ペンシルべニア大学(University of Pennsylvania、略称 Upenn または Penn)はアメリカの歴史ある私立大学で、世界大学ランキング上位に君臨する名門大学です。
この記事では、ペンシルベニア大学について基本概要や魅力、出身の日本人や有名人、おおよそのレベル、留学情報や学費などをまとめました。また、ペンシルベニア大学の代名詞ともなっているビジネススクール「ウォートンスクール」や、医学部についてもご紹介します。
名門アイビーリーグの中にあって、ある意味でペンシルベニア大学は独特の存在です。UPennが求めるのは単に勉強ができる学生ではなく、得た知識を使って「実社会にどう影響を与えるか」を証明できる人物。実務的であることを追求している大学と言えます。
合格率は6%。
この数字を「雲の上の話」として眺めるよりも「自分のこれまでの活動をどう『UPenn』に合う形にしようかな」と思った方には、きっとこの記事が役に立ちます。ぜひ参考にしてください!
ペンシルべニア大学の基本情報

| 設立年 | 1740年 |
| 形態 | 私立 |
| 難易度 | ★★★★★ |
| 合格率 | 6% |
| 学生数(新入生数) | 10,325人(学部課程) 14,006人(大学院課程) |
| 留学生数(新入学の留学生数) | 441人(学部課程) |
| 人気の学部 | ファイナンス 経済学 経営科学と情報システム 看護学 哲学 情報科学 生物学 神経科学・神経生物学 ビジネス 政治学・行政学 |
| 学費例(年間) | $65,670(学部課程) $87,970(MBA) $75,340(修士課程:公共政策) |
ペンシルべニア大学ってどんなところ?
ペンシルべニア大学(University of Pennsylvania)は、アメリカのペンシルべニア州フィラデルフィアにある私立の大規模総合大学です。愛称は「Penn(ペン)」、または「UPenn(ユーペン)」、日本では「ペン大」などとも呼ばれています。
由緒正しき優秀名門私立校8つからなる「アイビーリーグ(Ivy League)」のメンバー校のひとつで、もっともプロフェッショナル色の強い学校ともいわれています。
創立は1740年で、創設者は、100ドル札の顔でもあるアメリカ建国の祖ベンジャミン・フランクリンです。アメリカで初めて「University」の名前を冠した歴史ある学校です。
また、全米初の医学部やビジネススクールを設置した大学でも知られています。ペンシルベニア大学ウォートン校のMBAは常に全米でトップクラスの評価を受けており、ビジネスを学ぶには最良の大学のひとつといえるでしょう。
ペンシルベニア大学出身の著名人
- ドナルド・トランプ(実業家、第45代大統領)
- イヴァンカ・トランプ(ドナルド・トランプの長女、実業家)
- 白川英樹(化学者、ノーベル化学賞受賞者)
- 夏野剛(実業家、株式会社ドワンゴ代表取締役社長CEO)
- 野口英世(医師、細菌学者)
- 岩崎久弥(実業家、三菱財閥3代目総帥)
ペンシルベニア大学は名門校というだけあり、アメリカの有名人や実業家はもちろん、日本人の卒業者も輩出しています。
アメリカの大学における医学部のパイオニア
ペンシルベニア大学の医学大学院は、アメリカ最初の医学部として1765年に設立されました。医学大学院はメディカルスクールと大学院とに分かれていて、メディカルスクールは医師を、大学院は医学研究者を育成するための施設です。
U.S. News & World Reportの発表した学部別全米ランキングでは数々の医学分野がトップクラスにランクインしています。
・免疫学 5位
・腫瘍学 6位
・臨床医学 7位
・手術 13位
・放射線医学、核医学、医療画像 8位
・消化器・肝臓内科 37位
・内分泌代謝学 20位
・感染症研究 50位
広大なキャンパス内での共同研究が盛ん
ペンシルベニア大学は、すべての施設がひとつのキャンパス内にある、大学としては珍しい形式がとられた設計になっています。
大学病院、フィラデルフィア小児病院、アメリカで初めての独立生物医学研究所であるウィスター研究所などが同一キャンパスにあり、分野の枠を超えた各施設間の共同研究が盛んなことで知られています。
多様性・多文化・多国籍を重んじる
多様性を重視しているのもペンシルベニア大学の特色です。毎年数多くの留学生を受け入れており、学部課程入学者の約13%が海外からの留学生です。アジアやカナダ、オーストラリアやアフリカなど、世界中の学生が在校生と肩を並べて授業を受けています。
