1万を超える大小の島々から構成されるインドネシア。政治・経済の中心は首都ジャカルタが位置するジャワ島ですが、日本人にとって一番身近であり人気の高い島といえば間違いなくバリ島でしょう。
きれいな砂浜や青い海に囲まれたリゾート地であり、ここ最近では海を臨むチャペルでの結婚式を夢見てバリ島に来る日本人も多くいます。リゾート観光地としてのイメージが強いバリ島ですが、紀元前から始まるバリ島の歴史は古く、そこで育まれた文化こそ日本人にとってまさに異国情緒を感じられる魅力的なものです。本記事では、青い海と白い砂浜ではないバリ島の魅力をご紹介します。
1.他にはないバリ・ヒンドゥーの文化
インドネシア全体で見ると全国民の90%がイスラム教であるにもかかわらず、バリ島では島民の90%がバリ・ヒンドゥー教を信仰しています。バリ・ヒンドゥー教とはその名前のとおりインドのヒンドゥー教が起源となった宗教ですが、バリ島にもともとあった土着の宗教や同時期にバリ島に伝来した仏教の影響を受け、独自の特徴をもつバリ・ヒンドゥー教となりました。
バリ・ヒンドゥーの寺院を訪れれば、きっとその独特な空気と雰囲気に魅了されるはずです。また、バリの人々は毎日神を敬うことを忘れず、決まった時間にお祈りをします。注意深く見ていると、お祈りの際に使う米や花びらを顔や体につけている人がたくさんいます。見つけたときには、お祈りの仕方を聞いてみるとフレンドリーに優しく教えてくれるのもバリのいいところです。
2.バリ舞踊や絵画など、バリの芸術がすごい!
インドネシアに住んでいる私が、日本との違いを一番深く感じるのは宗教が日常生活の中に深く根付いているという点ですです。首都ジャカルタに住んでいる筆者の場合、周りにいるイスラム教徒の生活を見てそれを感じますが、バリ島でもそれは同じです。
バリの人々にとってバリ・ヒンドゥーは生活そのものであり、またそこから生まれる芸術も生活の中に根付いています。ヒンドゥー寺院等に伝統舞踊を見に行くと一生懸命踊る子供の踊り子たちも出てきます。それが単なる見世物ではなく、生活に根付いた神のための踊りであることを教えてくれます。
1920年代に欧米の芸術家がたくさんやってきたことで、絵画文化も独自の発展を遂げています。
3.芸術・芸能の古都ウブドへ足をのばそう!
空港からだとタクシーで1時間かかってしまうため、少々旅の日程に余裕がないと足をのばしづらい街ではありますが、バリ文化を存分に感じられる場所がウブドです。バリ舞踊を鑑賞し、ギャラリーでバリの絵画を鑑賞すれば、リゾート地以前に存在していたバリの姿をみることができます。
以上、ビーチだけじゃない、バリ島の文化・芸術的な魅力についてお伝えしました。こんな奥深い表情を持つバリ島だからこそ、日本からのリピーターが絶えないのかもしれませんね。
文:aya ogawa(ライター)
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