「留学を考えているが費用がどれくらいかかるのか」
「留学前にトータルの予算や料金が知りたい」
と考えている方は多いです。
留学費用は留学する国、学校、期間などによって大きく異なります。そのため、まずは自分がどの国で何を学びたいかを明確にする必要があるでしょう。それが明確になれば、具体的な費用を算出できます。
また留学には授業料だけでなく、渡航費や生活費などもかかります。そのあたりの費用も留学前にしっかり計算しておく必要があるでしょう。
本記事では、留学にかかる費用の具体的な内容と、少しでも安く抑えるための方法についてご紹介します。
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留学に必要な費用とは
留学費用には、「出発前に必要な費用」と「留学先で必要な費用」があります。この2つを合計したものが留学で必要な必要となります。
出発前に必要な費用
出発前に必要な費用には以下のようなものがあります。
- 航空券代
- 留学保険
- パスポート
- ビザ申請料
- 渡航準備サポート費
ビザが必要かどうかは国ごとに異なります。たとえばカナダと日本の間には、6ヶ月未満の滞在に限り査証免除となる取決めがあります。
また短期留学において大きな割合を占めるのが、航空券代です。航空券は早めに取得した方が安くなる傾向にあります。そのため渡航日が決まったら早めに取得するよう心がけましょう。
留学先で必要な費用
- 授業料
- 住居費
- 教材費
- 通信費
- 食費
- 娯楽費
留学先でかかる費用でも、学校によっては出発前に支払わなくてはいけないものあります。たとえば授業料などは、渡航前に振り込む必要がある学校もありますので、事前に確認しておきましょう。
また長期の留学の場合、立地や設備を優先すると滞在費が想像以上になることもあります。特に物価が高い国だと、普通に暮らしていても多くの費用が必要になります。
「怖いから渡航時になるべくお金を持っていかない」という方もいます。しかし入国審査の際に、十分な旅費や滞在費を持っていない場合、入国を拒否される可能性があることを知っておきましょう。
その場合、現地での滞在期限が立証できる書類などの提示を求められる場合もあります。
国別でみる留学費用の目安
留学費用は選ぶ国や学校、コースのなどによって大きく異なります。また国や地域によって物価が異なるため、生活費も変わります。ここでは国ごとの留学費用の目安についてご紹介します。
【語学学校】国別の留学費用の目安(授業料・滞在費)
国 | 4週間 | 12週間 | 24週間 |
アメリカ | 45~58万円 | 100~140万円 | 190~250万円 |
カナダ | 35~50万円 | 90~130万円 | 180~220万円 |
イギリス | 45~60万円 | 100~150万円 | 180~250万円 |
オーストラリア | 38~50万円 | 90~130万円 | 180~270万円 |
ニュージーランド | 32~48万円 | 80~120万円 | 160~200万円 |
上記の金額は授業料と滞在費のみで計算しています。また学校付属の寮の中には食費が含まれているものもあるので、チェックしてみましょう。
【大学】国別の留学費用の目安(授業料)
国 | 大学 | 大学院 |
アメリカ | 270~600万円 | 250~800万円 |
カナダ | 200~400万円 | 180~500万円 |
イギリス | 280~600万円 | 250~700万円 |
オーストラリア | 240~400万円 | 190~400万円 |
ニュージーランド | 230~390万円 | 200~350万円 |
大学は公立・私立、2年制・4年制などによって授業料が大きく異なります。一般的に文系よりも理系の方が授業料は高い傾向にあります。
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プログラムによっても費用は変わる
留学費用は、短期留学・長期留学・ワーキングホリデーなどのプログラムによっても大きく費用が異なります。
短期留学
短期留学は、日本の大学の在学中に留学する方法と、社会人になってから留学する方法があります。短期留学には、数日~数週間のプログラムから専門科目を学ぶプログラム、ボランティアなどさまざまなものがあります。
長期留学
長期留学には高校留学、大学学部留学、大学院留学、語学学校などの種類があります。
学校の種類や卒業時に取得できる単位、期間などが国によって大きく異なります。そのため留学前には日本でどのように認定されるかを良く調べてから確認する必要があるでしょう。
まだ、大学在学中の長期留学には以下の3種類があります。
協定留学
日本の在籍大学と交流協定を結んでいる大学に留学する方法です。主に1週間から1年間の期間の留学になります。
在籍校か留学先どちらかの費用を支払います。また単位の互換性があります。
認定留学
留学中の取得単位を日本の大学の卒業単位にできる方法です。留学先は自由に選べますが、在籍校からの認定が必要です。1学期から1年間の期間留学します。
留学先の学費と在籍校両方の学費が必要です。ただし在籍校が授業料を免除してくれる場合もあります。
休学留学
日本の大学に籍は置いたまま、休学して留学する方法です。留学先や期間を自由に選ぶことができます。ただし取得した単位が日本の大学の卒業単位として認められるかは、在籍大学ごとに異なります。
ワーキングホリデー
ワーキングホリデーとは、滞在中の資金を補うために現地で働く制度です。ワーキングホリデー制度は、日本との間に協定を結んでいる国でのみ利用できます。
また専用のワーキングホリデー・ビザが必要です。
働きながら学べる制度ですが、日本人は国や地域によって雇用期間が制限される場合があります。事前に駐日外国公館などに問い合わせましょう。
留学費用を抑える方法はあるの?
留学費用は高額になりがちなので、少しでも留学費用を抑えたい方は多いです。ここでは留学費用を抑える方法をご紹介します。
長期割引システム
語学学校の場合、3ヶ月以上と長期で語学留学をする場合、割引が適用される場合もあります。
長期割引プログラムでは、期間やコース変更不可などの条件がありますが、1年間で10~20万円ほど安くなる場合もあります。
あらかじめ長期でまとまった時間が取れる人におすすめです。
物価の安い都市を選ぶ
生活費を抑えるには、物価の安い都市を選ぶという方法があります。同じ国でも、都市部は高く、地方は安めの傾向にあります。
留学生がアルバイトできる国やビザ(ワーホリ、CO-OP)を選ぶ
現地で生活費を稼ぎたいという方は、留学生でもアルバイトのできる国やビザがある国を選びましょう。
たとえばカナダの学校には、「Co-op(コープ)」と呼ばれる、就労体験がついたプログラムがあります。このプログラムを利用すると、在学期間中に報酬を得ながら就労体験が可能です。
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オーペア/デミペアを利用する
オーペア/デミペアとは、家事を手伝う代わりに滞在費が免除あるいは減額になるプログラムです。
「デミペア」は「オーペア」よりも労働時間が少ないものを指します。家事の他、子供のお世話などが条件になる場合があります。
大学の学費が免除もしくは安価になる国を選ぶ
国によっては大学の学費や免除や安価になる国もあります。
たとえばドイツの国立大学は授業料が無料で、かかる場合でも安く抑えられています。またノルウェーでは、学位を目指す学生は原則授業料無料で学ぶことが可能です。
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留学費用を知ってしっかり検討しよう
留学に必要な費用は、留学先、期間、学校などのより大幅に異なります。また授業料以外にも、航空券代、ビザの申請費用、現地での滞在費用などさまざまな費用が発生します。そのため事前にどれくらいの費用が必要なのかしっかり計算しましょう。
また留学時の費用をできるだけ抑えたいなら、長期割引システムやワーキングホリデーなどの各種プログラムを利用する方法もあります。これらのプログラムは利用できる国などが決めっていますので、事前に自分が留学したい国で適用されるのか確認しておくといいですね!
費用すべてを計算して、留学前の不安も軽減しましょう!