マヤ文明はメキシコの歴史について語る時には欠かせないテーマ。
たくさんの謎に包まれたマヤ文明。そのミステリアスな歴史と悠久の時を感じられる遺跡群をきっかけに、メキシコに興味を持った方も少なくないでしょう。
カリブ海に面するユカタン半島には、マヤ文明の遺跡が点々としています。今回は、日本人にも有名な観光地、カンクンから気軽に行けるマヤ遺跡を3箇所ご紹介します。
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カンクン・ホテルゾーンに位置する「サン・ミゲリート遺跡」(San Miguelito)
10世紀~15世紀頃に建築されたサン・ミゲリート遺跡。サン・ミゲリートは、カンクンのホテルゾーンに位置するマヤ博物館の敷地内にあります。
6世紀ころから少しずつ人が住みはじめ、9世紀頃にはすでに小さい都市になっていたようです。
遺跡は、主に4つのエリアから成り立っていますが、その中でも「チャック宮殿」と「南コンプレックス」はとても見応えがあります。
30分くらいで見てまわれる小規模の遺跡です。アクセスもいいので留学中にこの地方に遊びに来る機会があれば、ぜひ訪れてください。カンクンのダウンタウンからだとR1かRのバスでアクセスできます。また、ホテルゾーンからならタクシーを使うと便利です。
美しいカリブ海が見下ろせる「トゥルム遺跡」(Tulum)
ユネスコ世界遺産にも登録されている重要なマヤ遺跡の1つ、トゥルム遺跡。カリブ海を見下ろせる高台にあり、カリブ海を背後にそびえる神殿はとても美しく神秘的です。
トゥルム遺跡は、カンクンからバスで約2時間ほどの位置にあります。ユカタン半島に来たら絶対に訪れたい遺跡でもあります。
先述のサン・ミゲリートが高い木々が生い茂るジャングルの中にあるのと異なり、トゥルム遺跡は見晴らしのよい崖の上にあります。
当時この都市には約1000人から1600人の人が住んでいたと推測されています。建築物の多くは状態がよく、「フレスコ画の宮殿」や「中央宮殿」などが見どころ。建築物の1つ1つにマヤ人の歴史を感じることができます。
敷地内にはカリブ海へアクセスできる階段もあるので、遺跡とビーチの両方が楽しめるのも魅力です。カンクンからは、ADOバスで行くことができます。絶景が望める有名なマヤ遺跡ですので、ぜひ訪れてみてください。
広大なジャングルに位置する「コバ遺跡」(Coba)
広大なジャングルの中に埋もれるようにある大規模な遺跡、コバ遺跡。レンタルバイクで点々とする遺跡を見てまわることになります。
コバが栄えたのは6世紀~9世紀頃です。当時は10万人近く人口がいて、マヤ遺跡の都市の中で最も人口が多かったと推測されています。
この遺跡の見どころは、ボール遊びをするボールコートや高さが42メートルあるピラミッドです。ピラミッドは頂上まで登ることもでき、頂上まで登ると当時マヤ人が見ていたであろう、広大なジャングルを見下ろすことができます。
コバ遺跡は、カンクンからバスで約3時間ほどかかります。カンクンからはADOバスで行くことができますが、敷地が広く見てまわるのに時間もかかるので、なるべく早めに出発するといいでしょう。
マヤ遺跡を訪れる時の注意点
今回ご紹介したマヤ遺跡があるユカタン半島の気候は、一年を通して暑さが厳しい気候です。多少涼しくなる12月~2月でも帽子や日焼け止めは必ず持参しましょう。また、長い時間歩くことになるので疲れにくい快適な靴や服装で訪れてください。
サン・ミゲル遺跡やコバ遺跡は、生い茂るジャングルの中に位置するので、虫よけ対策も欠かせません。熱射病にならないように水分補給も忘れないでください。マヤ文化を肌で感じ取ることができるマヤ遺跡、メキシコ留学中に機会があったら、ぜひ訪れてください。
(留学プレス編集部)