ミネソタ大学ツインシティーズ校留学ガイド|偏差値や世界ランキングは?学部・学費、編入情報まで解説!

ミネソタ大学ツインシティーズ校(University of Minnesota, Twin Cities)は1851年設立の歴史ある州立大学です。学生数5万人と全米で6番目の規模を誇る大学で、世界ランキング100位以内に選出されています。

人工ペースメーカーの開発や巻き取り式シートベルト、ワールドワイドウェブの元となる研究など、世界を変える研究も積極的に行ってきた大学です。

この記事では、ミネソタ大学ツインシティーズ校の特徴や学部、学費、入学条件などをご紹介します。ぜひ参考にしてチャレンジしてみてください。

ミネソタ大学にはツインシティーズ校以外の大学もあります。

・ツインシティーズ校
・クルックストン校
・ダルース校
・モリス校
・ロチェスター校

以上の5校が『ミネソタ大学システム』と呼ばれる大学グループです。しかし「ミネソタ大学」と単に呼ぶ場合、最も規模の大きいツインシティーズ校を指して称されることが多くあるため、この記事でも、以下ツインシティーズ校のことを「ミネソタ大学」と表記します。

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ミネソタ大学の基本情報

設立年1851年
形態州立
難易度★★★★☆
合格率70%
学生数
About Us | University of Minnesota
計50,000人
学部:34,000人
大学院:16,000人
留学生数約2,700人
人気の学部心理学
コンピュータサイエンス
経済学
生物学
ファイナンス
ジャーナリズム
政治学・行政学
教育学
数学
マーケティング
学費例(年間)
Costs and Scholarships
Cost of attendance
$36,280 学部課程
$30,450.00 修士課程:建築
$39,200.00 修士課程:人材マネジメント

場所

アメリカで「〇〇大学△△校」というと、△△には都市名が入ることが多いのですが、ミネソタ大学ツインシティーズ校の「ツインシティーズ」は、街の名前ではありません。

ミネソタ州最大の都市ミネアポリスと州都セントポールの2つの都市にキャンパスがまたがっていることから「ツインシティーズ(Twin Cities)」と呼ばれています。

全米上位500社を表す「フォーチュン500」の企業のうち、16社がミネソタ州に本社を置いています。

ミネアポリスもセントポールという大都市のなか、自然も感じられる環境にキャンパスがあります。ミネアポリス・キャンパスは美しいミシシッピ川沿いに、セントポール・キャンパスはなだらかな緑地と歴史的な建築に囲まれています。

人工ペースメーカーやWWWなどの先駆的な発明

ミネソタ大学はこれまでに、世界を変えるような発明やイノベーションを行ってきたことで知られています。

ワールドワイドウェブ(インターネット)の先駆けである「Gopher」、重力理論に関するデータ解析、ポイントコンタクト型トランジスタの発明、人工ペースメーカーの開発、巻き取り式シートベルト、生分解性プラスチック、農業生産技術などがその一例です。

「世界を変える発明をしたい!」
「自分の研究で人々の生活に革命を起こしたい!」

そんな風に考えている人にはピッタリの大学です。

強い学部

ミネソタ大学は大規模な大学で、さまざまな学部があります。どの学部も高い評価を受けていますが、なかでも経営学(カールソン経営大学院)教育・人間開発学、法学、化学、看護学などが高い評価を得ています。

そのほかスポーツマネジメントも人気があり、全米で20位の評価を得ています。

大規模大学と小規模大学の良さをあわせもつ大学

ミネソタ大学の特色はその学生数の多さと専攻の豊富さです。一方、小規模校にもあるような親近感も持ち合わせていることが、学生の口コミから見えてきます。

以下に、学生の口コミサイトUnigoからの投稿をご紹介します。

この学校の一番いいところは、巨大なキャンパスにいながら、私の学部が小さく感じられることです。大都市とキャンパスの多様性のおかげで、多くの選択肢があることが気に入っています。

