フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルクの特徴を留学生が伝えます!【海外大学留学レポート】

海外大学留学に興味がある方のために、留学生記者が自分の大学をレポートする『海外大学留学レポート』。今日はドイツのフリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルクに留学中の今井里奈さんからのレポートをお届けします。

ぜひ読んでみてください!

▼この記事を書いている人

みなさんは、ドイツにあるフリードリヒ=アレクサンダー大学(Friedrich Alexander Universität/通称FAU)という大学をご存知でしょうか。ドイツ南部のバイエルン州に位置するFAUは、1743年に設立されてから270年以上の歴史を誇り、約4万人の学生と6千人を超える教職員を抱えたバイエルン州で3番目に大きい大学です。

FAUがある街エアランゲンにはシーメンスの医療部門がその拠点を置いています。FAUは企業との連携も多く、学生にはキャリアを築けるチャンスが多く提供されています。

留学生にとって注目なのは「英語」での修士課程。ドイツにいながら英語で修士号を取得でき、また留学生への手厚いサポートも充実していることから、FAUには世界各国から留学生が集まっています。

今回は、実際に留学中の筆者がFAUの魅力とドイツ留学のメリットをご紹介します!

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イノベーション大学ランキングで国内1位

ドイツ国内には名高い大学がいくつもある中で、それらの大学と肩を並べる高水準な教育を提供するFAUは、特に科学技術や医学に強い大学です。「イノベーション・多様性・情熱」を基本理念に掲げ、その実績は有名なロイター通信による2019年のイノベーション大学ランキングで世界14位・国内1位になるほど。

(参照: https://www.reuters.com/innovative-universities-2019)

他にも多くのランキングで上位に入る等、世界的にも注目されています。

また、企業や研究機関と連携を取り学生にキャリアを築く機会を多く提供しているということは、あらゆる分野での研究が盛んなエアランゲン、FAUの大きな特徴とも言えるでしょう。

大学付属病院が点在する街

FAUはドイツの南部バイエルン州のエアランゲンという街に位置しています。ほとんどの学部はエアランゲンで授業を行っていますが、経済・社会科学や教育学はニュルンベルクで授業が行われています。

日本の大学のように、全学部が同じキャンパス内で授業を受けるのではなく、学部ごとの建物が街の中心部や南部に点在しているのが特徴です。

エアランゲンという街は日本ではあまり馴染みがないと思いますが、比較的治安が良く、自然が多い美しい街です。

ドイツ国内では大学都市として有名なだけでなく、シーメンスの医療部門が拠点を置いているなど、経済的にも強力な都市です。

また、医学に力を入れているFAUには大学病院が付属しています。これも大学と同じように耳鼻科は耳鼻科、小児科は小児科というように診療内容ごとに建物が分かれています。

シュロスガルテンという大きな公園を中心にたくさんのクリニックが街中に点在しています。

シュロスガルテン
▲シュロスガルテン

英語で受けられる修士課程も

「ドイツで留学?ドイツ語が話せないといけないんじゃないの?」とドイツ留学を視野に入れていない方も多いのではないでしょうか。

安心してください!

FAUには英語のみで受講できる修士課程があります。実際に、私のクラスメイトの中にも修士課程を英語で学んでいる学生がたくさんいました。

世界各国からの留学生はもちろん、ドイツ人も基本的に高いレベルの英語を話せる学生が当たり前なので、英語を伸ばす環境も十分整っています。

とは言え、せっかくドイツに留学しているのだから、日常会話としてのドイツ語は習得したい、そんな方も多いでしょう。

そういう方にもドイツ語を学ぶ授業があります。正規で入学した留学生や、私のようなドイツ語を学習したい交換留学生のために、外国語としてドイツ語を学習する授業が開講されています。

初心者から上級者向けまで幅広く開講されているので、日常会話程度のドイツ語力は手に入れられます。

エアランゲンは比較的外国人が多く、ドイツ人も皆優しいです。ときどき、市役所での手続きの際「英語が一切通じなかった」というドイツ在住者のブログを見かけることがありますが、少なくともエアランゲンにいる私の場合は英語が伝わらずに困ったことはありません。

