子ども連れの海外旅行では、トラブルがつきものです。時差ぼけや、慣れない食べ物だけでなく、日本と海外では設備にも違いがあり、戸惑うことも多いでしょう。今回は、子連れの海外旅行に関するアドバイスを紹介します。
ベビーカー泣かせの石畳道
欧米では、電車やバスなどでも、問題なくベビーカーを使用できます。混雑状況にもよりますが、車内では、決められた乗車場所も、ベビーカーをたたむ必要もありません。日本よりも、気軽に公共交通機関を使用できる点は安心です。
しかし、ヨーロッパの町では、今でもあちこちに石畳の道が残っています。日本で主流の車輪が小さいベビーカーは、石畳にはまりやすく、押すのにとても苦労します。欧米でよく使われている、車輪の大きなベビーカーがあると、便利です。
事前の準備が大切!トラブルを想定しておこう
日本と違って、レストランやお店のトイレ内に、オムツ替えベッドがないことが多いです。その場合、洋式トイレのフタの上や、洗面所のスペースを使用して、オムツの交換をしなくてはなりません。使い捨てのビニールシートや、タオルを携帯しましょう。設備がないことを想定して、どこでもオムツ替えができるような準備をしておく必要があります。
また、国によっては、日本と違い、水道水が硬水の国もあります。普段から軟水になれていると、硬水を飲んだときにお腹をこわす危険もあります。心配な場合は、現地で軟水のミネラルウォーターを調達しましょう。
ホテル、レストラン選びのヒント
特に、幼い子どもとホテルに宿泊する際は、ロビーやラウンジのあるホテルの方がよいでしょう。夜泣きする赤ちゃんを抱いて歩き回ったり、時差ボケで起きてしまった子どもを遊ばせるスペースがあるホテルのほうが安心です。インターネットのサイトで、子ども連れの人のレビューをチェックと参考になるでしょう。
食事については、観光案内所などで、キッズフレンドリーのレストランリストを配布している町もあります。つまり、子ども同伴で入店できるレストランが、日本よりも限られているということです。特に夕食の時間帯は、子どもの入店制限が厳しくなることもあるので、大型商業施設などのフードコートを利用することも検討しておきましょう。
あると便利!日本から持参したいもの
・取り皿用の食器セット
海外のレストランでは、子ども用の取り皿を準備しているお店は、ほとんどありません。持ち運びしやすいプラスチック皿などの食器を持参しましょう。
・ウェットティッシュ(おしりふき)
海外では、香料が強いものも多く、肌に合わない場合もあるので、普段から使い慣れているものがよいでしょう。
・保温可能な水筒
日本のデパートなどの商業施設では、ミルク用のお湯が常備されていて、とても便利です。しかし、海外では、そのような設備を期待できません。まず、宿泊先などで熱湯をもらい、保温可能な水筒に入れて、外出時には携帯しましょう。
ヨーロッパでは、紙パックやプラスチックボトルに入った、赤ちゃん用の液体ミルクが売られています。日本では、まだ取り扱いがないようですが、災害などの緊急時用に備えて、持ち帰ることを考えてもよいでしょう。
困ったことがあったら、現地の人に相談しながら、トラブルを解決しましょう。子どもを連れていると、大変なこともありますが、しっかり準備をして、快適な海外旅行にしましょう。