MBA(経営学修士)教育の最高峰
ペンシルベニア大学ウォートン校が設立されたのは1881年。全米で最初のビジネススクールとして発足しました。ファイナンスを中心に、マーケティングやマネジメント分野でも実践的でハイレベルなMBAプログラムが実施されています。
Jon M. Huntsman Hall at the University of Pennsylvania(Mathieu Plourde)

フォーブズ誌が発表した「アメリカのビジネススクールランキング」では、ペンシルベニア大学のウォートン・スクールが5位に輝きました。そのほかフィナンシャル・タイムズ紙の「世界MBAランキング」、US News & World Report「米国MBAランキング」など、様々なランキングでトップレベルの評価を受けています。卒業生のキャリアとしては金融・コンサルティング業界への就職が目立ちます。
協定校留学や聴講プログラム
ペンシルベニア大学では、世界の50以上の教育機関と提携し、毎年200人以上の交換留学生を受け入れています。一橋大学、上智大学、国際基督教大学、慶応大学などの学部生は、ペンシルベニア大学との交換留学制度を結んでおり、日本の大学からも定期的に交換留学生が訪れています。
上記のパートナーシップ提携を結んでいない大学の学生でも「ゲスト・プログラム(International Guest Student Program)」の制度を使って留学することができます。ペンシルベニア大学の授業を受講し、単位も取得できます。
ペンシルベニア大学の学部
ペンシルベニア大学の学部課程は、大きく分けて人文科学・経営学・工学/応用科学・看護学の4つの学部があります。
この4学部のもと、約100の学士号コースが開講されていますので一覧で見てみましょう!
20170515 103 University of Pennsylvania(David Wilson)

| 人文科学 | アフリカ研究 – アフリカ系アメリカ人研究 – アフリカ・ディアスポラ研究 – アフリカ研究 古代史 人類学 – 考古学 – 生物人類学 – 文化・言語人類学 – 環境人類学 – 一般人類学 – 医療人類学・グローバルヘルス 建築学 – デザイン – 集中デザイン 生化学 生物学 生物物理学 化学 映画・メディア研究 古典学 – 古典文明 – 古典言語・文学 – 地中海考古学 認知科学 – 認知神経科学 – 計算と認知 個別カリキュラム 言語と心 コミュニケーション – アドボカシー・アクティビズム – オーディエンスと説得 – コミュニケーション・公共サービス – 文化と社会 – データ・ネットワーク科学 – 一般コミュニケーション – 政治・政策 比較文学 – (トランス)ナショナル文学 – グローバリゼーション – 理論 犯罪学 デザイン 地球環境科学 東アジア言語・文明 – 二言語教育 – 東アジア地域研究 – 一般東アジア言語・文明 経済学 英語 – 18~19世紀 – 20~21世紀 – アフリカ文学・文化 – 映画・メディア研究 – 創作 環境学 – 環境史・地域研究 – 環境政策と応用 – 一般環境学 – 地球環境システム – 持続可能性と環境マネジメント 美術 フランス語圏・イタリア語・ゲルマン語圏研究 – 二言語教育 – フランス語・フランス語圏研究 – ゲルマン語圏研究 – イタリア語圏研究 ジェンダー・セクシュアリティ・女性学 – フェミニスト研究 – 一般 – グローバル・ジェンダー・セクシュアリティ研究 – 健康・障害研究 – LGBTQ研究 – 自己設計 健康と社会 – 生命倫理と社会 – 疾病と文化 – グローバルヘルス – 医療市場・金融 – 医療政策・法 – 公衆衛生 – 人種・ジェンダー・健康 ヒスパニック研究 美術史 歴史学 – アメリカ史 – 外交史 – 経済史 – ヨーロッパ史 – ジェンダー史 – 一般歴史 – 思想史 – ユダヤ史 – 政治史 – 世界史 個別専攻 国際関係学 国際研究 ユダヤ研究 ラテンアメリカ・ラティーノ研究 法と社会 言語学 論理・情報・計算 数理経済学 数学 – 生物数学 – 一般数学 中東言語・文化 – 古代中東 – アラビア語・ヘブライ語研究 – アラビア語・イスラム研究 – 中東・北アフリカの文化と社会 – ヘブライ語・ユダヤ学 – ペルシア語・文学 現代中東研究 音楽 神経科学 栄養科学 哲学 – 一般哲学 – 人文哲学 – 哲学と科学 – 政治・道徳哲学 哲学・政治・経済学 – 選択と行動 – 分配的正義 – グローバル化 – 公共政策とガバナンス 