オレゴン大学留学ガイド|偏差値や世界ランキング、学部・学費などを解説

オレゴン大学(University of Oregon、またはUO)は、オレゴン州を代表する州立大学です。オレゴン州第三の都市ユージーンにあり、学生数約2万人が在籍する総合大学です。

豊かな自然と穏やかな生活都市環境のなか、スポーツや学業、芸術が身近にあふれている大学として知られています。

社会科学、ビジネス、心理学、芸術学部などの人気学部のほか、スポーツ法やスポーツデザイン、スポーツビジネスといったスポーツ系コースも充実しています。総合大学でありながら、ディスカッションを主体に学ぶ小規模なリベラルアーツ学部もあります。

ここではオレゴン大学に興味がある人のために、大学の特徴や学部、学費、入学条件などをご紹介します。ぜひ参考にしてチャレンジしてみてください。

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オレゴン大学の基本情報

設立年1876年
形態州立
難易度★★★★☆
合格率84%
学生数学部生:約16,000人
大学院生:約3,700人
合計:約19,700人
留学生数約1,200人(約6%)
人気の学部社会科学
ビジネス
心理学
広告学
経済学
生理学・病理学
広報
政治学・行政学
社会学
自然科学
芸術
学費例(年間)

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Cost of Attendance
$41,700(学部)
$31,455(修士課程)
$54,864(ロースクール)

オレゴン大学の場所

オレゴン大学があるのはオレゴン州第三の都市ユージーンです。太平洋とカスケード山脈に挟まれた緑豊かな地域です。

ユージーンの公式スローガンは「芸術とアウトドアに最適な都市」。オレゴン・バッハ・フェスティバルやシネマ・パシフィック映画祭など、さまざまな芸術・文化イベントが行われています。

一方で、その美しい緑とアクティブなライフスタイルから「エメラルドシティ」とも呼ばれています。

オレゴン大学の広大なキャンパスには80の歴史的建造物と現代的な建物が混在しています。キャンパス東部には約11の学生寮があります。

アウトドアプログラムと自転車文化

オレゴン大学には『アウトドアプログラム』と呼ばれるアウトドア活動があります。全米の大学アウトドアプログラムの発祥地で、学生たちは授業の合間にハイキング、ラフティング、マウンテンバイクを楽しめます。

プログラムでは小旅行やイベント、道具のレンタル、自転車の貸し出し、セルフメンテナンス指導などを行います。

なかでも、「学生と自転車をつなげるのが使命」と公言しているバイク(自転車)プログラムでは、無料のDIYメンテナンススペース、クラス、レンタル、ライド、キャンパスサイクリング情報などを提供しています。

この功績もあって、オレゴン大学は「全米で自転車にやさしい大学」として認められており、全米自転車競技連盟(League of American Bicyclists)からゴールドの評価を受けています。キャンパス内は自転車にやさしい道、信号、修理ステーションが設置されていて、快適で安全な自転車ライフが送れるように設計されています。

オレゴン大学の卒業生

オレゴン大学

Lillis Business Complex at the University of Oregon, by Rick Obst

オレゴン大学では在校生や卒業生は『ダック(Duck)』と呼ばれています。卒業後6年目の平均年収は約$44,800(約580万円)です。

これまでに米国知事、ノーベル賞受賞者、ピューリッツァー賞受賞者、オリンピックメダリスト、NFL選手などを輩出してきました。また、ナイキ創業者のフィル・ナイトのような起業家も生まれています。

▼卒業生の一例

  • ダグラス・ホフスタッター(作家、認知科学者)
  • ルーク・リドナー(元NBA選手)
  • アン・カリー(ジャーナリスト)
  • ルーク・ジャクソン(元NBA選手)
  • ケイトリン・オルソン(女優)
  • ピーター・ホーレンス(ミュージシャン)
  • フィル・ナイト(ナイキ創業者)
  • ヒルダ・ハイネ(マーシャル諸島第8代大統領)
  • アーマド・ラシャド(元NFL選手、スポーツキャスター)

奨学金

オレゴン大学では留学生に向けたいくつかの奨学金制度を実施しています。成績や経済状況など、奨学金によって条件がありますので、興味のある人は「Scholarships and Financial Aid for International Students」を参照してください。

また、オレゴン大学日本支部奨学金プログラムでは、3年生または4年生の日本人留学生を対象に約1,000ドルの奨学金を授与しています。

そのほか留学生向けのワークスタディプログラム(経済的に困窮している留学生を対象にした学内でのジョブプログラム)があります。支給額は年間1,000ドル〜4,500ドルで、条件を認められた学生は学期中、キャンパス内でのワークスタディの仕事に応募することができます。ただし、学内での雇用は保証されているわけではありませんので申請時に詳細を確認するようにしてください。

スポーツ

オレゴン大学ヘイワードフィールド

The new Hayward Field track and field stadium on the University of Oregon campus, by Rick Obst

オレゴン大学はスポーツが盛んな大学としても知られています。なかでもアメリカンフットボールは全米屈指の強豪校としても知られています。

大学チーム名は「ダックス(Ducks)」。試合がある日はキュートなアヒルのマスコットが市民や学生とともに盛り上げます。

また、陸上競技場「ヘイワード・フィールド」はアメリカ陸上競技の聖地として有名な競技場です。全米選手権やIAAFダイヤモンドリーグの大会、2014年には世界ジュニア選手権が開催されています。2022年世界陸上の舞台もヘイワード・フィールドです。

オレゴン州立大学との違いは?

