スペイン留学を検討する際、みなさんはどの街に留学したいですか?留学先としてよく耳にする街はマドリッド、バルセロナ、サラマンカなどですが、スペインにはこれら以外にも魅力的な場所がたくさんあります。今回は、何を基準にして留学先の街を選ぶか、筆者の経験も交えてお伝えしたいと思います。
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\スペイン留学に興味が湧いたら/
どの街を選ぶかによって経験できることが変わる
マドリッドやバルセロナなどの大都市、アリカンテなどの地中海沿岸都市、異国情緒の漂うグラナダがある南部地方など、どの街を選んだかによって経験できることも変わってきます。まずは、語学以外に自分が現地で何を学びたいのか、どんな経験をしたいのかを考えてみるといいでしょう。
例えば、フラメンコを学びたい場合はグラナダやセビージャなどの南部地方、多くの芸術作品や国際都市の空気に触れたい場合はマドリッドやバルセロナ、多くの外国人と交流したい場合は各国からの留学生が集まるサラマンカ、といった具合です。
▼国際都市マドリッド
大都市と小都市、それぞれのメリットとデメリット
滞在する都市によって、生活面にも大きな違いがあります。大都市にはレストランや店が多く交通網も発達しているため、便利で生活しやすいといえるでしょう。また、流行の最先端が集う場所でもあるので、展覧会やイベント、流行りの店に出向けるなど、刺激の多い生活が送れるでしょう。ただし、物価が高い、治安が良くないといったデメリットもあります。
一方、小都市には大都市のような刺激的な生活や交通の利便性は期待できません。その反面、落ち着いた生活ができたり、多くの自然や人に触れ合えたりできます。また、物価も安いため、お金の工面には困らないこともメリットの一つでしょう。
筆者はどのようにして選んだか
筆者は学生時代、北部のアストゥリアス地方、オビエドに留学していました。小さな町で自然も多く、毎日のんびりと暮らしていました。
この地に決めたポイントは、(1)なまりの少ないスペイン語が話されている地域であること、(2)治安が良いこと、(3)日本の気候とよく似ていること(四季があり比較的雨もよく降る)、(4)日本人留学生が少ないこと、(5)落ち着いて暮らせること、でした。
生活費も安かったため、お金の面でもあまり苦労しませんでした。そして、日本人がほとんどいない町だったので、顔を覚えてもらいやすく、すぐに友達もでき、その関係は今でも続いています。また、山間の中にある小さな町のため自然が多く、空気もおいしかったのが印象的でした。しかし、町の規模が小さいため、毎回同じバルやカフェに行ったりするなど、遊びに行く場所も決まっていました。また、南部への旅行の際は多くの時間とお金がかかってしまいました。
▼筆者の留学先だったアストゥリアス地方
旅行ガイドなどを参考にすると、現地での生活がよりイメージできます。スペインで何をしたいか、どんな生活を送りたいかをじっくり考え、貴重な留学経験を有意義なものにしてください。