カリフォルニア州の治安について留学生が知っておくべきこと

留学先として人気の高いアメリカ。治安問題について気になる方も多いのではないでしょうか。

本稿では、FBIの犯罪件数データヘイトクライムのデータを基にカリフォルニア州の都市の治安について詳しく見ていきます。

アメリカ留学を安全なものにするために、自分の身を守るための対策や緊急時に取るべき対応についてもご紹介します。

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カリフォルニア州の治安は?

サンフランシスコ

カリフォルニア州の治安について留学生が知っておくべきこと|サンフランシスコ

サンフランシスコは人口約89万人と、カリフォルニア州の中で4番目に人口が多い都市です。全体の犯罪件数は約2万4千件で州内で2番目の多さです。

スリやひったくりの件数が最も多く、強盗の件数や車上荒らしも増加傾向にあります。

私がサンフランシスコのダウンタウンに行った時は、ホームレスの人数に圧倒されました。現地の友人でさえも常に周囲を気にしている様子でした。

観光地であればある程、ホームレスも人込みも多くなります。常に周りに気を配って安全性を確保しましょう。

サクラメント

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サクラメントはカリフォルニア州の州都です。全体の犯罪件数は約9千件です。

サンフランシスコ同様スリやひったくりの件数は最多です。加重暴行(子どもや女性に対する暴行などによって刑が加重される暴行)は強盗件数以上に多いです。

サクラメント出身の友人の家に遊びに行ったときは閑静な住宅街という印象で、こんなにも犯罪が起こっていることに驚きました。

アメリカでは同じ都市内でも少し移動すれば雰囲気がガラッと変わるということは少なくありません。

ロサンゼルス

city-g1fbe26561カリフォルニア州の治安について留学生が知っておくべきこと|ロサンゼルス

人口およそ4百万人のロサンゼルスはカリフォルニア州最大の都市です。

犯罪件数は約6万件と群を抜いています。これは、アメリカ全土の中でもニューヨークに次いで最も多い犯罪件数です。

スリやひったくりの件数が全体の50%以上を占めており、加重暴行においては増加傾向にあります。

バーバンクやビバリーヒルズ等比較的安全な地域がある一方で、発砲事件が起きるような地域もあります。

カリフォルニアの郊外/田舎街

Marina Beach toward Monterey|Flickr

日本からはカリフォルニアの大都市以外の街にもたくさん留学しています。大学は郊外にキャンパスを持っていることが多く、正規留学はもちろんのこと付属の語学学校への語学留学生も多いです。

前述したFBIの資料は人口10万人以上の都市のデータしか掲載されていません。そのため都市部と郊外との数字での比較は難しいですが、私が暮らすモントレーを例に治安の実感をお伝えします。

私はカリフォルニア州立大学モントレーベイ校に留学しています。モントレーベイ校付近はホームレスや浮浪者も少なく比較的安全です。特にキャンパス内には警察署もあるため、今までに危険を感じたことはありません。

人種に関するヘイトクライムについてはロサンゼルスで118件、サンフランシスコで35件という件数が報告されているなか、モントレーでは1件です。人口が違うとはいえかなり少ないと感じられるのではないでしょうか。

しかし、私の友人の中にはアジア人差別を受けた人もいます。そのため、個人的に誹謗中傷を受けることがないとは言い切れません。

アジア人に対するヘイトクライムに会ってしまったときやアジア人差別を受けた場合は、速やかにその場を離れるのが最善です。

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身を守るための対策

カリフォルニア州の治安について留学生が知っておくべきこと

必要以上に怖がることはありませんが、アメリカの留学生活では気を付けるべきことがあります。

そこで、自分で自分の身を守るための対策について、日本での大学で受けたの留学オリエンテーション、ならびにいま通っている大学での新入生オリエンテーション資料をもとに、自分で自分の身を守るための対策について紹介します。