オレゴン大学とオレゴン州立大学は混同されがちですが、別の大学です。ともにオレゴン州にある州立大学で、オレゴン州を代表する総合大学です。

オレゴン大学は「University of Oregon」、オレゴン州立大学は「Oregon State University」といいます。

オレゴン州立大学はコーバリスという街にあり、コンピュータサイエンスやビジネス、工学部などのほかキネシオロジーや健康科学関連の学部、海洋科学、森林学、フードシステムなどのサステイナブル研究も人気があります。

オレゴン大学の学部

オレゴン大学

Benches in front of Hendricks Hall on the University of Oregon campus in Eugene, Oregon, by Rick Obst

オレゴン大学は次の9つの学部(Schools and Colleges)から成り立っています。

  • 人文科学(College of Arts and Sciences)
  • 経営学(Charles H. Lundquist College of Business)
  • デザイン(College of Design)
  • 教育(College of Education)
  • リベラルアーツカレッジ(Robert D. Clark Honors College)
  • ジャーナリズム・コミュニケーション(School of Journalism and Communication)
  • 音楽・ダンス(School of Music and Dance)
  • 法学(School of Law)
  • 大学院課程総合(Graduate School)

▼学部別・専攻分野表

人文科学
College of Arts and Sciences
アフリカ研究
人類学
アラビア学
アジア研究
生物化学
バイオエンジニアリング
バイオインフォマティクス・ゲノミクス
生物学
黒人研究
化学
先端材料科学
中国語
映画研究
古典・文明
古典
気候研究
漫画と漫画研究
商業と社会
比較文学
コンピュータと情報科学
コンピュータ情報技術
クリエイティブ・ライティング
犯罪学
データサイエンス
デジタル人文科学
障害学
地球科学
東アジア言語・文学
東アジア研究
経済学
電気化学・技術
英語
環境人文科学
環境科学
環境研究
倫理学
ヨーロッパ研究
映画研究
民俗学と公共文化
食品学
法医学・人類学
フランス語
社会科学一般
地理学
ドイツ語
ドイツ・スカンジナビア研究
グローバルヘルス
グローバルサービス
国際関係
ギリシャ語
歴史学
人体生理学
人文科学
先住民族・人種・民族研究
イタリア語
日本研究
ユダヤ学
韓国語
言語教育学
ラテン語
ラテンアメリカ研究
ラテンアメリカ研究
海洋生物学
数学
数学とコンピュータサイエンス
中世研究
中近東・北アフリカ研究学際科学
ネイティブアメリカン・先住民研究
神経科学
哲学
物理学
政治学
政治・文化・アイデンティティ
ポルトガル語
心理学
クィア研究
宗教学
ロマンス語
ロシア・東欧・ユーラシア研究
スカンジナビア語
第二言語習得・教育
社会学
南アジア研究
東南アジア研究
スペイン語
空間データ科学と技術
シアターアーツ
翻訳学
女性学・ジェンダー学
ライティング、パブリックスピーキング、批判的推論
ナイト・キャンパス大学院インターンシップ・プログラム
経営学
Charles H. Lundquist College of Business
経営学
会計学
MBA
エグゼクティブMBA
スポーツ・プロダクト・マネジメント
ファイナンス
会計学
デザイン
College of Design
《建築・環境学》
建築学
歴史的建造物
インテリア建築
景観建築

《芸術+デザイン》
芸術
アート&テクノロジー
プロダクトデザイン
スポーツプロダクトデザイン

《企画・公共政策・経営学》
非営利マネジメント
企画
行政学

《美術史・建築史学科》
美術史
博物館学
教育
College of Education
《カウンセリング心理学とヒューマンサービス》
カウンセリング心理学
カップル・家族療法
家族・人間サービスプログラム
予防科学プログラム

《教育学》
教育における批判的・社会文化的研究
教育政策とリーダーシップ
UOTeachカリキュラムとティーチング
量的研究法
教育課程と教師教育
教育基礎プログラム

《特殊教育及び臨床科学》
応用行動分析学
コミュニケーション障害と科学
学校心理学
特別支援教育
リベラルアーツカレッジ
Robert D. Clark Honors College
小規模なリベラルアーツカレッジ。ディスカッションを中心とした授業を少人数で行います。
ジャーナリズムとコミュニケーション
School of Journalism and Communication
広告
ジャーナリズム
メディア研究
広報
コミュニケーションとメディア研究
広告とブランド責任
マルチメディア・ジャーナリズム
戦略的コミュニケーション
音楽・ダンス
School of Music and Dance
《音楽》
ミュージック・アンサンブルアスレチックバンド
キーボード
弦楽器
ボーカル・コーラス
ブラス
管楽器
打楽器
ジャズ研究
ギター
作曲
音楽技術
指揮
ポップス

