1701年創立、ハーバードやプリンストンと並ぶ世界の大学最高峰のひとつ、「イェール大学」。全米でも3番目に古い歴史を持つイェール大学の大学課程は「Yale College」と呼ばれ、アメリカにおける文化・教育にも大きく影響してきました。アメリカ歴代大統領をはじめとする政治家や財界・文化人を多数排出していることでも知られています。
最難関クラスのイェール大学へ留学するためには合格率がわずか6%前後という入学審査を通過しなければなりませんが、留学が叶えばその大学生活は充実に満ちたものになるでしょう。
今回は超名門校のひとつ、イェール大学についてくわしくご紹介します。
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イェール大学は世界大学ランキング9位!ハーバードと並ぶ名門校
アメリカ東海岸、コネティカット州ニューヘイブンにあるイェール大学は「光と真実(Lux et Veritas)」を校訓とし、学部・大学院合わせて約13,000人の学生が在籍しています。
そのうち大学の学部生は6,057人、大学院および専門課程生は7,017人で、留学生として2,789人(2021年1月現在)の学生が学んでいます。
アメリカがまだイギリスの植民地だった1701年、当時のハーバード大学が本国イギリスの意向に従わなかったため、その代わりとして創設されたのがイェール大学です。そのためか現在でもやや保守的な校風で、マイノリティの受け入れに消極的な面もあると言われています。
イェール大学は伝統あるアメリカの名門私立大学8校からなるアイビーリーグの一校で、高等教育専門誌を発刊する通称「タイムスハイヤーエデュケーション(通称「THE」、Times Higher Education)」の2023年世界大学ランキングでは9位にランクイン。ハーバード大学やプリンストン大学と並んで「全米BIG3」と呼ばれており、最難関大学のひとつです。
イェール大学があるニューヘイブンは人口約13万人で、ニューヨークやボストンから車で1時間30分〜2時間ほどの緑豊かでゆったりとした雰囲気の都市です。イタリア系の移民が多く、アメリカにおけるピザの発祥の地としても知られています。ニューヘイブンはイェール大学が中心となっており、街の歴史はイェール大学とともにあると言っても過言ではありません。学部生は大学側から振り分けられた寮で、共同生活を送ります。
【参考:THE 2023年世界大学ランキング】
イェール大学の特徴
世界最難関大学のひとつであるイェール大学には80の専門分野と2,000に上るコースがあり、特に人文科学や社会科学分野で高い評価を得ています。
イェール大学の特徴のひとつが、政界で活躍する卒業生が多いことです。5人の歴代大統領や米国最高裁判所判事・米国議議員など、政界で活躍する優秀な人材を多数輩出しているイェールは、ハーバード大学と公式にライバル校とされ、「学問研究の中枢のハーバード」に対し、「国家権力の中枢のイェール」と呼ばれています。
イェールの卒業生は政界だけでなく、50人近いノーベル賞受賞者や経済界で活躍する「多種多様な優秀な人材」を多数在籍していました。そのほか日本人政治家や経営者の卒業者も数多くいます。
ハーバード大学とのライバル関係は学問分野だけでなく、スポーツや文化的な分野でも交流が盛んです。アイビーリーグのフットボールシーズンを締めくくるのは、イェール対ハーバードの伝統マッチ”THE GAME”と呼ばれる試合です。
またイェール大学のもうひとつの特徴がその蔵書数です。世界1位のハーバードに次ぐ第2位の蔵書数、約1,100万冊以上を誇り、ゴシック様式の荘厳な建造物であるイェールスターリング記念図書館に、その約半数が修められています。
そのほか教会のような外観を持つ地上7階建のスポーツジム施設、「ペインイン・ウットニー」も有名です。
イェール大学の学費
イエール大学の年間学費は57,700ドルと、学費もトップレベルです。また寮生活が基本のイェール大学では寮費(Room)や食費(Board)なども必要です。
1年間に必要となる費用についてみていきましょう。
【イェール大学の年間費用】
Tuition | $64,700 |
Room | $10,900 |
Board | $8,280 |
Books and Personal Expenses | $3,700 (Varies) |
Student Activities fee | $125 |
Total | $87,705 |
イェール大学の学費は高額ですが、日本円で家庭の年収が約800万円以下の場合、学費や寮費が免除となり、奨学金も受けられる場合があります。奨学金の受給は留学生もアメリカ人と同基準で受けることが可能で、保護者の納税申告書や預金や株式・不動産などを含む資産証明書などの提出が必要です。
奨学金などの情報は、下記にくわしく書いてありますので、参考にしてみてください。
【Apply for College Financial Aid】
イェール大学への留学を実現するために
