ロサンゼルスの沖合に浮かぶセントカタリナ島は、地元の人にとって最も身近なリゾート地です。1880年代後半にはハリウッドスター御用達のリゾート地として賑わい、あのマリリン・モンローが住んでいた島でもあります。洗練された都会のイメージがあるロサンゼルス市内とは違った、どこか異国の雰囲気を漂わせるセントカタリナ島の魅力をお伝えします。
野生のイルカがお出迎え!フェリーで向かうセントカタリナ島
ロサンゼルスの沖合約35キロにあるセントカタリナ島。大きな島ではありませんが、地元の人からは「カタリナ」と呼ばれ、気軽に行けるリゾート地として人気があります。主な交通手段はフェリー。ロングビーチ、デイナポイント、ニューポートビーチ、サンペドロの4つの港から、カタリナエクスプレスと呼ばれるフェリーが就航しており、約1時間の船旅を楽しむことが出来ます。
▼ロングビーチから出発
フェリーは揺れが少なく、冷暖房に売店完備ととても快適。船酔いが気になる方でも、比較的安心して乗ることが出来ます。海を渡る時、運が良ければ野生のイルカの群れが間近に見られるかもしれません。外の景色は是非チェックしておいて下さいね!
▼カタリナ島へ到着
ちなみに、フェリー以外にヘリコプターで渡ることも可能です。約15分間のフライトですが、ちょっとしたセレブ気分を味わってみてはいかがでしょう。
見所は徒歩圏内!コンパクトな街アバロン
フェリーが到着する港から島の中心地アバロンへは歩いてすぐ。ほとんどの観光スポットはアバロンから徒歩10分前後のところに位置しています。港から続く町並みは、アメリカというよりどこか地中海のような雰囲気で、建物もクラシカルなデザインが多いのが特徴。土産物屋さんや、アイスクリームショップを覗きながら街を散策するだけでも楽しい時間が過ごせます。
▼港から市内へ伸びるメインストリート
▼ホテルのエントランス
アバロンに沿って続く白砂のビーチで、のんびりした時間を過ごすのもオススメ。サンタモニカやマリブといったロサンゼルスのビーチと違って、透明度が高く美しい碧い海はまさにリゾート。サンセットを眺めながらのビーチ散策も外せません。
夜になるとマリーナの明かりがとてもロマンチックに。ロサンゼルス市内とは異なり治安が非常に良いのも特徴で、夜遅くまでバーやレストランで美味しいお酒や新鮮なシーフード料理を楽しむことが出来ます。街で一番人気のシーフードレストランは、「Armstrong’s Fish Market & Seafood Restaurant」。是非ボリューム満点のシーフード料理を、オープンテラス席で楽しんでみて下さい!
▼夜になっても賑やかな街
アバロン市内では車両数が規制されており、地元の人の主な交通手段はなんとゴルフカート。観光客も同様で、アバロンから少し足を伸ばしたい場合は自転車かゴルフカートをレンタルしましょう(ゴルフカートの運転は25歳以上で、国際免許証が必要になります)。ゴルフカートで観光地巡りなんて、カタリナ島ならではの体験ですよね。
自然に親しむ、豊富なアクティビティ
市内散策の次は、自然を楽しむアクティビティはいかかでしょう。シュノーケリング、ダイビング、カヤックといったマリンアクティビティはもちろん、サイクリングやハイキングも楽しむことが出来ます。
オススメはカタリナ島の内陸部に向かって、ジープで山を登って行くガイド付きのツアー。カタリナ島の自然を満喫しながら、そこに暮らす動物たちに出会えるツアーです。山頂から見下ろすアバロンの眺めは最高ですよ。
▼山頂からの眺め
ゴルフ好きの方は、歴史あるカタリナアイランドゴルフコースでのプレーは外せません。タイガー・ウッズが子どもの頃プレーしていたゴルフコースとしても有名なんだとか。
歴史あるボールルームを見学「カジノツアー」
▼港の奥に見えるカジノ
カタリナ島のシンボルとも言えるのがカタリナカジノ。カジノといってもラスベガスにあるようなギャンブル場ではなく、豪華な舞踏会や舞台公演が行われる社交場として建設されたものです。
現在では1階が映画館になっており、ボールルームや舞台裏、楽屋などを廻るツアーが開催されています。同じく1階にあるカタリナ博物館では、島の文化や歴史をじっくり学ぶことが出来ます。
▼カタリナカジノへようこそ
街を彩る「カタリナタイル」
アバロン市内では、至る所でカラフルなタイル装飾を見ることが出来ます。どこかレトロなデザインが多く、お土産としても人気。日本に持ち帰るには少し心配な部分もありますが、小さめのタイルを思い出として購入してみてはいかがでしょうか。
▼店の入り口を彩るタイル
▼アバロンの中心にある噴水
▼魚や動物のデザインも豊富
小さな島に大きな魅力が沢山詰まった、セントカタリナ島。島のいいとこ取りを手軽に楽しむ日帰りツアーも人気ですし、ラグジュアリーなホテルに泊まってゆったり過ごすのもオススメ。アメリカらしさのない、少し違ったロサンゼルスを是非味わってみてください。
文:Ayako Laboucane(元英会話講師トレーナー)
この執筆者の記事一覧
《これらの記事も読まれています》
■ テストが高得点でもダメ?アメリカ大学の単位取得に必須な5つのこと
■ 人生の一大イベント!アメリカ大学の卒業式とは?
■ アメリカ車社会に渡米した日本人がなじんでいくためには?(第1回)
■ こんなに違う!アメリカと日本の大学生活
■ アメリカ留学プログラム一覧