エクスチェンジ(Exchange)は「交換する」という意味。つまり、労働力を提供する代わりに宿泊場所を確保できるというシステムです。
私は、語学学校に通っている間ホームステイやシェアハウスで生活していましたが、残りのほとんどの宿泊をモーテルやバックパッカーでエクスチェンジをして滞在しています。今回はこのエクスチェンジという滞在方法についてご紹介します。
▼現在、筆者がエクスチェンジをしているモーテル
エクスチェンジとは?
働く代わりに宿を得るエクスチェンジは、滞在先によって、勤務時間が様々。待遇も異なります。
たとえば、モーテルやバックパッカーでクリーナーとして滞在する場合はキッチンやお風呂、トイレなど全般の掃除やベッドメイキングなどを一日2~2.5時間毎日行なうこともあれば、一日3時間労働で一週間に1日休みがもらえる条件のところもあります。
また、週に2日、一日6~8時間レセプションを行うところもあります。
他に、農場やワイナリーなどでのエクスチェンジもあります。宿泊場所だけでなく無制限のWifiが使えたり、無料でランドリーができたり、食事もエクスチェンジに含まれていることもあります。
▼掃除用具や洗剤類、ベッドメイキングなどにつかうシーツや布団が置かれている部屋
エクスチェンジのメリット
エクスチェンジにおいて、一番のメリットは宿と仕事を同時にゲットでき、節約できるということです。ワーキングホリデーの場合、新しく訪れる町で仕事が見つかるかは着いてみないとわからないものですが、エクスチェンジであれば万が一働けず収入がなかったとしても、なんとか生活していくことができるでしょう。
ふたつめのメリットとして、国際色豊かな友達を作れることです。エクスチェンジワーカーとしてバックパッカーに滞在すれば、多国籍の長期滞在者と知り合いになれます。バックパッカーに泊まる人はワーキングホリデーで来ていたり、旅人がほとんどです。さまざまな旅の情報、仕事の情報も一緒にゲットできます。
エクスチェンジのデメリット
ここまでエクスチェンジのメリットについて紹介してきましたが、デメリットもあります。エクスチェンジの場合、給料が発生しないので時間にルーズになり、最初に聞いていた説明よりも長く労働させられたりすることがあります。
実際、私が滞在したロッジのオーナーはエクスチェンジだけでモーテルやバックバーカーの宿をやりくりしようと考えていたようで、最初の条件はクリーナーとして2.5時間のエクスチェンジでありましたが、チェックインやチェックアウト、時間外の電話対応などを要求されることもありました。
こういうトラブルは、労働開始時刻と終了時刻を明確にすることや直接オーナーと交渉することによって改善できます。改善できなければ、他の場所に移動する、つまり他のエクスチェンジを探しましょう。
どうやって探すの?
おもにインターネットサイトで探すことができます。wwoof,HelpXなどの有料サイト、もしくは仕事探しのサイトにエクスチェンジ枠で募集が載っていることもあります。
私はインターネット上の募集だけに頼らず、次に訪れたい町のモーテルやバックパッカーを探して、直接メールを送りエクスチェンジを募集していないかを問い合わせて見つけていました。現地に入ってから見つけるには、一軒一軒モーテルやバックパッカーを訪ねるという方法もあります。また、入口にWanted Exchange workerなどと書かれていることもあります。
エクスチェンジは就労と見なされます。そのため、ワーキングホリデービザをはじめ、就労が許可されているビザを持っている方に権利があります。さあ、エクスチェンジで忘れられない素敵な体験をしてみてください。
文:Rie Kawata(ニュージーランドでワーホリ中)
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