留学生への手厚いサポートが充実

FAUは日本をはじめとする70か国およそ500の大学とパートナーシップを結んでおり、5000人以上の留学生が在籍しています。

そのため交換留学生へのサポートは手厚く、慣れない土地でわからないことがあっても安心して過ごすことができます。国際センターの方々はわからないことを質問すると迅速な対応をしてくれます。

特に、入国したばかりで様々な手続きを行わなくてはならない際、「まずは何をしたら良いのか」を明確に指導してくれました。

国際センターによる留学生とドイツ人学生のためのバディ制度もあり、留学生をサポートしたい/英語を話したいドイツ人学生を紹介してもらうことができます。

私の初めてのドイツ人の友達はバディ制度で出会った女の子でした。2人でカフェに行き話をしたり、生活面でわからないことを教えてもらい、何度も助けてもらいました。

充実した学習環境

FAUには下記の5つの学部があります。

  • 哲学・神学部
  • 法学・経済学部
  • 医学部
  • 自然科学部
  • 工学部

これらの学部から23の学科が派生し、260以上のコースが開講されています。

座学はもちろん音楽や体育等実技科目もあり、体育は特に事前申し込みで埋まってしまう程人気です。音楽はオーケストラやパイプオルガン、体育はクライミングやサンバ等日本の大学では珍しい科目までたくさんあり、授業でありながらも他国の学生との交流を深める良い機会となっています。

街にいくつか点在している大学所有の図書館は、とっておきの勉強スポットです。

たくさんの本やコンピューターが置かれている広い図書館は、どんな時期でも基本的にFAUの学生で埋まっており、特にテスト期間は開館時間を過ぎて間もなく席が埋まってしまうほど。勉強ばかりで疲れてしまった時には、最上階にあるカフェテリアでコーヒーを飲んだりケーキを食べて一休みすることもできます。

住居については、私は現在大学が斡旋している学生寮の1人部屋で暮らしています。大学と提携している業者のホームページから条件を指定して申し込み、空き部屋があれば入居することができます。

1か月217ユーロ(約2万6千円)と自分で部屋を見つけるよりずっと家賃も安く済みます。大学と提携しているため何か問題があれば大学側から連絡が来るのでとても便利です。

海外大学留学エアランゲン
▲エアランゲン

多文化な環境で学ぶ

私は現在ドイツ語学習をメインにしながら、ドイツ人学生と共に文学や歴史の講義も同時に受けています。

ドイツ語のクラスには様々な国出身の学生がいます。どの学生も熱心にドイツ語を話そうと努力しているので、授業の度に良い刺激を受けています。ドイツ人学生との講義も日本の大学よりも学生の発言が多く、「わからないことを全員の前で聞く」という当たり前のことでさえ、はじめはものすごく感心しました。

FAUには日本学(Japanologie)という日本の文化や歴史を学ぶ学科があります。そのためか、日本に興味があるドイツ人と日本人留学生の交流が盛んです。

日本学の教授の仲介でドイツ語・日本語の語学学習を助け合うタンデムパートナーを見つけることができたり、ドイツ人学生のボランティアによりハロウィンパーティーやクリスマスパーティーが開催される等イベントも盛りだくさんです。

週に1度『スタムティッシュ』という飲み会のような集まりもあるので、日本人留学生はもちろんドイツ人学生との仲も深めることができます。

以上、今回は私が留学しているFAUについてお伝えしました。

エアランゲンは観光地として有名ではないものの、近くにはニュルンベルクやバンベルクといった魅力的な街があり、ヨーロッパに憧れがある方なら絶対に好きになるであろう素敵な街です。

英語を学習したい人は特にドイツ留学をそもそも考えていない方も多いと思いますが、ドイツ留学はドイツ語学習者だけのものではなく、英語を伸ばしたい方にも素晴らしい環境であると言えます。これを機に、ぜひドイツ留学、FAUへの留学を考えてみてはいかがでしょうか。

フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルク公式ホームページ

https://www.fau.de/ (ドイツ語)

https://www.fau.eu/ (英語)

(留学生記者)


 

FAU
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