物理学 – 天体物理学 – 生物科学 – ビジネスとテクノロジー – 化学の基礎 – コンピュータ技術 – 物理理論と実験技術 政治学 – アメリカ政治 – 比較政治学 – 一般政治学 – 個別カリキュラム – 国際関係論 – 政治経済学 – 政治理論 心理学 宗教学 ロシア・東欧研究 科学・技術・社会 – バイオテクノロジー・生物医学 – エネルギーと環境 – グローバル科学技術 – 情報と組織 – 科学/自然/文化 社会学 – 応用研究とデータ分析 – 都市・市場・世界経済 – 文化と多様性 – 教育と社会 – 家族・ジェンダー・社会 – 医療社会学 – 機会と不平等の構造 南アジア研究 演劇芸術 都市研究 視覚研究 – 建築実務と技術 – 視覚の芸術と文化 – 芸術・実践・技術 – 視覚の哲学と科学 |
| 工学・応用科学 | 人工知能 バイオエンジニアリング 生物医学 化学・生体分子工学 コンピュータ工学 コンピュータサイエンス デジタルメディアデザイン 電気工学 材料科学・工学 機械工学・応用力学 |
| 看護学 | 看護学 栄養科学 |
| 経営学 | 経済学 国際関係学/ビジネス 経営学/テクノロジー ライフサイエンス/経営学 看護/ヘルスケアマネジメント |
大学院課程
ペンシルベニア大学の大学院課程には次の12のスクールがあります。各学部で開講しているコースについては学部リンクから検索してみてください。
- コミュニケーション学 Annenberg School for Communication
- 教育学 Graduate School of Education
- 法学 Penn Carey Law School
- 医学 Perelman School of Medicine
- 人文科学 School of Arts & Sciences
- 歯科学 School of Dental Medicine
- 工学/応用科学 School of Engineering and Applied Science
- 看護学 School of Nursing
- 公共政策学 School of Social Policy & Practice
- 獣医学 School of Veterinary Medicine
- デザイン Stuart Weitzman School of Design
- 経営学 The Wharton School
ペンシルベニア大学の難易度
ペンシルベニア大学は世界ランキング14位、合格率約6%の難関大学です。合格者のSAT平均も成績(GPA)もほぼ満点に近いというデータが出ています。
一方で、入学審査では成績だけでなく、エッセイを通じた人物像も重視されています。
GPA・テスト・ランキングなど様々な側面からの難易度と大学が求める学生像についてみていきましょう!
Annenberg School at the University of Pennsylvania(Marc Smith)

GPAから見たペンシルベニア大学
GPAとは、高校時の各科目の成績平均値のこと。アメリカの大学がもっとも重要視するといわれ、大学の合否に大きく関わる値となります。4.0を最高値として、ペンシルベニア大学合格者の高校時のGPA平均値は3.9なので、各学校のトップレベルの学生が集っていることがわかります。
全米共通試験から見たペンシルベニア大学
アメリカには、すべての大学入学希望者を対象に実施される、SATやACTといった共通試験があります。ほとんどの大学はこういった共通テスト結果の提出を求めており、こちらも合否を決める大きなウェイトを占める要素だといえます。
SATは各科目800点満点なのですが、ペンシルベニア大学入学生の平均スコアは数学が790点、英語が760点と大変高くなっています。
世界大学ランキングから見たペンシルベニア大学
様々な機関が「世界大学ランキング」を発表しています。ここでは、代表的なランキングをいくつかご紹介し、ペンシルベニア大学が何位にランクインしているかを見ていきます。
- イギリスの教育専門誌Times Higher Education(THE)のランキングでは、ペンシルベニア大学が14位にランクイン(東京大学は26位)。
- イギリスの世界大学評価機関Quacquarelli Symonds(QS)のランキングでは、ペンシルベニア大学が15位にランクイン(東京大学は36位)。
どのランキングでもトップ20位以内に入っており、総合的なレベルの高さがうかがえます。
ペンシルベニア大学が求めている人物像とは?
