ほとんどの留学生は留学してから気づくことが多い「留学先での恥」。これを読んでくれている意識の高い読者の方には、日本にいらっしゃるうちから、ぜひこれらを知っていただき、準備しておくことをオススメします。必ず役立ちます。
さあ、『知らないと恥をかく!』って、それは一体何だと思いますか?
英単語ですか?フレーズですか?確かにこれらも重要ですね。
でも、実際の留学生たち感想とはちょっと違います。私は、多くの留学生から次のようなことをよく聞かされます。「留学してみて、初めて自分が、いかに●●について知らない、ということを気づかされた」
はい。それでは勿体ぶらずに答えを述べます。
それは日本です。日本について、なのです。
これを聞いてどう思いますか?「日本についてなら充分知っているよ!」なんて思った方もいるかもしれませんね。あるいは、これだけではピンとこない方もいるかもしれません。
日本にはどんな国民の休日があるの?
海外に行くと、想像以上に日本についてよく聞かれるのです。それは授業の中であったり、何気ない友人との会話の中であったり。日本の言語、習慣、宗教、経済や社会問題と実にさまざまです。
多くの日本人留学生は、ここで改めて日本について知らない自分に気づくんです。「わたしってこんなに日本について知らなかったのか!」と。
たとえば、留学先で友人から「What are the national holidays in Japan?(日本にはどんな国民の休日があるの?)」と聞かれたら、何と答えますか?また、なぜその日が休日なのか英語で説明できますか?
“体育の日(Health-Sports Day)”を例に挙げますね。相手から、「なんでその日が休日なの?」といわれたら何と答えますか?
別の例として「What is the population of Japan?(日本にはどれくらいの人が住んでいますか?)」と聞かれたら?意外とすぐに答えられる人は少ないのではないでしょうか。日本で生活をしていると、日本のことについて、あらためて考えることも少ないからです。
そもそも日本語では答えられることであっても、語学力不足ゆえに答えられないケースもあると思います。しかし語学力不足であろうとなかろうと、相手からすると「自分の国についても知らない人だ」という印象を与えてしまうこともあるんです。
ですから、できれば日本にいるうちから、ある程度日本について説明できる表現などを覚えていくことをオススメします。また、それについての自分の意見も言えるようにしておけば、さらに良いと思います。
日本の何を知ればいい?
では具体的に、日本について説明するといっても何をどのように勉強すればいいのか、ピンと来ない人もいると思いますので、参考例を挙げておきましょう。
たとえば、書店にいくと、外国語で日本を紹介するような類の本もいろいろ出ていますね。 それを参考にしましょう。それらの本は、大概、外国人の方が日本について質問しそうな内容がまとまっています。実際に書店に足を運ばれ、ご自分に合った興味の持てそうな本を1冊購入してみましょう。そしてその本は留学先にも持参されることをお勧めします。必ず重宝しますよ。
気合を入れて勉強する必要はありませんが、本をめくってみてご自分が興味のある分野から勉強してみるのが良いでしょう。「なるほど~そうだったのかあ」と思える内容であれば、自分自身も興味深く覚えることができるはずです。面白いことに、勉強してみると今まで知らなかった日本を知ることが出来ます。ぜひ、留学前には、日本についての勉強をしておかれることを提案したいと思います。
文:本橋幸夫(留学・キャリアコンサルタント)
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