ペンシルべニア大学ってどんなところ?難易度やランキング、日本人卒業生や留学情報を紹介

ペンシルべニア大学(The University of Pennsylvania、略称 Upenn または Penn)はアメリカにある歴史的な名門私立大学で、世界大学ランキングにも常に顔を出す優秀校です。今回は、ペンシルベニア大学について基本概要や魅力、出身の日本人や有名人、おおよそのレベル、留学情報や学費などをまとめてみました。また、ペンシルベニア大学の特色であるMBAのウォートン校や、医学部についてもご紹介します。

「ペンシルべニア大学がどんなところか知りたい」という方や「難関校と聞くけど、だいたいどのくらいのレベル?」と疑問に感じている方、「ペンシルべニア大学に留学してみたい」といった方はぜひ参考にしてください。

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UPennや海外大学に興味がわいたら

ペンシルべニア大学の基本情報

ペンシルべニア大学の基本情報

Architecture on University of Pennsylvania Campus – Young Ben Franklin Statue – Philadelphia – Pennsylvania – 04(Adam Jones)

設立年1740年
形態私立
難易度★★★★★
合格率7%
学生数23,948人
留学生数6,887人(約28%)
人気の学部ファイナンス
経済学
経営科学と情報システム
看護学
哲学
情報科学
生物学
神経科学・神経生物学
ビジネス
政治学・行政学
学費例(年間)

$60,920(学部課程
$84,830(MBA
$69,780(修士課程:公共政策

ペンシルべニア大学ってどんなところ?

ペンシルべニア大学(The University of Pennsylvania)は、アメリカのペンシルべニア州フィラデルフィアにある私立の大規模総合大学です。愛称は「Penn(ペン)」、または「UPenn(ユーペン)」、日本では「ペン大」などとも呼ばれています。由緒正しき優秀名門私立校8つからなる「アイビーリーグ(Ivy League)」のメンバー校のひとつで、もっともプロフェッショナル色の強い学校ともいわれています。

創立は1740年で、アメリカで初めて「University」の名前を冠した歴史ある学校です。また、全米初の医学部やビジネススクールを設置した大学でも知られています。ペンシルベニア大学ウォートン校のMBAは常に全米でトップクラスの評価を受けており、ビジネスを学ぶには最良の大学のひとつといえるでしょう。創設者は、100ドル札の顔でもあるアメリカ建国の祖ベンジャミン・フランクリンです。

ペンシルベニア大学出身の著名人

  • ドナルド・トランプ(実業家、第45代大統領)
  • イヴァンカ・トランプ(ドナルド・トランプの娘、実業家)
  • 白川英樹(化学者、ノーベル化学賞受賞者)
  • 夏野剛(実業家、株式会社ドワンゴ代表取締役社長CEO)
  • 野口英世(医師、細菌学者)
  • 岩崎久弥(実業家、三菱財閥3代目総帥)

ペンシルベニア大学は名門校というだけあり、アメリカの有名人や実業家はもちろん、日本人の卒業者も輩出しています。

ペンシルベニア大学は最難関レベル

ペンシルベニア大学は最難関レベル

Annenberg School at the University of Pennsylvania(Marc Smith)

GPAから見たペンシルベニア大学

GPAとは、高校時の各科目の成績平均値のこと。アメリカの大学がもっとも重要視するといわれ、大学の合否に大きく関わる値となります。日本の科目成績は5が最高値ですが、アメリカは4.0が最高値です。ペンシルベニア大学合格者の高校時のGPA平均値は3.9なので、ハイレベルな学生が集まるかなりの難関大学だといえるでしょう。

全米共通試験から見たペンシルベニア大学

アメリカには、すべての大学入学希望者を対象に実施される、SATやACTといった共通試験があります。ほとんどの大学はこういった共通テスト結果の提出を求めており、こちらも合否を決める大きなウェイトを占める要素だといえます。

SATは各科目800点満点なのですが、ペンシルベニア大学入学生の平均スコアは数学が764点、英語が730点と大変高くなっています。ACTは各科目36点満点で、入学生の平均スコアは33点なので、ペンシルベニア大学はトップレベルの難関校だといえます。

世界大学ランキングから見たペンシルベニア大学

様々な機関が「世界大学ランキング」を発表しています。ここでは、代表的なランキングをいくつかご紹介し、ペンシルベニア大学が何位にランクインしているかを見ていきます。

■イギリスの教育専門誌Times Higher Education(THE)のランキングでは、ペンシルベニア大学が14位にランクイン(東京大学は28位)。

■イギリスの世界大学評価機関Quacquarelli Symonds(QS)のランキングでは、ペンシルベニア大学が11位にランクイン(東京大学は32位)。

■中国のShanghai Ranking Consultancyの世界大学学術ランキング(ARWU)では、ペンシルベニア大学が14位にランクイン(東京大学は28位)。

どのランキングでもトップ20位以内に入っており、総合的なレベルの高さがうかがえます。

ペンシルベニア大学の留学情報

ペンシルベニア大学の留学情報

20170515 103 University of Pennsylvania(David Wilson)

ペンシルベニア大学に留学するメリット

ペンシルベニア大学では、なんといっても世界屈指のハイレベルな授業が受けられることが大きなメリットです。世界中から数多くの留学生を受け入れており、これから世界の政治や医学、ビジネスや公的機関を担う有望な人たちと机を並べて、幅広い学びを体験できます。この卒業生ネットワークは、貴重な人脈として将来に活きてくるでしょう。