危険な場所の把握

留学先を決める際や留学中に旅行する際はその地域の危険なエリアを知っておくことが非常に重要です。

有名な観光地なら日本語で検索すれば多くの情報が得られます。しかし、情報量が少ない場合は、「〇〇(地名) crime map」(クライムマップ)や「〇〇(地名) dangerous places」(デンジャラスプレイシズ)と英語で検索エンジンに入力してみてください。

英語力が足りなくても内容をコピペして翻訳アプリにかければ、多くの情報を比較することができます。

不用意に歩き回らない

危険な場所を避けることはもちろんですが、特に郊外は歩道や横断歩道がないことがあります。

車社会のアメリカでは歩行者がほとんどいません。つまり、徒歩で移動するのが危険な場合もあるということです。

どうしても歩かなければならない場合はGoogle Mapのストリートビューで歩道があるか確認したり、バスに乗った際に窓から安全性を確認したりしましょう。

道が汚い、建物の落書きが目立つといった場合はその付近は歩かない方が無難です。バスや地下鉄、Uber やLyftを利用しましょう。

反対に、道が舗装されている、歩行者が多い、犬の散歩をしている人がいる場合は徒歩でも比較的安全だと言えます。

駅や空港では細心の注意を払う

徒歩での移動ができないとなると、車がない留学生の主な移動手段はバスや地下鉄に絞られます。

しかし、バス停付近や地下鉄にはホームレスや浮浪者が集まる傾向にあります。そのため、待ち時間は人が多い場所や他の乗客の近くにいましょう。

特に、地下鉄の駅は暗く列車の到着直前までひとけがありません。早めについてしまった場合は地上で待機してください。夜間の利用も避けましょう。

また、地下鉄に乗る際には乗客が多い列車を選んで乗ります。もし危険な人物がいたら次の駅で車両を変えるのも一つの手です。

バスに関しては席を詰めずに乗ります。隣に危険人物が座るのを防ぐためです。乗客が席を詰めて座っているのを見ると、ここは治安が良い方なんだなと感じます。

空港には浮浪者等はいませんがスリや置き引きが多発します。身の回りのものは肌身離さず持っておきましょう。

持ち物の確認

貴重品の確認を怠らないようにしましょう。バッグのチャックやボタンは必ず閉めて前に抱えるようにして持つと良いです。

私は財布やパスポートをバッグの底に入れて、上からかぶせるようにタオルや水筒を入れるようにしています。

浮浪者と目を合わせない

道端やバス、地下鉄内でホームレスが物乞いをしてきたり大声で叫んでいたりすることがあります。自分に向かって言っているとわかっていても目を合わせずに無視しましょう。

現地の友人の中には進んで現金を寄付する人もいますが、慣れないうちは自分の身の安全が最優先です。

緊急時の対応

カリフォルニア州の治安について留学生が知っておくべきこと

犯罪に巻き込まれたら

万全の対策をしていたとしても、トラブルに巻き込まれてしまうことがあるかもしれません。緊急の場合は911で警察に連絡しましょう。

他にも、万が一に備えて下記施設の電話番号を事前に調べておくと安心です。

  • 日本大使館
  • 最寄りの警察
  • 現地大学と日本の大学
  • 保険会社
  • クレジットカード会社

怪我、病気をしたら

病院に行く必要がある際はすぐに行くべきですが、アメリカの医療費は非常に高額です。また、救急車も有料で患者が負担することになります。

そのため、渡航前に海外保険に加入することは必要不可欠です。万が一に備えて、保険が適用される条件をしっかりと把握しておきましょう。

安全な留学生活を送るために

どんな状況でも100%加害者に非があることは明らかですが、トラブルに巻き込まれて嫌な思いをするのは誰だって避けたいものです。

カリフォルニアは、アメリカのなかでももっとも人気の高い留学先のひとつです。大都市のロサンゼルスやサンフランシスコと、私の暮らすモントレーのような郊外都市ではそれぞれに気を付けるべきポイントがあります。

自分でできる対策は十分に行い、アメリカでの留学生活を心置きなく楽しみましょう!

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