世界最難関大学のひとつであるイェール大学への進学を実現するためには、必要なスコアやエッセイの内容も必然的にハイレベルで、合格率はわずか6%前後と言われています。TOEFLやSAT、エッセイなど必要なスコアや書類の準備は早めに着手しましょう。出願手数料は80ドルです。
【イェール大学への出願に、必要な条件・書類』
英語スコア | 【TOEFL】100点 【IELTS】 7 | |
SATまたはACTスコア(目安の例) | 【SAT】 Reading and Writing:720~770 Math:730~790 Total (1600満点) :1450~1540 【ACT(36点満点)】 33〜35 | スコアを下記へ自己申告の必要あり https://admissions.yale.edu/yale-admissions-status-portal |
パーソナルエッセイ | 共通願書を利用している大学全てで入力必須のメインエッセイ。複数のPrompt(エッセイのトピック)の中から1つ選び、決められた文字数で記入 | 【Coalition Application Essay Prompts】 300〜500文字以内 【Common Application Essay Prompts】 250〜650文字以内 【 QuestBridge Application】 500文字以内 |
サプリメンタルエッセイ | 大学独自にトピックを設定するエッセイ。年ごとに異なるのでHPでチェック | https://admissions.yale.edu/essay-topics |
推薦状 | 2名の先生、1名のカウンセラーからの推薦状 | |
ミッドイヤーの成績 | 高校3年生1学期の成績の提出が可能になり次第、中間成績を報告 | 高校側が共通願書からオンライン、または郵送やデジタルアップロードを介して直接イェール大学に提出 |
イェール大学をはじめとする難関大学では、上記の必要書類のほか、ボランティアやスポーツでの活躍など、課外活動も審査の重要な対象となります。目立った実績がなくても、真摯に取り組んだ経験があれば、ぜひアピールしましょう。
同様に、エッセイも合否を左右するとても重要な要素です。
「自分の経験を通して何を学んだか」「どの経験を通してどのような価値観が醸成され、自分の考え方に影響しているか」などを自分らしい言葉で筋道を立ててまとめていきます。
またイェールでは「リーダーシップ」「社会に貢献する」人材の輩出に重きをおいています。アメリカの大学で重視される「多様性」などと合わせて意識しておくといいでしょう。
また推薦状は、できれば自分がアプライする学科の分野に関連する先生や、国語・数学などアカデミックな学科の先生に依頼するといいでしょう。もし先生方が推薦状に慣れていない場合は、書き方も合わせて伝えます。自分のどのようなところが評価に値するのか、具体的に書いてもらえるように依頼しましょう。
SAT・ACTの試験は複数回の受験が可能です。それぞれのセクションごとに、最も良かった点数が適用されます。なお2021年間までのアドミッションサイクルでは、新型コロナウイルスの影響でSAT Subject Tests の提出は不要となっています。
新型コロナウィルスによる配慮など、最新情報は大学ホームページで確認できます。
【Yale Standardized Testing Requirements]
またアイビーリーグにおいては、両親の学歴が合否に関係する場合もあります。共通願書には親の学歴を記入する欄があり、親や親族にイェール大学の卒業生がいると「レガシー(Legacy)」と判定され、優遇されたレガシー枠のなかで入学審査がおこなわれます。
提出する高校の成績も大切です。過去の高校の成績は変えられませんので、留学を志したら普段からいい成績をとっておくことに超したことはありません。
対策をしっかりして憧れのイェール大学へ
世界でも最難関クラスに属するイェール大学。
イェール大学への留学は、英語やSATなどのスコア以外にも、高校からの好成績の維持や課外活動など、未来へ向かった努力だけではなかなかかないません。
しかりイェール大学への留学は、それまで努力をした以上の、素晴らしい教師陣や共に学ぶ仲間、日本ではなかなか出会うことのないさまざまなチャンスを得ることができるはずです。
なぜ自分がイェール大学を目指すのか、イェール大学である必要があるのか。その理由をしっかり見極めることで、自ずと自分を奮い立たせることができるはずです。
後悔のない進学準備。綿密に進めよう!
あなたが世界のトップスクールへの進学を志しているのであれば、きっと甘い考えはとっくに捨て去り、しっかりとした準備と対策を練ることが大切だと思っていることでしょう。
成績や語学力はもちろんのこと、どんな学外活動をしておくか、どの大学と併願するのが有効か、学校ごとに適した志望動機を然るべき説得力をもって書き上げるための対策や、誰にどのように推薦状を依頼するかの検討…などなど、やるべきことを時系列に整理していく必要があります。
チャンスを自分のものにできるよう資料を収集し、必要に応じて専門家のアドバイスを得ながら受験対策を講じていきましょう!
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