ミネソタ大学の一番の魅力は、大規模な大学ならではの「誇り」と「コミュニティーの感覚」です。4万人を超える学生が「マルーン&ゴールド(注:ミネソタ大学のスクールカラー)」のユニフォームを誇らしげに着たり、その誇りを共有することで専攻や年齢に関係なく、全学生がひとつにまとまります。私はとても緊密なコミュニティに属していると感じています。

大学の一番の魅力は人々です。誰もがとても親切で、受け入れてくれます。どのグループに対しても、差別や敵意を感じることは一度もありませんでした。内向的な性格の私は、さまざまなクラブ活動や勉強会に参加できたことに驚きました。

この学校の一番いいところは、とても大きいということです。ここには非常に多くの機会があります。専攻や副専攻も幅広く、選ぶことができます。

私の大学で一番いいのは、選択肢の多さです。専攻の選択肢が多いので、変えたいと思ったときに転校を考える必要がありません。

卒業生

ミネソタ大学からはノーベル賞受賞者、ピューリッツァー賞受賞者、プロスポーツ選手(バスケットボール、アメリカンフットボール、野球、プロレスetc.)、政治家(元米国副大統領、アイスランド・バハマ・イタリア・チュニジア等の首相/大統領他)、AT&T、バンクオブアメリカ、ターゲット、マリオットインターナショナルなど名だたる企業のCEOなど、錚々たる卒業生が多数生まれています。

卒業6年後の平均年収は$51,900(約670万円)です。

▼著名な卒業生の一例

  • ボブ・ディラン(シンガー/ノーベル文学賞)※中退
  • クリスチャン・バーナード(医師/世界初の心臓移植成功)
  • ノーマン・ボーローグ(農学者/ノーベル平和賞)
  • アーネスト・ローレンス(物理学者/ノーベル物理学賞)
  • ジェフ・ディーン(Googleシステムの土台を作った名エンジニア)
  • リック・フレアー(元プロレスラー)
  • ヒューバート・H・ハンフリー(元アメリカ合衆国副大統領)
  • ウォルター・モンデール(元アメリカ合衆国副大統領)
  • ジェシカ・ラング(俳優)
  • ヘンリー・フォンダ(俳優)
  • ロン・パールマン(俳優)
  • アーニー・ハドソン(俳優)
  • ケヴィン・ソルボ(俳優)
  • ジェームズ・ホン(俳優)
  • T・R・ナイト(俳優)
  • トニー・ダンジー(元NFLヘッドコーチ)
  • ケビン・マクヘイル(元NBA選手)

奨学金

基本的に留学生は奨学金の対象外となっています。しかし、秋学期への入学を許可された留学生は自動的に「グローバルエクセレンス奨学金」の審査候補となっていて、選ばれた学生は年間25,000ドル、15,000ドル、10,000ドルのいずれかの奨学金を最大4年間受け取ることができます。

審査は学業成績に基づいて決定されます。奨学生に選ばれるのは、クラスで最も優秀で非常に優れた学業成績を持つ学生となります。

Costs, Scholarships, and Visas for International Students

ミネソタ大学の学部

ミネソタ大学ツインシティーズ校

University of Minnesota|Flickr

ミネソタ大学の専攻は下記の学部のもと150以上の学部プログラム、300以上の大学院プログラムを開講しています。

▼コース内訳

学部コース(学部)
※大学院課程はリンクで示しています
生物科学

※大学院プログラムはこちら
生物化学
生物学
細胞・生体生理学
生態学・進化学・行動学
遺伝学・細胞生物学・発生学
微生物学
神経科学
植物・微生物生物学
歯学プログラム詳細はこちら
デザイン

※大学院プログラムはこちら
アパレルデザイン
建築
ブランディング
キュレーション
絵画/イラスト
修復
環境デザイン
ファッション
家具デザイン
グラフィックデザイン
ヒューマンファクター&人間工学
工業デザイン
インテリアデザイン
造園
ライティング・デザイン
ミュージアム学
版画
プロダクトデザイン
公益デザイン
小売・マーチャンダイジング
サステナブルデザイン
テキスタイル
玩具デザイン
活版印刷
都市計画&デザイン
UX/UIデザイン
ウェアラブル製品
ウェアラブルテクノロジー
ウェブデザイン
教育・人間発達科学

