエフ(EF Education First)の例を見てみましょう。
下記のプランの場合、交通費や航空券・保険・小遣いを含めると30〜40万円前後になります。2週間程度の留学の場合は、授業料が全体に占める割合が大きいので、授業料が全体の留学予算に大きく響きます。
【EFホノルル校2週間プランの場合】
費用 | 149,800円~(ジェネラルコース) |
滞在方法 | ホームステイ |
費用に含むもの | プログラム費用、授業料、食費、滞在費等 |
費用に含まないもの | 航空券、海外旅行保険料等 |
2〜3ヶ月の場合は70〜110万前後
ビザが不要となる90日以内の2〜3ヶ月の留学を希望する人も多いでしょう(週に18時間以上授業がある場合は、90日以内の滞在でもビザが必要)。この場合、全体予算は70〜110万円前後が目安となります。3ヶ月の費用例をみてみましょう。下記のケースでは、渡航費、個人的に必要な費用などを含めると、約100〜110万円前後となります。
【グローバルビレッジハワイ校 12週間プランの場合】
費用 | 約707,184円(1ドル=108円) |
滞在方法 | ホームステイ |
費用に含むもの | プログラム費用、授業料、食費(1日2食)、滞在費、教材設備費、ホームステイ手配費 |
費用に含まないもの | 航空券、海外旅行保険料等 |
1年の場合は250〜450万円前後
1年の長期留学の場合、プログラムによって授業料に大きく差がありますが、およそ250〜450万円の費用感です。どんなプログラムに申し込むかによって、費用に倍近い差が生じます。
また1年間過ごすということは、生活費などもそれなりに必要になります。1年という長期間であれば、ハワイならではのヨガやサーフィンなどを組み込んでもいいかもしれませんね。
【EFホノルル校48週間プランの場合】
費用 | 3,755,200円~ |
滞在方法 | ホームステイ・学生寮 |
費用に含むもの | プログラム費用、授業料、食費、滞在費等 |
費用に含まないもの | 航空券、海外旅行保険料等 |
ハワイ留学で節約する方法をチェック!
あこがれのハワイ留学、使うところはしっかり使っても、セーブできるところは節約したいもの。ハワイ留学で費用を節約するポイントをまとめました。
滞在はホームステイがおすすめ!
まずハワイ留学で節約できるポイントが、生活のベースとなる滞在方法です。滞在方法にはホテル・学生寮・ホームステイ・シェアハウスなどがありますが、節約におすすめなのはホームステイ。価格表を見ると一見高そうに見えますが、食事代が含まれていることがポイントです。
食事は無し・二食・三食から選べますので、自分の好みで調整できるのもいいですね。
海外生活にある程度慣れている人であれば、ハワイ生活を満喫できるルームシェアもおすすめ。郊外であれば費用が抑えられます。
ベストなタイミングで航空券をゲット
航空券は時期によって価格が変わります。予約するタイミングによっては数万円〜10万円以上の差が生じる場合も。人の移動が多い長期休暇期間やゴールデンウィーク、お正月やクリスマス時期は航空券の値段があがりますので、できるだけこの時期の飛行機は避けましょう。
航空券比較サイトなどでは、希望路線の価格が下がったらメールでお知らせしてくれるウォッチ機能もありますので、登録しておくことをおすすめします。
食費はなるべく自炊する
短期の場合はあまり変わりませんが、中〜長期の留学の場合は留学費用に占める割合が高くなります。ハワイの外食は比較的高額なので、ホームステイ以外の滞在方法の場合は自炊を心がけるだけでも節約になります。
小腹がすいた時のために、かさばらないお茶漬けやふりかけなどを日本から持参するのもいいでしょう。
ハワイの留学費用をしっかり抑えて、納得の留学先を選ぼう
リラックスムードのハワイは自然とスピリチュアルなエネルギーに溢れる場所。加えてアメリカ都市部のエネルギッシュさも感じることができ、留学先として大きな魅力があります。
短期の場合は30万前後〜、長期の場合で数百万円の留学費用がかかりますが、大切なことは「自分が留学に何を望むか」を大切にすること。
学校選びや生活スタイルなど、こだわりポイントの費用はあまり削らず、それ以外の要素の費用を節約することで満足度の高い留学生活になるはずです。