1868年創立のカリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkekey)は、世界大学ランキング7位という高いアカデミックレベルを誇る人気の州立大学。10のキャンパスからなるカリフォルニア大学のなかでも知名度は高く、州立大学ということで学生の多くはカリフォルニア州民です。
留学生にとってカリフォルニア大学バークレー校への留学はかなりの競争率ですが、決して入学できないわけではありません。この記事ではカリフォルニア大学バークレー校の特徴と留学情報についてご紹介します。
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カルフォルニア大学バークレー校の特徴
2021年の世界大学格付け7位にランクイン!カリフォルニア大学バークレー校の基本についてみていきましょう。

1868年創立、パブリックアイビーの一校
1868年のカリフォルニア大学バークレー校は、ロサンゼルス校やデービス校など10校からなる州立大学群『カリフォルニア大学』群のひとつ。私立大学の伝統校群には『アイビーリーグ』がありますが、州立大学であるカリフォルニア大学バークレー校はアメリカの名門州立大学の総称『パブリックアイビー』の一校です。
州立大学であるためカリフォルニア州民が優先的に選抜され、合格者の8割以上はカリフォルニア出身者。大学で3万人以上、大学院1万人以上の学生数を誇る大規模校で、英語学や心理学、分子生物学、工学、コンピュータサイエンスなどの分野の人気があります。
アメリカのデジタル産業の聖地シリコンバレーに隣接していることからIT系企業などが出資した最先端テクノロジーの研究・開発が行われるなど学術環境は恵まれており、多くのノーベル賞受賞者を輩出しています。
一方で若手助手の授業が多く、学生と教授との直接のコミュニケーションはなかなか難しいとされています。
世界大学ランキング7位!ノーベル賞受賞者も多数排出
アメリカの大学は日本の大学と異なり偏差値で難易度を測ることはしていません。偏差値の代わりに難易度の指標となるのが世界大学ランキングです。
イギリスの高等教育情報誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education、通称THE)」の世界の大学格付けランキング(2021)によると、6位のケンブリッジに次いで7位にランクイン。アイビーリーグのエール大学(同8位)、プリンストン大学(同9位)などより上位に評価されており、公立大学のランキングではトップにランクインしています。
カリフォルニア大学バークレー校は物理学・化学・経済学など13の分野・184の学部から350以上の学士・修士・博士号を取得することが可能。31ものノーベル賞受賞者を輩出していることが、そのアカデミックレベルの高さを物語っています。
また学業だけでなくスポーツも盛んで、多くのオリンピアンやアスリートなどを生み出しており、117人のオリンピック金メダリストを輩出しています。
バークレーはサンフランシスコから車で約30分
カリフォルニア大学バークレー校はアメリカ西海岸・カリフォルニア州サンフランシスコの東に位置するバークレー市(人口約50万人)にあります。ライトレールに乗ればサンフランシスコへの移動も簡単で車でも30分ほど。
街の至るところに芸術と文化がただよい公共交通機関も整備されているバークレー市は、ベイエリア周辺の観光名所として人気の街のひとつです。
カリフォルニア大学バークレー校はバークレー市の中心に位置しており、広大なキャンパスは学生以外でも出入り自由。90mほどあるキャンパス内のセイザータワーからはサンフランシスコが一望でき、バークレー市のシンボルとして人気の観光スポットになっています。
カリフォルニア大学バークレー校の学費

