フランスのノルマンディー地方南部にあるモンサンミッシェル。サン・マロ湾上に建ち、満ち潮の時には四方を海で囲まれることから幻想的な風景が見られます。
今日は、見るものを魅了する世界遺産モンサンミッシェルと、道中に立ち寄ることのできる可愛い田舎町や地元グルメ、あの有名レストランもご紹介します。
クッキーが有名な田舎の村
パリを出てバスに揺られること1時間半、周囲には草原が広がりポツポツと家が見えます。馬が放牧されており穏やかな時間が流れます。
▼フランスの田舎風景
途中、ノルマンディー地方の田舎町で休憩をとりましょう。家々は古い作りですが、可愛らしく絵本の世界にいるようです。雑貨屋もあり、手作りの人形や陶器の雑貨が売られています。お菓子屋に入ると香ばしいバターの香りが漂っています。クッキーとパイを購入してみては?程よい甘みでとても美味しいですよ。
▼雑貨屋の店先
▼お土産屋に並ぶ陶器の人形
モンサンミッシェル名物のふわふわオムレツ
モンサンミッシェルのすぐ手前、あの有名なオムレツに出会えます。「ラ・メール・プラール」というお店で、日本にも出店していますね。“ふわふわ”の巨大オムレツ、中は“とろとろ”の泡卵。何とも不思議な触感です。昔、この地を訪れた巡礼者のために栄養価の高い卵が使われたのが始まりとも言われていますが、真相はわかっていません。
デザートにはぜひアップルパイを。どれも美味しく最高です。
▼お皿いっぱいのオムレツ
▼さっぱりとした甘さのアップルパイ
海に浮かぶ島~モンサンミッシェル
モンサンミッシェルが見えてきました。海の上に浮かぶ大きな修道院の建物と街は、遠くからでもすごい存在感です。最初は修道院だけが浮かぶ島だったものが、長い歴史の中で増築を繰り返し16世紀に完成。周りを取り囲む街は強固な造りです。
▼モンサンミッシェル
島にはにぎやかな土産通りがあります。地元原産の塩が売っていたり、クッキーも有名です。店には四季を描いた絵画が売られていて、夏の青々とした空と緑の草原の中にモンサンミッシェルが浮かぶ絵も。
▼モンサンミッシェルへの入り口
▼土産屋が並ぶにぎやかな街
スケールの大きさにびっくり、見上げるほど大きな修道院
石造りの門を抜けると高い壁がそびえ立ちます。華やかなお城というよりは要塞といった雰囲気。それもその筈、西暦1337年から1453年まで続いた百年戦争の間は島全体が英仏海峡に浮かぶ強固な要塞の役目をしていたのです。敷地内には大砲も残されています。
▼そびえ立つ石造りの立派な壁
修道院の中は広々としています。巨人が住めそうなほど天井が高く、頭上の窓から光が降り注ぎます。
暗い通路を通って広間に抜けると、大きな窓から注ぐ光がまぶしく感じ、なぜか神聖な気持ちがしてくるものです。
▼礼拝堂
▼修道院内の広間
発見!暖炉でしょうか?
中からは煤けた煙突がずっと上まで続いているのが見て取れます。もしかしたら、当時ここで料理を作っていたのでしょうか。その大きさには、想像が膨らみますね。
▼大きな暖炉の跡
モンサンミッシェルは夜になると街の光が輝きとても素敵。潮の満ち引きや季節によっても姿を変えるこの神秘の地。毎年ここを訪れる人は、300万人にのぼるのだとか。あなたもきっと何度も訪れてみたい場所になることでしょう。
文:新すみな(ライター)
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