《ダンス》

《研究領域》
ダンス
音楽教育音楽学・民族音楽学
音楽理論
作曲
音楽技術
ポップス
法学
School of Law
JD
LLM
紛争・係争処理
大学院課程総合
Graduate School
100以上のプログラムがあります。
検索はGraduate Academic Programsから。
Academics | University of Oregon

オレゴン大学の難易度

オレゴン大学

University of Oregon, Jaqua Center, by Drew Hankins

合格率

オレゴン大学の合格率は84%です。同じランクにある他の米国大学とくらべると合格率は比較的高いといえます。 

ランキング

QS世界大学ランキング2023701-750位
THE世界大学ランキング2022351–400
US News 全米大学ランキング202399
US News ロースクールランキング2023リーガル・ライティング、環境法、紛争解決法の分野で全米トップテン入り

US Newsでは教育学大学院を全米で最も優れた大学院のひとつに、特殊教育プログラムについては9年連続で米国第3位に選んでいます。

University of Oregon – Profile, Rankings and Data | US News Best Colleges
University of Oregon | World University Rankings | THE
University of Oregon : Rankings, Fees & Courses Details

偏差値は?日本の大学だとどれくらい?

アメリカの大学入試では試験による足切りがないため「偏差値」という制度はありません。

日本の大学とは教育システムが違うため単純な比較は難しいです。一応の目安として世界ランキングで近い順位にある日本の大学としては名古屋大学、鹿児島大学、立命館大学、徳島大学、東京都立大学、東京農工大学などがあります。

オレゴン大学の入試情報

オレゴン大学ダックス

Oregon Ducks, by Greg Brown

学部課程

オレゴン大学に出願するにはTOEFL iBTで88-120、IELTS 7.0-9.0の英語力が必要です。学部ごとに要件が異なりますので志望学部ごとに確認をしてください。なお、英語力が基準に足りていない人には「条件付き入学」制度がありますので活用してください。(条件付き入学については後述します)

出願書類として提出する最終学歴(一般的には高校)の成績証明書について、もし特別な事情がある場合には身上書と教師からの推薦状2通の添付が認められます。願書内の「特別な事情」欄に詳細をまとめて表記してください。

編入情報

高校の成績や英語力に自信がない人は、オレゴン大学に直接出願するのではなく、コミュニティカレッジ(2年制大学)からの編入という方法を検討してみてください。

オレゴン州内のコミュニティカレッジへ2年間通い、そこからオレゴン大学の3年次へ編入するというルートです。

コミュニティカレッジは四年制大学よりも入学難易度が低いうえ、このルートなら高校の成績だけでなくコミュニティカレッジ2年間の成績が考慮されます。コミュニティカレッジは学費も安いため、留学生だけでなく米国学生も積極的に活用しています。ぜひ検討してみてください。

コミュニティカレッジへの入学や四年制大学への編入については「コミュニティカレッジに入るには?難易度や入学条件、留学までの流れや費用まで徹底解説!」のページも参考にしてみてください。

条件付き入学(仮合格制度)

英語力が足りない人は「条件付き入学」制度を利用することで仮合格を申請することができます。

条件付き入学とは「成績などの要件については大学から合格のお墨付きをもらえているけれど英語力だけが基準に達していない」という人が、大学指定の英語コースに通うことを条件に仮合格をもらえる制度です。

オレゴン大学付属英語コースで英語力が上がった時点で自動的に正式合格となり入学できます。

「条件付き入学制度」については「条件付き入学とは?英語力が足りない留学生でも大学の合格をもらえる内定制度を活用しよう!」で詳しく解説しています。参考にしてみてください。

大学院課程

オレゴン大学の大学院課程に出願するにはTOEFL iBTで88以上、IELTSで7.0以上(各セクションすべて7.0以上)が最低ラインの英語力となります。

その他の要件は、プログラムごとに異なります。詳しくはGraduate Academic Programsから志望学部ことに確認してください。

オレゴン大学付属英語コース

付属の英語コース『American English Institute』では英語を学びたい様々な人が受講できるコースを開講しています。どんな人でも通える集中英語コースのほか、大学院課程準備プログラムもあります。

大学進学したい人だけでなく、短期から行ける語学留学先として人気があります。オレゴン大学のキャンパス内で学生と同じ環境を満喫しながら語学を学びたい人はぜひチェックしてみてください。

オレゴン大学への留学は実現できる!

オレゴン大学はオレゴン州を代表する州立大学です。社会科学、ビジネス、心理学、広報学、芸術など様々な分野で豊富な人材を育成しています。アウトドア活動やスポーツが盛んなのも魅力のひとつです。

また、オレゴン州を代表する大学でありながら合格率が高いほか、条件付き入学制度や州内のコミュニティカレッジを経由した編入学も留学生にとっては強い味方です。しっかり準備をすること、自分に合った入学方法を選ぶことで合格へ大きく近づきます。

オレゴン大学への留学に関心がある人はぜひこの記事を参考にして留学を実現してください!

(留学プレス編集部)

オレゴン大学
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