ペンシルベニア大学は、大学を「大きなことを成し遂げるために、まずはたくさんの小さなことに挑戦したい人々のための場所」と定義しています。
単に知識を得るだけでなく、自ら知識を創造し、解決策を研究する。アイデアを発明し、アートを作る。完璧さを求めるのではなく、探求そのものを磨き上げるのがペンの文化だと公表しています。
大学創設者のベンジャミン・フランクリンが遺した「社会の役に立つ実学を学ぶ」という実学主義は、今も入学審査の根幹にあります。
つまり、問われるのは「何を知っているか」ではなく「その知識を使って、あなたは何を成し遂げたいか」という具体性です。
ふだんの生活の中で、リーダーシップや社会貢献について語ることに気恥ずかしさを感じる人もいるかもしれません。しかし、自分の枠を超えて実際に動くこと、そしてそれを言語化する工夫が合否を分けることになります。
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ペンシルベニア大学の学費
ペンシルベニア大学の学部課程の学費(授業料)は年間$65,670(2026-7年度)です。大学院・プロフェッショナルスクールの学費は専攻ごとに異なり、例として挙げると$87,970(MBA)、$75,340(修士課程:公共政策)で、約7万~8万ドルです。
奨学金・財政援助
ペンシルベニア大学の学費は高額ですが、出身家庭の経済状況によって財政援助の体制を整えています。寄付金を含む潤沢な資金があるペンシルベニア大学だからこそ可能な制度で、留学生にも適用されます。
留学費用のことで悩んでいる人がいるかもしれませんが、もしあなたがペンシルベニア大学で学びたい優秀な学生なら、費用で悩む時間は入念な入試準備に回して合格をもらい、資金援助枠を獲得するために頭を切り替えるほうが、それこそUPennの求める「実務的」な行動にあてはまるかもしれませんね!
(なお、留学生には米国学生とは異なる上限枠があります。)
申請方法などを詳しく調べたい方は「Financial Aid」のページをチェックしてみてください。
ペンシルベニア大学の援助制度に加え、日本人留学生は日本政府や財団などが実施している奨学金制度への応募も検討してみましょう。
アイビーリーグなどのトップ大学への入学が認められた学生にはこれらの奨学金獲得にも大きなチャンスがあります。
▼奨学金制度の一例
- 独立行政法人 日本学生支援機構
- フルブライト奨学金
- 経団連
- 柳井正財団
- 中島記念国際交流財団
- 笹川平和財団スカラシップ
- 船井情報科学振興財団
- その他民間団体が実施しているもの
- 地方自治体が実施しているもの
なお、アメリカの4年間の大学留学費用については、別記事でもわかりやすく解説しています。他の大学との併願を検討している方にも役立つ記事ですので、参考にしてみてください!
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ペンシルベニア大学への留学を実現するには?
University of Pennsylvania(InSapphoWeTrust)

学部課程
ペンシルベニア大学が第一志望で合格したら必ず入学するという人は11月頃締切の第一次早期出願を、他校も受験したいという人は1月が締め切りのレギュラー出願という流れになります。
▼おもな準備書類
・オンライン願書(窓口が複数ありますが好きな窓口をひとつ選びます)
・高校の成績証明書
・英語力テストスコア(TOEFL iBT、IELTS、Duolingoのいずれか)
・エッセイ
・推薦状
・卒業生との対話
・SATまたはACT
英語力テストについては、次の推奨スコアを示しています。
・TOEFL iBT 100以上
・IELTS 7.0以上
・Duolingo 130以上
願書内には、設問を伴うショートエッセイ(小論文)が含まれています。例としてこれまでに出されたエッセイの課題をご紹介します。
①あなたがまだお礼を言ったことがなく、謝辞を述べたいと思う人に短いお礼の手紙を書きましょう。(可能であれば、このメモをその人と共有し、その経験を振り返ることをお勧めします!)(150~200ワード)
②ペンシルベニア大学でどのようにコミュニティを探求しますか?また、あなたの経験や考え方がペンシルベニア大学の形成にどのように役立つかを考えてください。(150~200ワード)
※この他に、学部別設問も課せられます。
\学部課程への入学を検討しているなら/
希望条件を入力・選択するだけ!
全国の留学のプロ達が厳選して届けます!
大学院課程
ペンシルベニア大学には12のスクールがあり、それぞれのスクールで出願窓口が設けられています。
ここでは主に必要とされる準備についてのみご紹介しておきます。詳しくは各スクールの公式ページにて確認してください。
・学部によってGRE, LSAT, MCAT, GMAT等のスコア
・英語テストスコア(TOEFL iBT、IELTS、Pearson Testのいずれか)
・推薦状
\大学院課程への入学を検討しているなら/
希望条件を入力・選択するだけ!
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後悔のない進学準備。綿密に進めよう!
あなたが世界のトップスクールへの進学を志しているのであれば、しっかりとした準備と対策を練ることの大切さを理解し、きっとそのための覚悟も固めていることでしょう。
成績や語学力はもちろんのこと、どんな学外活動をしておくか、どの大学と併願するのが有効か、学校ごとに適した志望動機を然るべき説得力をもって書き上げるための対策や、誰にどのように推薦状を依頼するかの検討…などなど、やるべきことを時系列に整理していく必要があります。
チャンスを自分のものにできるよう資料を収集し、必要に応じて専門家のアドバイスも得ながら、受験対策を講じていきましょう!