また、ペンシルベニア大学のあるフィラデルフィアは他の都市部(ニューヨークやサンフランシスコ)に比べてやや物価が安いため、生活しやすいという利点もあります。

留学プログラムとかかる費用

ペンシルベニア大学では、世界の50以上の教育機関と提携し、毎年200人以上の交換留学生を受け入れています。一橋大学、上智大学、国際基督教大学、慶応大学などの学部生は、ペンシルベニア大学との交換留学制度を結んでおり、日本の大学からも定期的に交換留学生が訪れています。

上記のパートナーシップ提携を結んでいない大学の学生は、International Guest Student Program(IGSP)の制度を使って留学することができます。IGSPは、優秀な学生がアイビーリーグのハイレベルな単位を取得するために作られたプログラムで、日本を含む世界中から選ばれた学生が集まって学んでいます。

ペンシルベニア大学の特徴と魅力

ペンシルベニア大学の特徴と魅力

Jon M. Huntsman Hall at the University of Pennsylvania(Mathieu Plourde)

アメリカの大学における医学部のパイオニア

ペンシルベニア大学の医学大学院は、アメリカ最初の医学部として1765年に設立されました。医学大学院はメディカルスクールと大学院とに分かれていて、メディカルスクールは医師を、大学院は医学研究者を育成するための施設です。

U.S. News & World Reportの発表した学部別全米ランキングでは数々の医学分野がトップクラスにランクインしています。

・免疫学 5位
・腫瘍学 7位
・臨床医学 8位
・手術 12位
・放射線医学、核医学、医療画像 9位
・消化器・肝臓内科 29位
・内分泌代謝学 19位
・感染症研究 53位

広大なキャンパス内での共同研究が盛ん

ペンシルベニア大学は、すべての施設がひとつのキャンパス内にある、大学としては珍しい形式がとられた設計になっています。

大学病院、フィラデルフィア小児病院、アメリカで初めての独立生物医学研究所であるウィスター研究所などが同一キャンパスにあり、分野の枠を超えた各施設間の共同研究が盛んなことで知られています。

多様性・多文化・多国籍を重んじる

多様性を重視しているのもペンシルベニア大学の特色です。毎年数多くの留学生を受け入れており、2017年秋には当時の1年生の15%近くが海外からの留学生でした。アジアやカナダ、オーストラリアやアフリカなど、世界中の学生が在校生と肩を並べて授業を受けています。

MBA(経営学修士)教育の最高峰

ペンシルベニア大学ウォートン校が設立されたのは1881年。全米で最初のビジネススクールとして発足しました。ファイナンスを中心に、マーケティングやマネジメント分野でも実践的でハイレベルなMBAプログラムが実施されています。

フォーブズ誌が発表した「アメリカのビジネススクールランキング」では、ペンシルベニア大学のウォートン校が5位に輝きました。そのほかフィナンシャル・タイムズ紙の「世界MBAランキング」、US News & World Report「米国MBAランキング」など、様々なランキングでトップレベルの評価を受けています。卒業生のキャリアとしては金融・コンサルティング業界への就職が目立ちます。

ペンシルベニア大学に入学するには?

ペンシルバニア大学はトップレベルの難関名門校

University of Pennsylvania(InSapphoWeTrust)

学部課程

ペンシルベニア大学が第一志望で合格したら必ず入学するという人は11月頃締切の第一次出願を、他校も受験したいという人は1月が締め切りのレギュラー出願という流れになります。

▼おもな準備書類
・オンライン願書(窓口が複数ありますが好きな窓口をひとつ選びます)
・高校の成績証明書
・英語力テストスコア(TOEFL iBT、IELTS、Duolingoのいずれか)
・推薦状
・卒業生との対話
・SAT、ACT(任意)

英語力テストについては、次の推奨スコアを示しています。

・TOEFL iBT 100以上
・IELTS 7.0以上
・Duolingo 130以上

願書内には、設問を伴うショートエッセイ(小論文)が含まれています。例として2024-25年度のエッセイの課題をご紹介します。

①あなたがまだお礼を言ったことがなく、謝辞を述べたいと思う人に短いお礼の手紙を書きましょう。(可能であれば、このメモをその人と共有し、その経験を振り返ることをお勧めします!)(150~200ワード)

②ペンシルベニア大学でどのようにコミュニティを探求しますか?また、あなたの経験や考え方がペンシルベニア大学の形成にどのように役立つかを考えてください。(150~200ワード)

※この他に、学部別設問も課せられます。

最新年度の出願準備については大学公式ページでも必ず確認をしてください。

大学院修士課程

ペンシルベニア大学には12のスクールがあり、それぞれのスクールで出願窓口が設けられています。

ここでは主に必要とされる準備についてのみご紹介しておきます。詳しくは各スクールの公式ページにて確認してください。

・学部によってGRE, LSAT, MCAT, GMAT等のスコア
・英語テストスコア(TOEFL iBT、IELTS、Pearson Testのいずれか)
・推薦状

後悔のない進学準備。綿密に進めよう!

あなたが世界のトップスクールへの進学を志しているのであれば、しっかりとした準備と対策を練ることの大切さを理解し、きっとそのための覚悟も固めていることでしょう。

成績や語学力はもちろんのこと、どんな学外活動をしておくか、どの大学と併願するのが有効か、学校ごとに適した志望動機を然るべき説得力をもって書き上げるための対策や、誰にどのように推薦状を依頼するかの検討…などなど、やるべきことを時系列に整理していく必要があります。

チャンスを自分のものにできるよう資料を収集し、必要に応じて専門家のアドバイスも得ながら、受験対策を講じていきましょう!

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