Stadium @ UC Berkeley by Tzuhsun Hsu
州立大学であるカリフォルニア大学バークレー校。費用は私立大学と差があるのでしょうか。学費についてみていきましょう。
【カリフォルニア大学バークレー校の学費関連費用】(※1ドル=108円で計算)
留学生費用 | |
授業料 | 617,868円 |
学生サービス | 60,912円 |
バークレーキャンパス費 | 83,781円 |
クラス・パス費 | 10,260円 |
州外住民追加費用(*) | 1,606,716円 |
健康保険 | 190,944円 |
小計 | 2,570,481円 |
書類管理費 | 21,924円 |
新入学生費用合計 | 2,592,405円 |
州立大学ということで学費は約62万円ですが、カリフォルニア州民以外は「Nonresident Supplemental Tuition(*)」という名目の費用が161万円程上乗せされます。とは言え留学生にとって約260万円という学費はアイビーリーグなどと比較すると、低めに設定されています。
奨学金
各種奨学金制度もありますが、基本的にはカリフォルニア州民が優先されるため、留学生にとって奨学金の利用はかなり困難と言えるでしょう。
【奨学金】http://studyabroad.berkeley.edu/finances/scholarships
日本からの留学生は日本政府や企業、財団などが実施している奨学金制度も検討してみてください。
▼奨学金制度の一例
カリフォルニア大学バークレー校への留学を実現するために

Sather Gate ( UC Berkeley ) by Thank You (21 Millions+) views
カリフォルニア大学バークレー校の学生は8割以上がカリフォルニア州民で、留学生にとっては狭き門だと言えます。それでも入学できないわけではありません。カリフォルニア大学バークレー校に入学するための最低条件やポイントなどをご紹介します。
GPA (middle 50%) | 3.90-4.00 (unweighted) |
ACT (middle 50%) | 32-35 |
SAT (middle 50%) | 1450-1530 |
Number of Countries | 74 |
Admitted Students | 1,552 |
ILETS | 6.5 |
TOEFL® | 80 |
参考:Apply to Berkeley/International
コミュニティカレッジからの編入も検討しよう
カリフォルニア州はコミュニティ・カレッジから州立大学への編入システムがよく整っており、多くの留学生がまずは入りやすいコミュニティ・カレッジへ入学し、後からカリフォルニア大学バークレー校へ編入するという形を検討します。
これまでにも数多くの日本人留学生が、コミュニティカレッジからの編入でカリフォルニア大学バークレー校への合格を勝ち取ってきました。
なお、入学するための戦略としてコミュニティ・カレッジからスタートするというのは間違ってはいませんが、UCバークレーへの編入実績の高いコミュニティカレッジを選ぶ、あるいは編入する学部・分野によってはコミュニティ・カレッジでの特定の分野の専攻が必要ということもあります。最初からカリフォルニア大学バークレー校のどの学部を目指すかを見越した上で、コミュニティ・カレッジや専攻を選ぶ必要があります。
UCバークレーへの編入実績に定評があるコミュニティカレッジのひとつ「オレンジコーストカレッジ」留学生記者のレポートを読む >
GPA(内申点)をしっかり取ろう
カリフォルニア大学バークレー校は州立大学のため、州民に対しての公平性を重視しています。リーダー養成に重きを置いているアイビーリーグとは異なり、基本的に州民が優先され、入学時に必要とされる各種スコアも州民の方が比較的緩い傾向にあります。
留学生は数少ない枠を、カリフォルニア州以外のアメリカ人達と競わなければなりません。TOEFL®など英語のスコアはもちろんですが、国内にいるときから良い成績をとっておくことはもとより、編入に際しても上位の成績を修めることで合格を手に入れられます。
カリフォルニア大学バークレー校への留学は狭き門!準備が成否を左右
世界大学ランキング7位と学術的なレベルの高さを誇るカリフォルニア大学バークレー校は、パブリックアイビーの一角をなす州立大学です。
州立大学であるため大学への入学はカリフォルニア州民が優先となり、留学生に広く門戸が開いているとは言えません。入学条件もカリフォルニア州民と比較し厳しい条件が求められますが、それでも留学することは不可能ではありません。
カリフォルニア大学バークレー校へ留学するためには英語やSATでハイスコアを獲得することはもちろん、高校での成績をしっかりとっておく、編入を見越してコミュニティ・カレッジをしっかり選ぶなど、しっかりとした戦略を立て、チャレンジしていきましょう。