※大学院プログラムはこちら
成人教育
成人識字率向上
第二言語教育
応用児童青少年発達論
教育および地域社会における応用心理学
教育における芸術
自閉症スペクトラム
ビジネスとマーケティング教育
臨床生理学及び運動科学
比較国際開発教育学
カウンセラー教育
夫婦・家族療法
文化・教育学
発達心理学
障害者政策とサービス
二言語教育・イマージョン教育
幼児教育
幼児教育
教育政策とリーダーシップ
教育心理学
初等教育学
英語教育学
評価学
家族・地域貢献
家族療法
家族社会科学
家族暴力防止
ヘルス&ウェルネス推進
高等教育
人的資源開発
乳幼児精神保健
対人関係研究
K-12テクノロジー統合
運動学
教育におけるリーダーシップ
学習技術
識字教育
数学教育
マルチメディアデザイン・開発
親子・家族教育
身体活動・健康
K-12行政ライセンス
予防科学
専門家養成
プログラム評価
教育の心理学的基礎
教育における量的方法
都市部の学校教育における人種的正義
販売
学校心理学
科学教育
STEM教育
第二言語教育
社会正義
社会科教育
社会福祉
特別支援教育
スポーツコーチング
スポーツマネジメント
スポーツ・運動科学
才能開発および英才教育
第二言語としての英語教育
ライティングとクリティカルリテラシーの教育
青少年育成リーダーシップ
青少年研究
食品・農業・天然資源科学

※大学院プログラムはこちら
農学教育
農学コミュニケーション・マーケティング
農業・食品経営学
畜産学
応用経済学
環境科学・政策・管理
漁業・野生生物・保全生物学
食品科学
森林・天然資源管理学
栄養学
植物科学
持続可能な農業及び食品システム
持続可能なシステム管理
法学プログラム詳細はこちら
リベラルアーツ

※大学院プログラムはこちら
演劇
アフリカ系アメリカ人・アフリカ研究
アメリカンインディアン研究
アメリカ研究
人類学
美術
美術史
アジア・中東研究
天体物理学
聖書学
生物学・社会・環境
化学
チカーノ・ラティーノ研究
古典学
コミュニケーション学
コンピュータサイエンス
文化研究・比較文学
ダンス
発達心理学
地球科学
経済学
経済学 – 計量重視
英語
環境地球科学
フランス・イタリア研究
フランス語学
ジェンダー・女性・セクシュアリティ研究
地理学
ドイツ語、スカンジナビア語、オランダ語
グローバル・スタディーズ
歴史学
人体生理学
イタリア研究
ユダヤ学
ジャーナリズム
言語学
数学
メディアと情報
音楽
音楽教育学
音楽療法
オジブウェ語
哲学
物理学
政治学
心理学
宗教学
ロシア語
社会学
法・犯罪・司法社会学
スペイン語・ポルトガル語
スペイン語研究
音声言語聴覚科学
統計実務
統計科学
戦略的コミュニケーション 広告・広報
映画・メディア文化研究
テクニカルライティング&コミュニケーション
シアターアーツ
都市研究
経営学

※MBAほか大学院プログラムはこちら
会計
ビジネス・アナリティクス
医療ビジネス
ビジネス法
アントレプレナー・マネジメント
ファイナンス
ファイナンス&リスクマネジメント・保険
人事・労務
国際ビジネス
経営情報システム
マーケティング
公共・非営利マネジメント
戦略的マネジメント
サプライチェーンとオペレーションズ・マネジメント
医学プログラム詳細はこちら
看護学プログラム詳細はこちら
薬学プログラム詳細はこちら
公共政策プログラム詳細はこちら
公衆衛生学プログラム詳細はこちら
理工学

※大学院プログラムはこちら
航空宇宙工学・機械工学
宇宙物理学
医用生体工学
バイオプロダクト・生体システム工学
化学工学
化学
土木工学
コンピュータ工学
コンピュータサイエンス
データサイエンス
地球科学
電気工学
環境工学
環境地球科学
ジオエンジニアリング
産業・システム工学
材料科学・工学
数学
機械工学
物理学
獣医学プログラム詳細はこちら

ミネソタ大学の難易度

ミネソタ大学ツインシティーズ

Pillsbury Hall, University of Minnesota-Twin Cities, Minneapolis|Flickr

合格率

ミシガン州立大学の合格率は70%です。

ランキング

QS世界大学ランキング2023185位
THE世界大学ランキング202286位
US News全米州立大学ランキング202362位

偏差値は?日本の大学だとどれくらい?

アメリカの大学入試では試験による足切りがないため「偏差値」という制度はありません。

日本の大学とは教育システムが違うため単純な比較は難しい面があります。一応の目安としてミシガン州立大学に近いQSランキングの日本の大学としては北海道大学、慶應義塾大学などがあります。

ミネソタ大学に留学するには?

ミネソタ大学ツインシティーズ

The Masonic Cancer Center, University of Minnesota|Flickr

学部課程

ミネソタ大学の学部課程では、高校の成績表のほか次の英語力基準が求められています。小論文や推薦状は必要ありません。(参考 International Admission

▼英語力基準

テスト総合ライティングスコア
TOEFL iBT79(全セクション17以上)21
IELTS6.56.5
PTE5959
CAE C1 Advanced180180
English Proficiency Information | Office of Admissions

編入情報

ミネソタ大学へはコミュニティカレッジ(2年制大学)からの編入もできます。

ミネソタ州内、あるいは米国内のコミュニティカレッジへ2年間通い、そこからミシガン州立大学の3年次へ編入するというルートです。

コミュニティカレッジは四年制大学よりも入学難易度が低いうえ、このルートなら高校の成績だけでなくコミュニティカレッジ2年間の成績が考慮されます。コミュニティカレッジは学費も安いため、留学生だけでなく米国学生も積極的に活用しています。ぜひ検討してみてください。

コミュニティカレッジへの入学や四年制大学への編入については「コミュニティカレッジに入るには?難易度や入学条件、留学までの流れや費用まで徹底解説!」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

大学院課程

大学院課程では下記に定める英語力基準、大学の成績(4段階評価でGPA3.0以上)のほか、GREと推薦状がほとんどのプログラムで必要要件となっています。(参考:Application Instructions | The Graduate School

コースごとに必要な要件が異なる場合がありますので「Graduate Programs」から志望学部をチェックしてみてください。

▼英語力基準

テスト総合セクション別基準
TOEFL iBT79ライティング 21
リーディング 19
IELTS6.5ライティング 6.5
リーディング 6.5
PTE59ライティング 59
リーディング 59
Cambridge C1 Advanced180ライティング 180
リーディング 180
English Language Proficiency | The Graduate School

大学付属英語コース

ミネソタ大学には付属英語コース「Minnesota English Language Program | CCAPS」があります。大学に入学するのに英語力が足りていない人のための集中英語コースや大学準備英語コースのほか、ビジネスに役立つ英語コースも開講しています。

集中英語コースはミネソタ大学への入学に関わらず、初級レベルの人から誰でも受講することができます。ミネソタ大学の自由でアカデミックな空気を味わいながら語学留学したい人におすすめです!

ミネソタ大学への留学を実現しよう!

ミネソタ大学ツインシティーズ校は、歴史のある名門州立大学です。5万人以上の学生と150以上の学部プログラムという多彩な環境が魅力のひとつです。

難関大学のひとつですが、合格率は70%です。高校の成績をしっかりとっておくことや、英語力や成績が足りなければカレッジからの編入などもうまく活用することで合格が近づきます。

ミネソタ大学ツインシティーズ校への留学に関心がある人はぜひこの記事を参考にして留学を実現してください!

(留学プレス編集部)

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ミネソタ大学ツインシティーズ校
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